バブルから一転して価値が急落。Bitcoinって何?

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7.5ドルが2年で250ドルを上回り、今度は1日でその半分以下に。

Bitcoinについては、聞いたことのある方も多いと思います。それは世界経済全体を揺がす存在となるはずでした。しかし、先日までバブルと騒がれていたBitcoinですが、今週に入って価値が急降下、今では完全にバブルがはじけたと言えます。Bitcoinはオンライン通貨ですが、ドルとかユーロに取って代わろうとする存在と見なされていました。その意味するところは何でしょうか? ちょっと難しいところもありますが、以下にご説明します。

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Bitcoin、それは匿名で使えるデジタル通貨

Bitcoinはリアルなお金じゃありません。それはオンラインの「通貨」であり、それを取り扱っている場所でのみモノやサービスと交換できるバーチャルな貨幣です。でも普通のお金と違って、Bitcoinには通し番号もないし、売り手や買い手を追跡する手段も他にありません。これが、薬物のディーラーとかプライバシー保護の重要性を訴える人にとっては魅力でした。

巨大な野望

YouTubeにアップされたマニフェストで、Bitcoinの創設者たちは「Webが出版を変えたように、世界経済を革新する」と言っていました。ドルに並ぶ、またはドルに代わるようなグローバル通貨になるという高尚な目標を持って始めたBitcoin。ただ現時点では、それはただの夢物語に終わったと言えそうです。

中央銀行機能はなし

Bitcoinには、日本で言えば日本銀行みたいな、中央銀行機能はありません。強いて「中の人」と言えば新バージョンのコードを書いているデベロッパーがいるくらいです。つまりBitcoinの後ろだては何もなく、何の規制も受けていません。

P2Pで交換

通常、たとえば友達に銀行振込をすると、自分の銀行口座からお金が引き出されて友達の銀行口座に移動し、振込手数料がかかります。でもBitcoinでは、その場合の銀行のような仲介者がいません。自分と相手の友達の間にあるものは、ネットワークを構成するユーザーたちだけです。お金は自分から誰かにBitcoinのP2Pシステムを通じて移動し、仲介者がいないので銀行みたいな手数料もかかりません

ユーザーがBitcoinを生成

ユーザーがお金を作る? って、ここからがわかりにくいところです。金本位でも中央銀行でも、何か後ろだてのある通常の通貨と違って、Bitcoinは無から生み出されるんです。「マイニング」と呼ばれるプロセスがあり、コンピューター上のアプリを使って、取引の処理に必要なコンピューターパワーを提供するのと引き換えに非常にゆっくりと新たなBitcoinを作り出していきます。

新しいコインが準備できたら、マイニングプロセスにおいてより多くのコンピューターパワーを提供した順に配分されます。このシステムは2100万Bitcoin以上流通させないように作られているので、マイニングで作れるコインは時間とともに、そしてユーザー増加とともに減っていきます。これによってBitcoinは、システム的にアーリー・アダプターにとって「美味しい」ものになっていました。

そしてバブルが崩壊...

円とドルを交換できるみたいに、Bitcoinも数種類のリアル通貨と交換が可能こことかで)です。2011年5月にBitcoinについての記事を掲載したとき、1Bitcoinは7.5ドル(約750円)に相当していました。それが最近ではその約33倍、250ドル(約2万4900円)の高値を付けていました。中には、Bitcoin長者も誕生したくらいでした。

でもあらゆるバブルと同じように(またはそれら以上に)、このデジタルコイン・ラッシュの失速は突然のように訪れます。実際、Bitcoinの価値は記事翻訳時点(4月11日)で123ドル(約1万2200円)と、最高値の半分以下に下がってしまいました。

そしてBitcoinの価値は12日にはさらに低下し92ドルまで下がっています。最高値260ドルから数日で価値が半分以下まで下がり、12日にはBitcoin換金所のMtGoxでの取引が停止する事態にまで発展しました。

どうやらBitcoinバブルは崩壊してしまったようです。

参考リンク:[Wired.jp

Sam Biddle(原文/miho)