海外「だからこそ」スマートフォンを使おう! 利用方法別のメリット/デメリットの紹介

海外「だからこそ」スマートフォンを使おう! 利用方法別のメリット/デメリットの紹介 1

ギズモード読者の皆様はじめまして。@shimajiroと申します。はじめに簡単ですが自己紹介をさせていただきますと、筆者は昨年、アジアを中心に1〜2か月に1回の頻度で海外旅行をしました。

SIMフリー端末を持って海外旅行をしたのは、2回目の海外旅行からになるのですが、2回目の旅行では海外でも国内と変わらずに(通信速度や安定度合いなどの違いはありますが)通信ができることで、海外旅行が2倍も3倍も楽しめるようになりました。

モバイル端末も大好きなので、普段からAndroid、iOSスマートフォン、タブレット、モバイルWi-Fiルータなどを複数台持ち歩き、少なくとも5台近く、多いときでは持ち運び端末が10台を超えることも珍しくなく、端末1台1台は軽いのに全部まとめて持ち運ぶと重くなってしまう。というのが最近の悩みです。

突然ですが...間もなくGWに突入ですね!

今年のGWは最大で10連休になるケースもあるので、この機会に海外旅行に行かれる方も多いと思います。そこで、海外でスマートフォンを使うための通信手段についてご紹介します。

1.海外ローミングで使う

海外「だからこそ」スマートフォンを使おう! 利用方法別のメリット/デメリットの紹介 2

※マカオは2011年7月時点では海外パケ・ホーダイの対象外だったため「海外パケ・ホーダイの対象の国・地域ではありません」というメッセージを受信している。

海外でスマートフォンを利用する最も簡単な方法は、普段使っているスマートフォンをそのまま、海外ローミングで利用する方法です。

海外ローミングでの扱いになるため、音声通話、データ通信共に日本国内での利用に比べて、利用料金は非常に高額ですが、海外でのデータ通信については、ドコモ、KDDI、ソフトバンクの各社が共通して2980円/日を上限とした海外でのパケット通信定額制を開始しており、定額対象となる国・事業者の利用であれば、最も手軽に『海外でスマートフォン』を利用することができます。

海外ローミングで利用する際の注意点としては「定額対象となる事業者に接続した上で利用すること」で、これを行わない場合は定額通信の対象外となり、通信したデータ量に応じて、数万円 〜 数十万円もの請求が発生する場合があるため、定額対象となる事業者に接続する方法については、予め設定方法を予習しておくと良いでしょう。

接続先の事業者を設定する方法は以下。

[iPhoneの場合]

設定 > キャリア > 「自動」を「オフ」に設定 > 表示されたキャリアの一覧から定額対象事業者を選択する

[Androidの場合]

設定 > その他の設定 > モバイルネットワーク > ネットワークオペレーター > 表示されたキャリアの一覧から定額対象事業者を選択する

なお、ドコモの場合は定額対象国(世界92の国・地域 ※2013年3月末時点)での利用であれば、渡航先での接続先の事業者を問わずパケット定額が適用されるので安心です。

また、iPhone 5よりau、SoftBankでも利用可能となった『テザリング』についても、海外パケット定額の対象となるため、宿泊先のホテルでiPhone 5のテザリングを利用してノートパソコンやタブレットなどを使う場合も、日本国内と同様に利用することができます。

海外ローミングを利用した場合、音声通話の発信/着信やデータ通信の利用などが全て、日本で使っているのと同様に利用することができるので、最も簡単かつ便利に海外でスマートフォンを利用することができますが、音声通話については国内では無料になる着信時にもローミング料金が発生する点や、データ通信料は日本時間を基準として、1日(0時〜24時)あたり最大で2,980円の料金が発生する点に注意が必要です。

ドコモauSoftBank
定額対象国(国と地域)92115115
事業者の選択不要(全事業者が定額対象)必要必要
データ通信料2,980円/日2,980円/日2,980円/日

2.モバイルWi-Fiルーターをレンタルして使う

2つ目の方法として、モバイルWi-Fiルータをレンタルし、スマートフォンやタブレットからWi-Fiで接続して利用する方法があります。

海外「だからこそ」スマートフォンを使おう! 利用方法別のメリット/デメリットの紹介 3

モバイルWi-Fiルータのレンタルは、複数の事業者がサービスを提供しており、プランや渡航先によって料金が異なりますが、一般的には海外ローミングでの利用と比べて、大幅に安く利用することができます

一例として、最大手のテレコムスクエアの場合、アジア11か国(韓国・香港・台湾・インドネシアなど)のレンタル料金は、700円/1日に設定されており、先に紹介した海外ローミングでの利用と比べて料金が4分の1となります。

モバイルWi-Fiルータのレンタルサービスは、レンタル料金のほかに、空港での受取や宅配に手数料が設定されている場合があり、「レンタル料金が安くても各種手数料を含めると意外と高い」というケースもあるので、各社のサービス内容をよく確認の上でレンタルすると良いでしょう。

モバイルWi-Fiルータをレンタルするメリットは、

・海外ローミングと比べて、料金的に安くなる

・スマートフォン・タブレットなど複数台の端末から利用可能

・通信方式の違いなどによって現地での通信可否の心配が不要

・国によってはLTEサービスを利用可能(ローミングではLTEサービスは利用不可)

などがあり、モバイルWi-Fiルータをレンタルする手間は発生するものの、海外ローミングに次いで手軽な方法であり、なおかつ通信料を安く抑えることができる方法としてオススメです。

私自身も、通信料金を抑えるという点では、極力現地でのプリペイドSIMを購入して使っていますが、プリペイドSIMの購入が難しい国や地域に行く場合や、初めての渡航先で現地でのプリペイドSIM入手に不安がある場合は「念のため」モバイルWi-Fiルータのレンタルを利用することがあります。

モバイルWi-Fiルータレンタルのデメリットは、

・複数の国で利用する場合は料金があまり安くならない

・大量の通信を行った場合、通信速度の制限を受けることがある

・フィルタリングなどにより閲覧できないサイトがある

などがあります。

3.SIMフリー端末 + 現地のプリペイドSIMで使う

海外「だからこそ」スマートフォンを使おう! 利用方法別のメリット/デメリットの紹介 4

最後にご紹介するのは、SIMフリー端末を現地のプリペイドSIMで使う方法です。

ここで紹介する3つの方法の中では、最も難易度が高い方法ではありますが、料金的には最も安く抑えることが可能なため、特に渡航回数の多い方にはオススメです。

SIMフリー端末 + 現地のプリペイドSIMで使うメリットは以下。

・国によっては定額サービスが100円/日以下で利用可能

・滞在期間が長ければ長いほど、料金的なメリットが大きくなる

・音声通話も可能なため、現地での通話も格安になる

SIMフリー端末 + 現地のプリペイドSIMの組み合わせで使うには「SIMフリー端末」の入手が必要になります。

現在、国内で携帯電話各社から発売されている携帯電話・スマートフォンは、基本的にSIMロックがかけられており、SIMロックが解除可能なものは原則として以下に限定されています。

[ドコモ]

2011年4月以降に新たに発売されたSIMロック解除機能搭載の電話機

[SoftBank]

SoftBank 008Z、SoftBank 009Z、STREAM SoftBank 201HW

※2013年3月末現在

[EMOBILE]

2011年5月以降に新たに発売された機種

※それ以前に発売された機種も、海外では基本的にSIMフリー

一番多くの端末でSIMロックを解除できるのはドコモが販売している端末ですが、SIMロックの解除手続はドコモショップ店頭で行う必要があり、3150円の手数料が発生します。

滞在期間が短い場合は、前述のモバイルWi-Fiルータのレンタルなどを利用した方が安くなることがありますが、滞在期間が長かったり、渡航回数が増えれば増えるほど、SIMロックを解除したスマートフォン + 現地SIMという組み合わせが、最も安く海外でスマートフォンなどを使う方法となります。

上記以外には、SIMロックのかけられていないスマートフォンを、海外や国内の販売店より購入するという方法でも、SIMフリー端末を購入することができます。日本国内向けにSIMフリー端末を販売している会社としては「EXPANSYS」(エクスパンシス)などが有名です。

SIMフリー端末を入手したら、現地でプリペイドSIMを購入します。

現地で販売されているプリペイドSIMには、事業者ごとに多数のSIMカードが販売されているため、あらかじめどの事業者のSIMカードを購入するのかを調べた上で購入するのが良いでしょう。

なお、プリペイドSIMカードの購入にあたり、現地語での会話が難しい場合でも、SIMカードのパッケージ画像をスマートフォンなどに保存しておき「これが欲しい」と店員に伝えると、比較的スムーズに購入することができます。

SIMカードの購入が終わったら、接続先の設定(APN設定)を行う必要があります。

APN設定方法は以下になります。

[iPhoneの場合]

設定 > ネットワーク > モバイルデータ通信ネットワーク > モバイルデータ通信

[Androidの場合]

設定 > その他の設定 > モバイルネットワーク > APN > 新規APN

APN設定は、現地の事業者やSIMカードによって異なっているため、SIMカードを購入したお店の店頭で行ってもらうか、APN設定内容をメモした紙などをもらうと良いでしょう。

なお、経験上最も多い設定内容は

APN:internet

ID:なし

パスワード:なし

となっているので「プリペイドSIMを購入したけどAPNがわからない!」という場合は、最後の頼みの綱として試してみるのも良いでしょう。(そうならないように、前もって確認することをオススメしますが...)

さらに、インターネット定額サービスへの登録などの手続をSMSや電話で行いますが、この際の登録方法も、事業者ごとに異なっているため、事前に調査しておくか、SIMカードを購入したお店で手続をしてもらうことをオススメします。

SIMロックフリー端末 + プリペイドSIMで利用する際のデメリットは、

・渡航先の周波数にあわせた端末を選ぶ必要がある

・プリペイドSIMの購入に手間がかかる

・購入後のAPN設定などに手間がかかる

・サポートは基本的に現地語になるため、トラブル発生時の問題解決が難しい

など、少々準備に手間と時間がかかる点ですが、データ通信だけでなく音声通話も格安になり、現地の番号を持つことができますので、ぜひ積極的にチャレンジしていただきたい方法です。

海外『だからこそ』スマートフォンを便利に使いたい

ここまで「海外でスマートフォンを利用する方法」についてご紹介しましたが、最後に、海外でスマートフォンを利用する意義(というほど、大層なものではありませんが...)について筆者なりの考えを紹介させていただきます。

スマートフォンは、情報収集&情報発信のための重要なデバイスであり、普段の生活環境と異なる海外『だからこそ』情報を得る価値が高まると考えています。

現地でのトラブルに関する情報や、目的地まで地図を見ながらの移動、撮影した画像をSNSで投稿する、現地でのコミュニケーションに翻訳サービスを利用するなど、普段の生活環境と異なる海外『だからこそ』情報収集&発信の価値が高まり、情報にアクセスできるかどうかが、現地での滞在の便利さを大きく左右することになります。

筆者が初めて海外旅行を経験した際は、SIMロックフリーの携帯電話を国内の携帯電話会社から入手することが難しかったこともあり、海外では「通信難民」状態でしたが、その後SIMロックフリーのスマートフォン(イー・モバイルのEMONSTER)が国内でも販売され、海外で気軽に利用することができるようになったことで、海外に滞在中の情報収集や情報発信の利便性が飛躍的に便利になり、スマートフォン無しの海外旅行は考えられないものとなっています。

慣れるまでは不安や疑問の多い海外でのスマートフォン利用ですが、道具としてうまく利用することで、海外旅行中に非常に役に立つツールになりますので、ひとりでも多くの方に、ぜひ積極的に海外でのスマートフォン利用にチャレンジしていただければと思います。

(島田 純)