1週間でウィスキーを熟成する荒業(動画)

熟成はウィスキーづくりには欠かせないパート...

お酒は焦げた樫樽で寝かせる間に琥珀色に染まり、芳醇な香りを得てゆくのですが、「そんなのんびり熟成しなくても、樽切って入れて混ぜて圧力かければ早いんじゃないの?」と考え、実行に移す醸造所が現れました。

この神をも恐れぬ醸造所は米オハイオ州クリーブランドの「クリーブランド・ウィスキー(Cleveland Whiskey)」。

今年アメリカではメーカーズ・マークが「需要に追いつかないから90プルーフから84プルーフに薄める」と発表し、ワッと反対運動が起こって撤回する騒ぎがありました(結果的にあの騒ぎで今年第1四半期の売上高は昨年同期比45%アップとなった)。

このウィスキー需要の高まりに目をつけたオーナーのトム・リックス(Tom Lix)氏は、「昔通りの醸造法は遅すぎるから需要に追いつかないのだ」と考えます。でも、薄めるんじゃ芸がないので、超特急の新醸造法を考案したのですね。

「使用済みの樽を何個か解体してみたら、ウィスキーはあんまり深く染みてないんだよね。そこでアルコールが孔の奥まで染みるよう、圧力をかける実験に乗り出したってわけ」(フォーブス

細かい製造工程は企業秘密ですが、まあ、以下の氏の説明を読むと、深夜のインフォマーシャルで売ってる「短時間でマリネできる真空調理器」を連想しますね。なんとなく。

「最初6ヶ月は普通に樽で寝かせ、その後、ステンレススチールのタンクに貯蔵する。で、残った空樽もバラバラに切って細かくしタンクにぶち込む。タンク内ではアルコールを激しく掻き回し、木の孔をアルコールが出たり入ったりするよう強弱様々な圧力をかけてやるのだ」

すると1週間で超老けた超熟成したウィスキーになるので、あとは瓶に詰めて売るだけ。

クリーブランド・ウィスキーでは今年7000ケース、来年は2万ケースの製造を予定しています。取扱店はクリーブランド・ウィスキーのサイトでチェックしてみてね。

Forbes - Cleveland

ANDREW TARANTOLA(原文/satomi)