スマートウォッチなんて(まだ)要らない、17の理由

スマートウォッチなんて(まだ)要らない、17の理由 1

だってダサいし使いにくいしスマートフォンあるし...と。

スマートウォッチに関する噂が、続々と増えています。あらゆる形や色柄のスマートウォッチが出揃うことは、避けられそうもありません。でも、スマートウォッチが発売されちゃいけない理由もたくさんあります。少なくとも今すぐには。

どれだけ多くのスマートウォッチが準備中か、Quartzがまとめています。Acer、アップル、Blackberry、Foxconn、グーグル、LG、マイクロソフト、Qualcomm、サムスン、ソニー、東芝...と、この手のガジェットメーカーで作っていないところを数えたほうが早いんじゃないかという勢いです。でも彼らは、考え直した方がいいのかもしれません。以下にその17の理由を挙げていきます。

1.手首は貴重なアクセサリースペース

腕時計は、単に時間を知らせる道具じゃありません。そこには、みんなと同じ黒い直方体ガジェットにはない、ファッションとしての自己表現という側面があります。1モデルで全員に押し着せようとしても、そうはいきません。カラーバリエーションがあるくらいじゃ、ムリなんです。

2.サイズが多すぎ

物理的に、1サイズじゃ全ての人に対応できません。そもそも腕時計なら、男性用と女性用でサイズが違います。それにサイズだってデザインの一要素で、腕時計をする人ならすごく気になるポイントです。となると、メーカー側は何サイズ作ればいいの? ってことになります。

3.となるとUIの問題が

単にディスプレイサイズが小さいってだけでもアプリにとっては大問題なのに、そのサイズの小ささにもいろんなタイプがあるってなったら、カオスは必然です。スケーリングの嵐になることでしょう。

4.よってほとんどは巨大サイズに

上記の問題に応えようとすると、腕時計としては巨大なディスプレイに落ち着くことになります。それがつまり、アップルやサムスン、マイクロソフトが採用しているとされる1.5インチディスプレイです。これは、1日中手首に巻いておくには大き過ぎるサイズです。

5.バッテリーライフは悲惨

1.5インチサイズが「大きい」といっても、そこから考えられる筐体サイズは必要な内部部品やバッテリーを収めるには十分じゃありません。小さなスマートウォッチならバッテリー消費量はスマートフォンほどじゃないでしょうが、それでも数時間ごとに充電が必要になることでしょう。

6.小さな画面への入力はストレス

1.5インチの小さなディスプレイにタッチして操作するのは、針みたいな細い指じゃない限り、ものすごくストレスがたまりそうです。またはタッチじゃなくボイスコントロールという手もありますが、そっちも今より数段精度が上がってない限り、また別のストレスになりそうです。

7.ダサい

ある程度サイズが大きいことは、スマートウォッチの機能として重要なのかもしれませんが、ファッションとしては悪目立ちしてしまいます。今まで見たiWatchの予想図で一番良いと思えるものでも、ちょっとどうかと思うくらいです。今あるE-Inkを使ったスマートウォッチだって、同様です。

8.だってこれとか...

9.これとか

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10.かつてアップルも作っていたし

第6世代のiPod nanoは、素敵なウォッチバンドをくっつければ、サイズや機能といった意味ではほとんどiWatchでした。それは大人気だったので、1世代で終了してしまいました...。

11.事実、80年代から存在

それでも、みんなダメだったんです。アップルがスマートフォン分野を再発明したように、誰かがこの分野を立て直せるんでしょうか? もちろん可能性はあります。でもそれは、生きている間に1度あるかないかというレベルの大きな再発明になるでしょう。誰かができるかもしれないし、できないかもしれません。唯一保証できるのは、これからもかなり長い間、ほとんどのスマートウォッチはうまくいかないってことです。

12.価格はどうなる?

既存のガジェットでも実現可能な機能を手に入れるために、150ドル(約1万5000円)もかけられるでしょうか? それが、ソニーのSmartWatchの価格です。もしアップルのiWatchが同じ価格だったとしても、割高感は残りそうです。

13.アップグレードはどれくらいの頻度で?

製品アップグレードサイクルには多少の幅がありえますが、平均的なポータブルガジェットでは、スマートフォンもタブレットも、最大3年くらいしか持ちません。強いて理由を言えば、バッテリー交換ができないからです。なので少なくとも3年に1回は買い換えなきゃいけないんです。

14.回線契約が必要

Wi-Fiだけでしか使えないスマートウォッチは、事実上使えないものになりそうです。だって自宅とかコーヒーショップとか、Wi-Fiのつながらない場所では使い物にならないとしたら、つねに身に着けて持ち歩くガジェットとしては不十分です。ってことは、スマートウォッチ用にも回線契約が必要ってことです。まあBluetoothとか、Airplayみたいなアドホックなワイヤレス通信でスマートフォンとつなげるだけなら、それがなくても問題ないんですが。

15.そもそもスマートウォッチとは?

スマートウォッチは、運動量計測ガジェットの進化形でしょうか、iPhoneの退化形でしょうか? もし前者なら、そんなに多くの人が運動量を計測したいんでしょうか? そして後者なら、すでにみんなスマートフォンを持っているのに、ムダじゃないでしょうか? そして両方合わさったものだとするなら、それには革のバンドとゴムのストラップ、どちらがふさわしいんでしょうか?

16.生まれ方が3DTVと同じ

このスマートウォッチをめぐる議論は、何かに似ています。それはほとんど、3DTVと同じなんです。3DTVもまた、明確な需要がなくて、でも企業にはそれ以上のアイデアがなくて、そっちに向かって進んでしまったんです。スマートウォッチにも、同じことが起きてるんじゃないでしょうか。

17.ディック・トレイシーならスマートフォンを使った

ディック・トレイシーが使ってたような、ウォッチ・フォンの夢を追い求めている人がいるなら、その夢は忘れるべきです。だってもしディック・トレイシーが今存在していたら、彼はiPhoneを使っていたはずです。iPhoneはあのウォッチ・フォンの機能全てを、より上手にこなしてます。ディック・トレイシーの真似をするなら、あの帽子の方がいいと思います。

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17の理由っていうか、突き詰めると「ダサい」「使いにくい」「スマートフォンと重複」の3点に集約されそうですね。それももっともなんですけど、新しいガジェットにこういう反論は付きものです。むしろ反論される要素が多いほど、それを乗り越えるようなものが出てきたときのインパクトは大きくて、面白いものになるんじゃないでしょうか。

Brian Barrett(原文/miho)