アップルの地図にクラウドソースのローカル情報を。Locationary買収で

アップルの地図にクラウドソースのローカル情報を。Locationary買収で 1

もう、閉店したお店に連れて行かれませんように…。

アップルの地図、最初は惨憺たる状態でしたが、そこからだいぶ時間がたちました。でも、まだまだ改善のための努力は続いています。先週、アップルが超ローカル情報に特化したスタートアップ企業Locationaryを買収していたことが判明しました。Locationaryの情報は、そう遠くないうちにアップルの地図に反映されてくることでしょう。

Locationaryでは、ユーザーの書き込みを元に、ローカルなお店などの情報を随時更新しています。いわばWikipediaのローカル情報版という感じです。Locationaryの情報があることで、閉店しちゃったお店にナビゲーションされるケースもなくせます。または万一そんな場所に連れて行かれても、その人が「このお店は今存在してない」ってことを書き込めば、その後残念な思いをする人はいなくなるはずです。

LocationaryのCEO、グラント・リッチー氏は去年、アップルが地図問題をどう解決すべきかTechCrunchに記事を寄稿していました。その中には、既存の企業から位置情報のライセンス供与を受けるという策は書かれていましたが、ローカル情報に特化したスタートアップ企業を買収するってのも有効な対策ですね。

さらにアップルの地図にLocationaryのクラウドソースツールを埋め込んでしまえば、Locationaryに書き込むことのできる潜在ユーザー数は数億人規模(iOSユーザー数と同じ)にまで急拡大します。既存のLocationaryだってそれなりに情報は充実していたといっても、より多くのユーザーから情報を集められればさらに良くなるはずです。

この買収を歓迎すべきなのは、より良い地図やナビゲーションを使えるようになる我々ユーザーだけじゃありません。より正確な位置情報は、よりターゲットを絞った効果的な広告を打つために重要になるはずです。

今回の買収費用は明らかになっていませんが、AllThingsDによれば、技術も人材も買収対象になっているそうです。Locationaryの情報がアップルの地図に出てくるのがいつ頃かもわかりませんが、とにかくこれから良くなるって思えるのはうれしいですね。Google Maps一択より、地図サービス間で競争してくれる方が、ユーザーにとってメリットがあるはずですから。

AllThingsD

Eric Limer(原文/miho)