今日発表の新デバイス、Chromecastは買い? 買いじゃない?

今日発表の新デバイス、Chromecastは買い? 買いじゃない? 1

でも実質11ドルだし。

これまで、グーグルのTVに対する取り組みは、ひいき目に見てもむらのあるものでした。Google TVは、セットトップボックスとしてもビルトインの製品としても、あんまり売れていません。Google Play Storeでテレビ番組を扱い始めたのだって、ようやく1年前のことでした。でも今日発表されたChromecastは、そんな今までのグーグル製品とは違います。それはアップルのAirPlayに対するグーグル流クロスプラットフォームの答えです。TVの裏側にちょこんとくっつく、ビデオフレンドリーなドングルです。そしてグーグルはそれを、ほとんどタダみたいな価格でばらまこうとしてるんです。

まず、Chromecastにできること、そしてできないことを確認しましょう。ChromecastをTVの空いているHDMIポートに挿し込み、スマートフォンやタブレット、ラップトップからYouTubeなどで任意の動画をChromecastに送る操作をすると、その動画がクラウドからChromecastへ、そしてTVへ送信されるんです。クリーンでシンプル、効率的です。NetflixYouTubeGoogle Playのコンテンツ、そしてこれが大事ですが、コンピューターのChromeブラウザから使えます。出力は1080pです。AirPlayのような感じですが、WindowsパソコンやAndroid端末、iOSやMac端末とプラットフォーム横断で使えます。

それから、特別なリモコンも不要です。動画をストリームしているその端末、つまり手持ちのスマートフォンやタブレット、ラップトップから操作できます。シンプルで使いやすく、良いことづくめです。実際使用感という意味では、高評価のRoku LTと並ぶ感じです。

じゃあ逆に良くないのは、どんなところでしょう? まず、互換性のあるアプリは今のところ少ないです。まあ、Google Playのライブラリがよっぽど充実してれば別ですが。それから、ChromecastはTVから給電されません。なのでドングルだけTVに挿して放置はできず、電源につながったUSBポートと接続しなきゃいけません。それから、Chromecastではコンテンツをデバイスからストリームするんじゃなく、クラウドから持ってくる方式なので、ローカルで保存しているメディアは再生できないものと思われます。これらはあんまり望ましくないですね。

でも、コンテンツに関しては簡単に解決できます。グーグルはGoogle Cast SDKを発表したので、これからいろんなデベロッパーが対応したアプリをどんどん作ってくれる可能性が高いです。Pandoraがすでに対応中です。デベロッパーの立場としては、ひとつのソリューションであらゆるTVに対応できる方が、たとえばサムスン製TVにしか対応できないよりもありがたいはずです。それから給電の問題は、TVの裏側で電源につなげばいいことなので、そんなに気になりません。さらにローカルメディアの再生については、なんとも言えませんが、ChromecastはChromeブラウザからも使えるので、ブラウザで再生すればTVに飛ばすのも可能です。

と、あれこれ気をもんでみても、Chromecastはたったの35ドル(約3500円)! です。史上最良のストリーミングソリューションかもしれないものが、35ドルで試せるんです。さらに、今ならNetflixが3ヵ月無料で付いてきて、これは既存会員でも使えます。ってことは24ドル(2400円)割引に相当するので、Chromecastは正味11ドル(約1100円)しかしないんです。11ドルなんて、今日のランチにそれ以上使っちゃった人もいるんじゃないでしょうか?

Chromecastには大きなポテンシャルがありますが、課題もある…けど、11ドルなら飛びついたって損はなさそうです。

Chromecastは現時点でこちらから買えますし、本記事翻訳時点では見えませんが米国AmazonBestbuy.comでも今日から取り扱い予定です。まずは米国での発売となりますが、日本には来るんでしょうか?

Brian Barrett(原文/miho)