これが「Boundless Informant」、NSA極秘の世界監視データ追跡ツール

これが「Boundless Informant」、NSA極秘の世界監視データ追跡ツール 1

米国のシュタージ網は国境を超え世界の果てまでも拡がっているようです。

全携帯通話記録収集全国民ネット監視プログラムPRISMに続き、英紙ガーディアンが暴露したNSA機密資料がこちら、世界中の国内通話・コンピュータネットワークから吸い上げた情報のデータマイニングツール「Boundless Informant」です。

PRISMがデータ収集目的なら、Boundless Informantは収集した情報のオーガナイズが目的。収集した情報のメタデータ数ごとに国をインデックスし、概況がわかるようになってます。

ここのデータにはメール本文や通話の中身までは含まれていませんが、個々のIPアドレスなんかはわかるので、ふつうなら居場所までは特定できるというレベル。

NSAのことだから、こういうの持ってても驚きではないのですが、NSAはこれまでアメリカ国内でスパイ活動は行なっていない、米国市民に関するメタデータをそういうシステムに保存などしていない、と何度も否定しています。こういう広範囲に及ぶ情報収集・インデックシングの存在も認めていないので、それもこれも噓だったことになります。

地図では色で国別にメタデータの厚みを示しています。緑はNSAの収集データが一番少ない国(日本はこれ。完全スルー)。あとは黄、オレンジと増えてゆき、一番多い国は赤です。アメリカは黄色で中国並み、ロシアより監視されてるという...。

Boundless Informantの内部資料によれば、NSAが米国内コンピュータネットワークから収集した情報は2013年までの3ヶ月で30億件近くにのぼるようです。

ガーディアンが別途入手した機密資料には、こういうシステムの説明が載ってます。

ユーザーは地図で国を選べばメタデータの件数と、その国に対して行った情報収集の中でもえり抜きの詳細を見ることができる。

使い方ですが、例えばNSA職員が、「SIGINT(シグナル・インテリジェンス)のインフラに尋ねればほぼリアルタイム」で「X国について我々が知り得る情報のカバレッジの種類はどういうものか?」などと訊くと、ビビッと答えが出るようですよ?

いやあ、こういう情報収集は海外でも行なっていたんですね。プリズムといい「Boundless Informant(果てしなき密通者)」といい、ネーミングがまたきてますね...。NSAの機密の袋がこんなにもデカいとは...もう何が出てきても驚かない自分がいます。

The Guardian

ERIC LIMER(原文/satomi)