Nexus 7レビュー:ベストな7インチタブレットはどう進化した? 

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ディスプレイの美しさ、スリムなサイズ、そしてサプライズありの高速な動作。

米国で発売された新Nexus 7、さっそくレビューしてみました! 以下どうぞ!

 

 

去年のNexus 7は、小さい方のタブレットとしては2012年で最良でした。その後継となる新Nexus 7に関して、グーグルはいつになく守りの姿勢で何かを大胆に変えることはなく、ただあちこちをちょっとずつ改善してきました。その結果、新Nexus 7は旧Nexus 7よりインパクトは小さいものの、それでも十分お気に入りと言えるタブレットに仕上がっています。少なくとも現時点では。

そもそもNexus 7とは?

グーグルによる7インチタブレットです。ハードウェアはAsus製、OSはグーグルによる最新のAndroid 4.3 Jelly Beanが入ってます。価格は1番安い16GBモデルが229ドル(約2万3000円)からとなっています。

どんな人向け?

通勤・通学で電車に乗る人、旅行や出張の多い人。タブレットに持ち運びやすさを求める人。タブレットで電子書籍やWebページをたくさん読む人、ゲーム好きな人、より優秀な電子書籍リーダーを使いたい人、にオススメできます。

デザイン

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新Nexus 7はたいていのジーンズのポケットに入るスリムさで、ジャケットのポケットでもはいりそうです。200×114×8.65mmで、去年の198.5×120×10.45 mmよりほんの少し長く、でも明らかに細く、薄くなりました。重量は340gから290gになりました。その結果、先代の欠点だった「かさばり感」がなくなりました。背面はソフトタッチなプラスチック(取り外しは不可)、残念ながらバッテリーの取り外しやストレージの拡張はできません。

サイズは小さくなりましたが、その画面にはピクセルがリッチに詰まっています。Nexus 7のHD IPSスクリーンの解像度は1920×1200で、ピクセル密度は323PPIです。7インチタブレットとしても、タブレット全体の中でも現時点で最高の解像度です。ちなみに現世代のiPadは264PPI、iPad miniは163PPIしかありません。以下の画像で、左は2013年の新Nexus 7、右が2012年の旧Nexus 7です。

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それからスピーカーがふたつになり、ランドスケープモードにすれば両サイドにひとつずつとなります。これでNexus 7の音声はステレオサウンドになりました。プロセッサは1.5 GHz クアッドコアのSnapdragon S4 Pro、GPUはAdreno 320、RAMは2GB(去年の2倍)です。micro USBポートはSlimPortとしても使え、タブレットの画面をTVにミラーリングできます(別売りのアダプタかケーブルが必要)。さらにQiプロトコルでワイヤレスで充電可能です。それから500万画素の背面カメラも付きましたが、これはそんなに気にする人はいないかもしれませんね。

使ってみてどう?

まず、Android 4.3はAndroid 4.2とほとんど同じで、かなり細かいアップデートです。一番わかりやすい新たな利点は、Bluetooth 4.0 Low Energyがサポートされたことです。これで、新しいタイプの心拍数計やFitbit Oneのような運動量トラッカーと連携させられます。WithingsのPulseと連携させてテストしてみましたが、まったく問題ありませんでした。それから、たとえば子供がゲームの中でお金を使わないようにプロフィール設定ができる機能とか、全体的な性能向上とか、くらいがアップデートのポイントです。

実際、Nexus 7の動作の速さはすごいです。アプリの立ち上がり、スクロール、画面の方向調整、すべて高速です。旧Nexus 7では近頃もっさりと感じられてきた動きが一気に速くなっています。それからスリムになったことで持ち運びやすさも圧倒的です。地下鉄に長く乗っていても、手の疲れはほとんど感じません。

Androidのタブレットアプリは去年大きく成長して、タブレット用に最適化されたアプリの数はiOSほどじゃないにしても、かなりキャッチアップしています。みんなが使いたいメジャーなアプリの中身も、iOSと大体同じになってきました。たとえばSpotify、IMDB、Instagram、Kindle、Evernoteなんかはみんなしっかりしたものになっています。アプリ全体の様相が、1年前とはだいぶ違います。さらにタブレットに最適化されていないアプリでも、スマートフォンのサイズが大体5.5インチとかになっているので、7インチに引き伸ばしたくらいではそんなに悪くないってのも救いになっています。

ベストなところ

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Nexus 7の一番良いところは、アップグレードされたスクリーンです。本当にきれいです。テキストが既存のどのタブレットよりもシャープってだけじゃなく、明るくて色も正確です。旧Nexus 7のスクリーンはちょっとオレンジっぽかったんですが、新Nexus 7では白はちゃんと白です。他の小さいタブレットを圧倒しています。ちなみに上の画像は、左が新Nexus 7、右が旧Nexus 7です。

残念なところ

新Nexus 7はクアルコムのSnapdragon S4 Pro搭載ですが、HTC Oneやサムスン GALAXY S4ではクアルコムの1世代新しいSnapdragon 600を搭載しています。それよりさらに速いSnapdragon 800やNvidiaのTegra 4を搭載した端末も、間もなく出てくるはずです。なので、グーグルとAsusが1世代前のプロセッサを選んだのは残念なことです。たしかに現時点では他のタブレットより速いんですが、すでにHTC Oneよりは遅いです。旧Nexus 7も出た当時は他のタブレットより速かったんですが、今は遅くて仕方ありません。1世代前のプロセッサのおかげで価格が安いのはわかりますが、1年後が悪い意味で予測できてしまいます。

が! この点に関してはAnandtechが「実際はSnapdragonじゃなくて、クロック周波数を下げたSnapdragon 600かも」と言っています。であれば、特にこのNexus 7をRoot化して使おうとしている人にはうれしいサプライズです。これについて米Gizmodoではグーグルにコメントを求めていますが、まだ回答はありません。

変なところ

旧Nexus 7では、Wi-Fiが安定しない問題があったのを覚えている人もいるかもしれません。この問題は新Nexus 7で大体改善したんですが、完ぺきに直ったわけでもないようです。テストではAmped WirelessのWi-Fi Analytics Toolというアプリを使って、新旧Nexus 7両方持って少しずつルータから離れていきました。新Nexus 7では旧Nexus 7より大体つねに10~20dB良かったんですが、安定はしていませんでした。旧Nexus 7の方が良い場合もありました。この点だけは、iPad miniの方がNexus 7より確実に優れています。グーグルとAsusはこの点をもっと改善できたはずですが、残念ながらそれほど手を加えなかったようです。

テストメモ

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  • 旧Nexus 7で4345mAhだったバッテリー容量は、新Nexus 7ではちょっと小さい3950mAhになりました。数字だけ見るとデグレードのように感じられますが、実際使ってみると、新Nexus 7のバッテリーライフは今のところ十分です。ヘビーに使っても1日持ったし、スタンバイモードで消費するのは微々たるものでした。これは、ディスプレイ技術の改善によるものか、プロセッサが賢くなったのか、その両方かでしょう。またはAndroid 4.3のおかげかもしれません。とにかく理由はまだわかりませんが、バッテリーは十分です。
  • ステレオスピーカーも大きな進化です。特に映画とかゲームをランドスケープモードで見るときは最高です。明らかにクリアになり、歪みも小さくなりました。ただ、音量は小さくなった感じがします。旧Nexus 7のシングルスピーカーの方が、ほんの少しですが音は大きく感じられるんです。Nexusで一番良いスピーカーは、Nexus 10かな…。
  • 旧Nexus 7との違いは微妙なものですが、新Nexus 7の方が上質感があり、よりハイエンドな感じがします(価格も30ドル上がってる分でしょうか)。旧Nexus 7は厚くて、背面の微妙にポツポツしたプラスチックもちょっとやぼったい感じがありました。でも新Nexus 7はすっきりとして、背面もポツポツじゃなく、滑らかでソフトタッチなプラスチックになりました。手触りや見た目が良いだけじゃなく、今まで以上に持ちやすくもなっていて、良いことづくめです。
  • 前面カメラは視野角が狭すぎるようです。持ちやすい位置で持ってビデオチャットしていると、チャット相手から見えるのは巨大アップの顔ばかり、になります。これは問題です。この点HTC Oneの前面カメラなんて視野角が広くて良かったんですけどね…。背面の500万画素カメラに関しては、明るい日中は問題なかったです。ただNexus 7に限ったことじゃありませんが、いつもスマートフォンを持ち歩いてるなら、そちらのカメラの方がタブレットより使いやすいでしょうね。
  • 旧Nexus 7は、使っているうちにだんだん性能が落ちてきました。動作が徐々に遅くなり、バッテリーライフも短くなり、Android 4.3へのアップデートもまだされていません(多分他の端末よりは早くアップデートされるはずですが)。それを考えると新Nexus 7も、少なくとも2、3年くらいは問題なく使えると思いたいですが、わりと早く使い物にならなくなる可能性もある、…と覚悟するべきかもしれません。

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買うべき?

多分、買ってもいいと思います。ただ、「買うべき」と言い切れない微妙さもあります。というのはやっぱり、プロセッサが1世代前ってのがひっかかります。つまり、今は良くても、比較的早く他の端末に追い抜かれてしまうってことです。旧Nexus 7より間違いなく進化してるんですが、それは望んでいたよりも小さな進化でした。

とはいえ、Nexus 7は使用感も素晴らしいし、当面これを持ち歩こうと思える端末です。そのスクリーンの美しさは、小さめタブレットとしてはもちろん、タブレット全体で見ても随一と言えそうです。美しいし、持ち運びやすいし、やたら速いし、そのわりに値段は安いんです。新Nexus 7は、それほどでもないiPad miniより、同じ16GB Wi-Fiモデルでも100ドル安い229ドルなんです。Kindle Fire HDよりは30ドル高いですが、あらゆる意味でNexus 7の方が優秀です。

でも少なくとも、ちょっと待ってみる価値はあると思われます。iPad miniもKindle Fireも2013年バージョンは未発表で、年末までに何かしら来るはずです。その中でもNexus 7はお買い得になるとは予想されますが、全部が出そろうのを待って納得してからの方が良さそうです。

基本的に、Nexus 7はかなり優秀だとは思います。ただどうしても、何か別のすごいものがもうすぐ来そうな予感が拭いきれない、今はそんな感じです。

グーグル Nexus 7 2013年バージョン スペック

OS:Android 4.3(Jelly Bean)

ディスプレイ:1920 x 1200(323PPI)LEDバックライトIPS

プロセッサ:1.5GHz クアッドコア Snapdragon S4 Pro

RAM:2GB

寸法:200 x 114 x 8.65mm

重量:290g

カメラ:背面500万画素/前面120万画素

バッテリー:3950mAh リチウムイオン電池

ストレージ:16GB/32GB

ネットワーク:Wi-Fi(LTEオプションあり)

価格:16GB Wi-Fiモデル229ドル(約2万3000円)/32GB Wi-Fiモデル269ドル(約2万7000円)/32GB LTEモデル349ドル(約3万5000円)


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Brent Rose(原文/miho)