指紋じゃなくて「息紋」で病気がわかる? 口臭カタログ構築へ

指紋じゃなくて「息紋」で病気がわかる? 口臭カタログ構築へ 1

みんな、世界でひとつだけの口臭。

自分のでも他人のでも、口臭なんてなるべくない方が良いような気がします。でも最新の研究で、口臭の重要性が改めて示されました。口臭は指紋みたいに人それぞれ固有のもので、病気の予測にも役立つんだそうです。

それは、チューリッヒ工科大学とユニバーシティ・ホスピタル・チューリッヒが行った研究で明らかになりました。研究チームは11人の実験参加者について、11日間いろいろな時間帯の息を採取し、質量分析装置で分析したんです。すると、細かい変化を除いて一人の人の息に含まれる化学物質はつねにほぼ一定であることがわかりました。

この息に含まれる物質の構成、いわば「息紋」は、指紋とか虹彩スキャンほど人物特定に役立つものではないかもしれませんが、健康管理のための指標としては使える可能性があります。息の臭さに体調が表れたりするのは経験的にも知られていますが、もしかかりつけのお医者さんが普段の息紋を把握していてくれれば、息のちょっとした違いでも病気の兆候として見分けられそうです。研究チームでは、まず特に肺の病気の検知に役立てたいとしています。

今後の研究では、より安く小型の質量分析装置を使って、さらに大規模な口臭カタログを構築することが課題になっています。それによって、どんな病気ならどんな臭いになるかといったデータを蓄積するんです。

口臭で病気がわかるようになれば、血液検査や尿検査の代替になる可能性があります。息するだけで検査が済むようになるなんて、ありがたいことですね。

Science Daily via Popular Science

Eric Limer(原文/miho)