史上最速ヘリX3、時速472kmの新記録更新(動画あり)

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ホバリングとスピード、両方兼ね備えたユーロコプターX3が今月ヘリ最速記録を塗り替えました!

X3は、ユーロコプターEC155をベースに生まれたハイブリッドヘリです。5枚翼のメインローターとテイルローター、小翼(Mi24ハインド攻撃ヘリ搭載のに似てる。但しミサイルポッドではなくプロペラ)がついており浮上の最大80%はこの小翼で稼いでます。4つのローターをすべて回し、上昇限度12500フィート(3810m)と超高速を支えるのは2270馬力ロールスロイス・ターボメカRTM322ターボシャフトエンジン2基。

6月7日フランスのイストル近郊で行われた40分の飛行では従来の記録を破って水平飛行255ノット(時速293マイル、時速472km)の新記録を達成。その何日か前には下降で263ノット(時速302マイル、時速487km)達成しているので、喜びも倍ですね。

「大げさでもなんでもなく、高速状態でX3は水を得た魚のようになる」

「255ノットでも263ノットでもX3は飛行エンベロープ(飛行できる速度・高度の範囲)内で理想の飛行を見せてくれた。安定性も素晴らしく、振動抑制システム抜きでも振動が低く抑えられていた」―ユーロコプター社テスト操縦士Hervé Jammayracさん

2010年の処女飛行以来、X3は延べ140時間の飛行をこなしてきました。年内には引退予定の技術実証機ですが、X3のターボプロップ技術は量産化に向け徐々に駒を進めています。

ユーロコプターのラッツ・バートリング( Lutz Bertling)元CEOは「ヘリは比較的高速で、飛行場周辺住民が被る騒音公害も今の道路の騒音程度だ。安価でもっと高速なヘリが設計できさえすれば、人の移動手段として垂直離着陸機はまだまだ出番がある」、「例えば19席といった比較的小さなものなら2020年初頭、30-40席の大型機は2020年中盤頃までには量産化にこぎつけられるのではないだろうか」と話していますよ。

従来のヘリにはスピードで圧勝のX3も、ターボプロップ機にはまだ及びません。しかしヘリコプターでこのスピードは驚異的ですね。

[Gizmag - Eurocopter - Aviation Week - Wikipedia]

ANDREW TARANTOLA(原文/satomi)