注目すべき極上アート。日本アニメの背景をひたすら愛でるTumblrが登場

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背景が「背景」と呼ばれるのには理由があります。それは、多くのシーンにおいてキャラクターよりフォーカスが当たりづらいから。それならば...と立ち上がったTumblrが「Anime Backgrounds」。このサイトは「最高のアートとは、ときにキャラクターの背後から発掘されるのだ」ということを見事に証明しています。

私たちがアニメのストーリーに気を取られている間も、そこにたたずむ背景たち。「Anime Backgrounds」ではその美しい佇まいが様々な作品からピックアップされています。このTumblrを運営する匿名クリエイターさんは「西洋のアニメに特化したブログは山ほどある気がする。だから、このブログは日本のアニメや西洋以外のアニメを中心に紹介していく予定」とのこと。

実際にはキャラクターが映っていないシーンはほとんど存在しないため、このTumblr運営者さんが、Photoshopで丁寧にキャラクターを消したり、複数のスクリーンショットを繋ぎ合わせたりして、背景の世界を存分に楽しめるようにしているのだとか。その突出した描画スキルの高さもあわせて注目したいところですね。

日本では、都市を舞台としたアニメや漫画を見て育った若き建築家世代が存在し、アニメや漫画と建築も驚くほど密接な関係があるとみられています。戦後の日本が復興へと向かい始めた頃、「メタボリスト」として知られる当時の若き日本の建築家グループは、新陳代謝(メタボリズム)にアイデアを得て、有機的で順応性の高いメガストラクチャーとして都市再建を想い描きました(中銀カプセルタワーなど、実現したものもいくつかあります)。

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菊竹清訓「層構造モジュール」1972年

アニメが成長してきた1970年代には、戦争で荒廃した都市と視覚効果に富んだメタボリスト的復興のきざしを舞台とする作品も増えてきました。そして1980年代や1990年代に入ると、これらの「アニメ・アーキテクチャー」を見て育った若い建築家たちが現れたのです。

この流れは文化的歴史の解剖にすぎませんが、Anime Backgroundsに掲載されている複雑な舞台装置としての建築、あらためて注目してみると非常に面白いですよ。

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「秒速5センチメートル」2007年

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「攻殻機動隊」1995年

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「鉄コン筋クリート」2006年

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「メトロポリス」2001年

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「BLOOD THE LAST VAMPIRE」2000年

このほかにも、取り上げるべき作品がまだまだあるかもしれません。お気に入りの背景があれば、ぜひコメント欄などで教えてくださいね!

Kelsey Campbell-Dollaghan(Rumi 米版