シリアが2度目のインターネット遮断

シリアが2度目のインターネット遮断 1

去年11月に続き。

現地時間の7日夜、シリアが国内のインターネットアクセスを遮断しました。シリアから、インターネットに接続することがまったくできなくなったんです。グーグルのTransparency Reportにはグーグルへのトラフィック状況がトップ画像のように表示されているんですが、これを見るとシリアからのトラフィックがいきなりゼロになったことがわかります。

シリア政府は去年11月にもインターネットを遮断していて、その状態は3日間続きました。今回、政府外の誰かがインターネットをダウンさせた可能性もまったくなくはありませんが、ほぼありえません。セキュリティの専門家は、第三者がそのようなことをするには、物理的に4本のケーブル(うち3本は海中ケーブル、1本は地上)を同時に切断する必要があると言います。

今回はそういった物理的な方法ではなく、シリアのネットワークにおけるBGP(ボーダー・ゲートウェイ・プロトコル)の設定を「誰か」が変えてしまったと見られています。去年のインターネット遮断のときも、政府がこの方法を採っていたことがわかっています。BGPは、あるネットワークに属するIPアドレスへの経路を外のネットワークに伝える仕組みです。なのでその設定次第で、国内から国外への通信を不可能にできてしまいます。インターネットセキュリティ会社のCloudFlareでは、この状況を次のようにニューヨーク・タイムズで説明しています。

それは、シリアに向かう道路標識をすべて撤去するのと同様の行為です。

これもひとつのサイバー戦争ですね...。

NY TimesWashington Post

Casey Chan(原文/miho)