「あるモノ」がふたつある家の子は、良い成績が取れるらしい

「あるモノ」がふたつある家の子は、良い成績が取れるらしい 1

学校の成績なんか...とか思いつつ、気になる。

一般的には、持ち物が人物を定義するんじゃないと考えられています。良い物を持つことでハイレベルな人間になろうとしても、なかなかそうはいきません。でも実際いろんな調査で、持ち物とその持ち主のあり方には何かしら相関があることがわかっています。

Core77で、スタンフォード大学とミュンヘン大学の教育に関する研究を紹介していました。その研究は、経済状態や学校の状況、両親の教育への関わり方といったことを調査したものです。そこで得られたもっとも興味深い知見のひとつは、「子供の学校での成績は、その両親が『あるモノ』を持っているかどうかと相関する」というものです。

その「あるモノ」って、パソコン? TV? ペット? ...候補はいろいろ考えられますが、ここでの答えは「本棚」です。たいていの家にはありそうですが、その研究ではひとつじゃなくふたつある家だと、本が数冊しかない家に比べて標準偏差1.15の違いがあったそうです。って、もっとわかりやすい尺度で言うと、本棚がふたつある家の子供の学習量は、子供全体の平均と比べて3倍に及んでいたということです。

「本はほとんどの国において、生徒のパフォーマンスを予測するための唯一にしてもっとも重要な要素です」と、その論文の著者は書いています。でも彼らは同時に、そこで分かるのは相関だけであって、因果関係ではないことも指摘しています。

これらの研究結果は、「家に本があると成績が良くなる」とか「本をたくさん与えれば成績が上がる」という因果関係を示すものではありません。ただ、家庭における本は、子育てや家庭教育、家庭の資源といった構造的な違いを示す要因なのです。

まあたしかに、本をたくさん読む親の子供の成績が良いっていうのは、何となくわかりやすいです。親が持っている本をそれとなく読んで読書家になって、勉強もそんなに苦にならないってこともありそうです。でも、本が電子書籍になって、本棚がタブレットのストレージとかクラウドになった場合も同じ結果になるんでしょうか? 30年、50年くらい後に同じ調査をしたらどうなるか、見てみたいです。

The Economics of International Differences in Educational Achievement via Core77

Kelsey Campbell-Dollaghan(原文/miho)