なんと華麗なる勘違い...アンドロイドはデジカメOSとして爆発的に売られるはずだった?

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Androidスマホなんて世に存在してなかった可能性も~

スマートフォンの世界で、初めて一般ユーザーのコンシューマーにまで爆発的なヒットを記録したモデルと問われると、とっさにアップルのiPhoneが頭に浮かぶ人は多いと思うんですよね。それでもって、Androidなんて後からiPhoneの人気にあやかって誕生してきたコピーOSなんてイメージを抱いちゃってる人までいたり?

でも、実際のところは、そもそものAndroid社の誕生は、iPhoneが世に出るよりもはるか以前の2003年の昔にまでさかのぼり、最初は最強のデジカメ搭載OSを目指して開発が進んでいたみたいですよ。なんでも外で撮影を終えたデジタルカメラをコンピューターにつないだ途端、次々と自動で「Android Datacenter」なるクラウドセンターへと自動で写真をアップロードしては、ちょっとワクワクするような新サービスの大ヒットを画策したりもしていたんだとか。

ただ、せっかく作っていい感じに仕上がってきたAndroidのデジカメOSなのですが、段々とデジタルカメラそのものの売上が低迷し始めていたので...

当初はカメラ向けに作り上げられた、そのまったく同じプラットフォームで、まったく同じOSを、携帯電話向けのAndroidに仕上げました。結局のところ、デジタルカメラという市場規模が、そんなに大きなものではないと判断するに至ったのです。ちなみにその頃、最も気になっていたライバルはマイクロソフトとシンビアンで、iPhoneのことなど頭に上ることもない時代でしたがね。

そんなふうに、このほど東京で開催された「新経済サミット」フォーラムにて、Androidの父としても知られるグーグルのアンディ・ルービン上級副社長が語っていましたよ。新たに携帯電話向けに舵を切った直後、2005年にはグーグルによってAndroid社が買収されて、現在のAndroidスマートフォンならびにタブレットの全盛期を迎えるに至るわけですが、もしもあのままデジカメOSに固執していたら、こんな時代は決してやって来なかったのかも!

さらに興味深いことに、デジカメOSとしての市場進出に見切りをつけ、携帯電話に搭載するOSとしてAndroidを進化させた当時の売上予測は、まぁ、今後5年で北米や欧州地域にて、かろうじて市場全体のシェア1割でも占められるレベルにメーカーへ採用してもらえたら上々かな~だなんて超控えめなものだったんだそうですね。いまではすっかり世界最大シェアのスマホOSになっちゃったのですが。

そう考えると、IT業界の移り変わりの速さというのは、その道の天才たちにも多くは謎だったりするのかもしれませんよね。

PC World

Gary Cutlack(米版/湯木進悟)