夜明けの霧にたゆたうサンフランシスコ。ピクサーアニメーターが2年がかりで撮ったタイムラプス映像(動画)

サンフランシスコ湾になだれ込む霧は、まるでほとばしる渓流のよう。この生生流転する変幻自在な疾走感...うーん...霧好きには堪りません!

霧の街といえばロンドン、ミラノ、サンフランシスコ。ミラノが夕刻なら、サンフランシスコは明け方がことのほかきれいです。その姿をピクサーのアニメーター、サイモン・クリステン(Simon Christen)さんが2年がかりで撮影し、短いタイムラプス映像「Adrift」にまとめました。

夜明けの霧にたゆたうサンフランシスコ。ピクサーアニメーターが2年がかりで撮ったタイムラプス映像(動画) 1

晴れた日はほぼ毎朝5時起き。生活のリズムと根気の要る作業です。

使用したカメラはキヤノン7D、キヤノン40Dで、最高画質で毎日なるべく沢山の枚数撮れるよう工夫しました。露出時間にもよりますが頻度は大体2~10秒置きに1枚というペースです。この間隔なら動画よりもっと長い時間スパンの動きが追えて、尚且つ繋ぎ合わせてもスムーズに流れるんですね。

作品では大体2時間~4時間の動きをコンパクトにまとめています。

夜明けの霧にたゆたうサンフランシスコ。ピクサーアニメーターが2年がかりで撮ったタイムラプス映像(動画) 2

クリステンさんは撮影の苦労をFStoppersにこんな風に語ってます。

「天気の状態は、霧が丘を越えなだれこんできて、尚且つ橋の下にとどまるのが理想です。撮影に出動すべきかどうかを予め占う手順も確立しました。天気予報と衛星写真、ウェブカメラを1日に何回も見て確かめるんです。いけると思えば寝る前に午前5時に目覚ましをセットし、起きたらウェブカメラをもう1回確かめてマリン・ヘッドランズまで45分車を飛ばす、そんな暮らしを2年近く続けました」

サンフランシスコの天気はコロコロ変わります。いざ行ってみたら全然ダメだった...ということもしばしばでした。霧が高すぎたり、低すぎたり、すっかり晴れてしまってたり。でも諦めないで2年続けた成果がこの美映像というわけです。

夜明けの空は黒から藍、ピンク、オレンジ、青に時々刻々と色を変えてゆきます。寝静まる街をくるむように、こんな壮大なドラマが繰り返されているなんて、なんだか崇高な気持ちになりますね。

[Vimeo via Fstoppers]

satomi(LESLIE HORN/米版