DJのやり方わかんなくても、DJになれちゃう方法

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SpotifyとiTunesで。

年頃になると、オシャレな音楽好きの人はDJになりたいって思う時期があるみたいです。ただ、DJってちゃんとやろうとするとかなりお金がかかります。いろんなものが必要で、ターンテーブルにミキサー、オーディオインターフェースにたくさんのレコード、コントローラーに見栄えの良いヘッドフォン...といった感じです。でも今、そんな時代は終わりつつあります。

今は無料(または安価)の音楽アプリ、たとえばSpotifyとかiTunesGoogle Playといったものを使えば、はるかにお手頃にDJ的なことができます。それらのソフトウェアにラップトップ、スマートフォン、それからできればiPadがあれば、曲から曲へとスムーズに流し続けられます。もちろんラップトップやタブレットだって安くはありませんが、みんな少なくとも何か1台は持っているはずです。

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この手のソーシャル音楽サイトを使えば、今どきのアーティストが伝説の曲へのトリビュートをいかにもインターネット的にプレイできたりもします。Spotifyは大きなバンドみたいなもので、いろんなコラボレーターが参加してミックスにトラックを投げ込める仕組み、と考えてください。昔ながらのDJがハリウッドのスタジオに売り込むために作ったミックステープみたいなものを、みんなで作っていくんです。上の画像にあるように、誰かが重低音ズンドコな曲をベースとして入れておくと、他の誰かがホーンの曲でフォローします。さらに他の人が去年のヒップホップ曲を引っ張ってきて、その友達がボーカル曲を投下...という具合です。Spotifyはハードドライブにのっている音楽を簡単に見つけるので、こういう曲からサンプリングしたりもします。

Spotifyでラジオを聞きながらiTunesで曲を探すのって、やってみるとすごく楽しいです。先週、体調が悪くてベッドでゴロゴロしながらSpotifyとiTunesの入ったMacBook Proをいじってたら、このへんの機能に気づいたんです。

Spotifyのプレミアムバージョンは、今僕が気に入ってて毎日使う音楽アプリです。Napsterのショーン・パーカーが米国に連れて来たサービスなので、Spotifyが音楽ナードのユートピアになってるのも不思議じゃありません。米国の大手レーベルのバンドが好きな人にとっては特にです。そう、ライセンスの問題で、Spotifyにない曲もあります。そもそも日本じゃ使えないとか問題もありますが、VPNを使うとそのへんを回避できたりもします。

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ベッドルームDJになりたいときは、まず「Queue」機能を使います。高価なDJアプリみたいに、曲を好きな順に並べることができます。そしてSpotifyがさらにその場でプレイリストを設定してくれて、それを共有したり、ラジオ局としてストリームしたりもできます。これによってプレイリストがその場で作れて、曲をスムースに流せます。

一緒にDJになりたい友達がいたら、「Collaborative Playlist」を設定してその友達にサインオンしてもらえば、共有のキューに曲を追加したり、曲の順序を変えたりできます。パーティでDJしているときは、画面右のソーシャルストリームからのリクエストをウォッチしておきます。友達がそこに共有機能で曲を直接送ってくれます。さらにさらに、友達に自分のプレイリストのリンクを送ると、友達がそれをカスタマイズして送り返してくれたりもします。

Spotifyのモバイルアプリも使うとさらに楽しいです。スマートフォンで次の曲をプレビューできるので、ある意味ふたつめのターンテーブルチャネルが必要なくなるんです。それからサイレント・ダンスパーティって聞いたことあるでしょうか? みんなでヘッドフォン着けて曲を聞きながら踊るんですけど、Spotifyはそこで大活躍します。

さらにシームレスにするには、iTunesとSpotifyを両方並行して使うんです。なんかごちゃごちゃになりそうですが、実際そうです。でも、最新のiTunesはすごく良くなりました。キュー機能とか、次の曲表示オプションがあって、そこに任意の曲を追加できます。iTunesの設定で、曲から曲への切り替えもスムースにできます。曲に5段階で星を付けて評価する仕組みなので、2段階(星あり・なし)のSpotifyより曲の整理もしやすいです。ただ、iTunes Matchができてからは何人かの人とはコレクションを共有できますが、Spotifyみたいに友達みんなといつでも共有っていう考え方じゃないです。

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iTunesだと曲は有料になりますが、お金を出してアルバムを買った方がメリットもあります。最近DJごっこをしている間、Spotifyではダフト・パンクの新しいアルバムが聴けなかったので、iTunesで買いました。僕はそのとき人生で初めてiTunesで音楽を買ったんです。そしたら、マイケル・ジャクソンの「スリラー」にインスパイアされた素敵なジャケットデザインも付いてきました。それで気を良くして、もっと音楽を買うようになりました。トーマ・バンガルテルの昔の曲とか、ダフト・パンクのリミックスとか、『ネバー・エンディング・ストーリー』のサントラみたいな古いモロダーの曲とかです。iTunesとSpotifyを行ったり来たりして、ボリュームスライドだけをフェーダーとして使いながら、自分のミックステープを作っていきました。ソニーのStudio Monitorヘッドフォンを着けて、僕は踊りまくりました。それで体調も良くなりました。

ストリーミング音楽業界は、競争が激しくなってきています。レコード会社はSpotifyとかアップルを競わせて、なるべく利益を得ようとしています。たとえば映画『ドライヴ』のサントラをイタロ・フレンチディスコハウスの曲に混ぜようとしていて、僕は自分でも信じられないことをしたんです。それは、Google Playでアルバムを買うって行為でした。Googleのサービスではよくあることですが、インターフェース的によくわからなかったんです。でも簡単に買えたので良かったんですが、商売上手だとも言えますね。

とにかく、SpotifyとiTunesの相乗効果はたしかにあります。もちろん、ここにタブレットを加えればさらにスマートになるはずです。ただしSpotifyのiPhoneアプリは、この手のことにはあまり役立ちません。

お金をかけて本格的なDJ用ソフトウェアを使うという選択肢も、まだあります。僕はTraktor Proが前から好きです。でも、今となっては絶対必要というわけじゃありません。Spotifyは無料、またはプレミアムバージョンが月10ドル(約1010円)です。iTunesのソフトウェアは無料ですが、中身の曲は有料です。でも、友達から「ミックス・マスター!」って尊敬されることには、プライスレスな価値があります。下の動画アップした人みたいに。

Adam Clark Estes(原文/miho)