PS4とXbox One、徹底比較!

PS4とXbox One、徹底比較! 1

両者出揃いました!

PlayStation 4(以下PS4)とXbox One、それぞれについて価格や機能、スペックが詳細にわかってきました。もう噂やガセネタに惑わされることもありません。そこで、価格やスペックやコントローラーや中古ゲームの扱い、...などなどといったいろんな切り口で、どっちが良いか比較してみました。

価格

PS4は399ドル(約3万7600円)、Xbox Oneは499ドル(約4万7000円)と、100ドル(約9400円)の差があり、これは決して小さなものじゃありません。もちろんXbox OneにはKinect 2がバンドルされているんですが、でもとにかくデフォルトでPS4より100ドル高いんです。Kinectをたくさん使う人にとっては良いのかもしれませんが、そうじゃない人でもKinectなしっていう選択肢はないんです。

オプション的なところでは、現行世代だとPS3はオンラインでの協力プレイが無料でできるのに対しXbox 360はXbox Live Goldで有料っていう違いがありました。でも今回、PS4でもオンラインマルチプレイには年間50ドル(日本では5000円)のPlayStation Plusへの契約が必要になります。ただそこには、エンタテインメント系コンテンツ(大体、Netflix)への無料アクセスも付いてきます。

判定:PS4の勝ち!

コントローラー

Xbox Oneのコントローラーは持ちやすくて、振動トリガーもすごくカッコいいです。でも、PS4のビルトインのタッチパッドや、PlayStation Vitaをセカンドスクリーンとして使えるってところも捨てがたいです。

ただ、PS4でアナログDパッドのレイアウトが変更されなかったのは、それ以外がすごく快適でもやっぱり残念なポイントです。それに、Xbox OneにはパワーアップしたKinect 2がバンドルされてきます。もう、これをデフォルトのコントローラー機能にすべきじゃないかってくらいです。ゲームのコントローラーとしては、一部のダンスゲームくらいでしか力を発揮しないかもしれませんが、システムレベルのコマンドをコントロールするにはかなり使えます。この点はPS4がまったく及んでいない部分です。

判定:Xbox Oneの勝ち!

セカンドスクリーン

コントローラーにセカンドスクリーンが入ることで、根本的にはゲームプレイのスタイルが変わってきます。従来のコントローラーではまだ開拓されていない、ゲームプレイの仕組みがたくさんあります。そういう文脈では、PlayStation Vitaをコントローラーにするのは、値段は張るかもしれませんが、マイクロソフトのSmartGlassより有意義に思えます。ちなみにWii Uでは、ふたつの画面があることでもっとイノベーションの余地ができることをすでに示していました。

今回比較対象にはしていませんが、Wii Uも無視はできません。特にセカンドスクリーンの扱いに関しては、Wii Uに軍配が上がりそうです。ただ、PS4やXbox Oneほどクロスプラットフォームのゲームがないので、ちょっと単純比較できない、任天堂独自のカテゴリに入ります。

判定:PS4の勝ち

ゲームタイトル

正直、PS4もXbox Oneも、独占提供のゲームに関してはちょっと手薄です。それぞれゲームタイトルを発表したときも、「独占」という明確な表現はありませんでした。たとえばXbox Oneでは『メタルギアソリッド5:ザ・ファントム・ペイン』がプレイできますが、それは独占じゃありません。

PS4の方も同様で、ほとんどは「ダウンロード可能なコンテンツとしては独占」というだけでした。でも『ファイナルファンタジーXV(元・ファイナルファンタジー ヴェルサス XIII)』とか『キングダムハーツ3』はXbox Oneよりちょっと早くプレイできるってだけでも大きな優位性です。マイクロソフト側には新しい『Halo』、『Ryse:Son of Rome』、『キラーインスティンクト』、新しい『Forza』、それから『D4』っていう殺人ミステリーもの、TVとのクロスオーバー企画となる予定の『クォンタム・ブレイク』がありますが、あまりインパクトはありません。

なのでこの勝負に関しては多分PS4に軍配が上がります。ただ、今回E3でソニーから発表されたもので一番興味を引いたのはこのコマーシャルじゃないかと思います。

判定:PS4、...かな?

処理能力

スペック表ではPS4の方が良さげです。多分スペック表は正しいですし、Xbox OneのOSが内部的にはふたつのVMになっていることを考えると、その分Xbox Oneが不利だと思われます。グラフィックス処理に関してもPS4の方が優れているようですが、クロスプラットフォームゲームでその真価がどの程度発揮されるか、疑問です。さらに(数少ない)独占ゲームでも、目に見えるほど差が出るかはわかりません。

それから、多数派ではないにしてもネット接続していないユーザーにとっての懸念は、Xbox Oneの処理がどの程度Xbox Liveサーバーに移るのかということです。

まとめると、現時点では処理能力はPS4の方がやや高そうと見るのが妥当そうです。でも実際のところはプレイしてみるまで待つべきなんでしょうね。

ただこの評価は、「Xbox OneのSoCにはsRAMが搭載されるから、実際のアプリケーションではPS4の性能にかなり近いだろう」という予想に基づいています。万一それが想定通りうまく動かなかった場合、PS4の方が明らかに優位になります。

判定:PS4が有利

将来性

E3の宴が終わると、2013年のゲームコンソール発表のときの期待感なんてすぐに忘れられてしまいます。今のテクノロジー文化においては、何かが6年、7年、10年も持つことはありません。現行のコンソールのほとんどは初代iPhoneより前に公開されたんです。そして我々は、その当時(2006年)よりもさらに早いペースでテクノロジーを使い捨てています。

そう考えると、Xbox Liveサーバー30万台がXbox Oneのコンソールの処理を肩代わりする仕組みは、コンソールが時代遅れになりかかっても生き延びられる(かもしれない)という意味で重要です。それから、リビングルームで使えるってのもポイントです。それで元が取れるって保証はないのですが、どれだけ長く使い続けられるかってことは、現代のコンソールにとって大きな懸念事項です。

判定:Xbox Oneの勝ち

マルチメディア・センター

この点ではXbox Oneの方が優れています。本体がPS4よりもホームエンターテイメントを意識した作りになっているし、Kinect 2はリビングルーム、そしていつか家全体をコントロールする手段としてはもっとも洗練されたものになるかもしれません。

Kinect 2の最大のポイントは、音声ですべて立ち上げて動かせるってことです。この裏側には、システムの動作音を検知してそれらを無視し、ユーザーの指示にのみフォーカスする技術、などがあります。それから、ソニーがまだ組んでいないようなコンテンツパートナー、たとえばESPNやHBO Goとも提携しています。ケーブルTVボックスとしての機能も併せ持ち、今ある中で最強のメディアボックスになっています。

判定:Xbox Oneの勝ち

中古ゲーム

ディスクで買ったゲームの扱いに制限がないことは、PS4の大きな差別化要因になりました。Xbox Oneでは、買ったゲームを人にあげたり売ったりが制限されるので、みんな反発しています。ソニーは、そんなゴタゴタを回避することで結果的に得をしたわけです。

ただしソニーの公式な見解は、「ソニー自体のゲームには制限を設けないが、パブリッシャーは自ら制限を付けることが可能」というものです。これは実質的には、再販可否の判断をパブリッシャーに任せているという意味でマイクロソフトのポリシーとかなり近いものです。

理論上は、Xbox Oneの制約はユーザー側にもメリットがあります。ゲームの物理的なディスクじゃなくてライセンスを再販できるってことは、考えようによっては今までより簡単になるし、ディスクが壊れてても大丈夫です。とはいえ、やっぱり制約は制約で、ないに越したことはありません。

判定:Xbox Oneの負け

その他制限事項

24時間ごとに端末の認証をされるのに抵抗があるとか、友達と頻繁にゲームの貸し借りをしたいなら、基本的にPS4を使った方がいいです。ソニーは今の時代の声をちゃんとポリシーに反映させるべく努力しています。それにたしかに、常時オンのPS Eyeなら、オフにもできるKinectみたいに細かく認証する必要性はありません。

PS4の場合、ライセンスの再販とか、コントローラーに触らずにコンソールをオンにできるといった小技は使えませんが、ゲームコンソールとしてはそれらはあまり重要じゃありません。

判定:PS4の勝ち

ソーシャルの統合

ここには勝者はいませんし、求めるべきでもありません。ゲームコンソールにソーシャル機能はなくてもいいです。ただしソーシャルの定義を出会い系にまで広げるとしたら、Xboxでは映画を見ながら出会いを待つこともできるし、ゲームしながら友達を待つこともできます。でもそれは、アチーブメントをツイートするみたいなむしろ残念な機能を埋め合わせるものではありません。

判定:勝者なし!

PS4とXbox One、徹底比較! 2

後方互換性

PS4にはあり、Xbox Oneにはありません。これははっきりしています。ただ、PS4が後方互換を実現する手段のGaikaiにどれくらいライブラリがあるのか、まだわかりません。さらに2014年にそれが立ち上がるとき、どんなフォーマットになるのかもわかりません。ただゲームの一部の処理をクラウドが担うだけじゃなく、全ゲームをストリーミングでプレイできるのが目指すところです。ソニーはこれでラグなしのプレイができると言っていましたが、まだ実体は見えていません。なのでGaikaiがどの程度使えるのかはまだはっきりわかりませんが、とにかく何もないよりは良いはずです。

判定:PS4の勝ち

ファミリーユーザー

ダンスセントラルとかKinectフィットネス、その他Kinectを便利に使えるようなものとか、全ゲームで10人でアカウントを共有できる機能といったものがあります。でもそのためにXbox Oneを買うなら、Wii Uの方が良いです。グループで使うのがすごく楽しいですし、(米国だと)メディアボックスの役割もあります。

判定:Xbox Oneの勝ち、かな...?(小声)

で、Wii Uはどうなの?

たしかにWii Uもアリです。スペック的には、PS4とかXbox Oneより見劣りするし、ゲームタイトル数もまだまだですが、Wiiとの後方互換性もあるし、コンテンツに関して何の制限もありません(任天堂の謎のデジタルアカウント云々はありますが)。価格もずっと安いです。

まとめ:PS4に軍配!

現時点では、やっぱりPS4の安定感を覆すのは難しいです。Xbox Oneには、家庭での使いやすさとか、すごいKinectとか、ライセンス系の問題がちゃんとまとまれば再販しやすいとか、いろんな差別化ポイントがあるんですが、みんなまだ未来の、仮想の話です。全部が想定通りうまく回ればすごそうなんですが、PS4の良いところはもっと確実なものです。ただ、もしXbox Oneの夢がちゃんと実現すれば、PS4への強力な対抗馬になるってことに変わりありません。

最後に、まとめた比較表載せておきますね。

PS4とXbox One、徹底比較! 3

Kyle Wagner(原文/miho)