未来のファッション界を変えられるか!? 3Dプリンターと皮で作った本格的な靴が登場

2013.06.18 23:00
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今現在3Dプリンターで作られたファッションアイテムは珍品を象徴するデザインばかりで、クレイジーな技術の博覧会といったところ。いつかはこの技術も当たり前になるでしょうが、今はまだ早いというのが世間の認識のようです。しかし先進的なロンドンのファッションデザイナー、アール・スチュワート(Earl Stewart)はそうは思っていないようです。

その考えを証明するのがこちらのコンセプトモデル。皮革と3Dプリントされたプラスチックで作られた「XYZシューズ」です。


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スチュワートはこの靴で3Dプリンティングの価値を、ノベルティ(珍しい製品)を作る技術からユビキタスな存在に変えたいと考えています。「3Dプリンティングの可能性を示し、現実社会で役に立つことを証明するために、このプロジェクトを始めました。それも未来の社会ではなく、今の社会で、です」と米ギズモードのインタビューに答えています。

というのも、一般的に3Dプリンターを使った靴には硬質素材を使って作られますが、このような靴の履き心地や耐久性は良いとは言えないのが現状です。スチュワートは3Dプリンターで作った素材と、従来の素材を融合させた製造方法でファッションアイテムを製造するという、同業者とは違う方法を選びました。スチュワートの靴は脚の動きに合わせてフィットするように、実際の靴らしく忠実にデザインされています。

現状では、XYZシューズはプロトタイプで、リサーチの集大成でしかありません。スチュワートはいつか量産に向けて動き出したいとも考えています。しかしその前に、確実な製造インフラストラクチャの確保、製造資金の調達といった誰もが直面する課題をクリアしなければなりません。ですがアイデアはすでに生み出されています。彼のような考え方がきっかけとなって、ファッション業界において3Dプリンティングは時代を超越した技術へと変わっていくに違いありません。


LESLIE HORN(米版/鴻上洋平)

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