中国、オバマ大統領をハックしていた

中国、オバマ大統領をハックしていた 1

2008年大統領選挙の裏側で...。

ここしばらく、中国のハッカー集団が米国を攻撃し続けていることが明らかになってきました。でももう5年も前の2008年、中国のハッカーはすでに米国の大物ふたりをハックしていました。それは、当時の大統領選挙の民主党・共和党の両候補、つまりオバマ現大統領と、対抗馬だった共和党のジョン・マケイン上院議員です。そしてハッカーたちは、オバマ・マケイン両陣営の内部文書を盗み取ることに成功していました。

NBC Newsによると、中国のハッカーたちは「両陣営のポジションペーパーや主要アドバイザーの私的メールなど、大量の内部データ」を盗み出そうと試みていました。一体どんな手口だったんでしょうか?

彼らがしたことは、ストレートなフィッシングでした。あるときオバマ・マケインそれぞれの上位スタッフに、その後の会議の「議題」が書かれたメールが送られてきました。でもそこには高度なマルウェアを含むファイルも添付されていたんです。そのマルウェアはスタッフのコンピューターにしっかりインストールされて、オバマ陣営のコンピューターシステムを通じて次々と分身を作っていき、「数年とは言わずとも、数ヵ月はコンピューター内にひそみ続ける」べく設計されていました。

オバマ陣営のセキュリティ対応にあたったKroll Solutionsの幹部、アラン・ブリル氏は、NBC Newsに対し当時を語っています。中国のハッカーが使ったマルウェアは「今まで見てきたものと同様に高度」であり、彼らとの戦いはまるで「銃撃戦(firefight)」だったそうです。

この件は、今月7日から始まるオバマ大統領と中国の習近平国家主席の会合の直前に発覚しました。これでますます、両者の間でハッキングが熱い議題になりそうです。

NBC News

Casey Chan(原文/miho)