スマホの電池を守る正しい方法

スマホの電池を守る正しい方法 1

スマートフォンは小さな奇跡ですよね。ポケットで持ち運べて、したいことはなんでもできるコンピュータ。でもそんなスマホの神通力もバッテリー切れたら...元も子もありません!

交換可能なバッテリーも珍しくなってきた昨今、なるべく今あるバッテリーを大事に使って長もちさせたいところ。幸い多くの家電で使われてるリチウムイオン電池はいくつかの簡単なルールさえきちっと押さえておけば、調子をキープするのはそんなに難しいことではありません。

バッテリー長寿の一番の秘訣はもちろん、バッテリー使い切るまでゲーム没頭しないこと、Wi-Fi接続とかGPSをオンにしたまま歩き回らないこと。これはあと1時間どうしても携帯が要る時とか、みなさんも実践してることかと。

でもそれ以外にもケアと充電の基本法則はいくつかあるんです。ここにご紹介するのは、バッテリーを健康に保つ一番シンプルな基本です。

4割から8割に注ぎ足す

充電式バッテリーといえば「メモリー効果」って言葉どこかで聞き覚えないですか? ほら、100%満タンから100%空っぽにして自分の潜在能力を「教えて」やらないとキャパの一部を「忘れて」しまうっていうアレ。...あれはもう全部忘れちゃっていいです。今はそんなことないので。

バッテリー・メモリーの問題は実際あるのだけど、あれはニッケルがベースの電池の話であって、今みなさまがお使いのガジェットはほぼ確実にリチウムイオン電池で、扱い方がちょいと違うんですね。つまり、注ぎ足した方がいいんです。

リチウムイオン電池の力を最大限引き出すには充電量はなるべく

50%以上にキープしなくてはなりません。100%満タンにして100%空になるまで使っても何の得もない。というか、あんまりちょくちょくそれをやり過ぎるとむしろ微妙に害になるんですよ。

まあ、月1回なら100%空にするのは「キャリブレーション(較正)」になるので賢いのだけど、毎度やらないことですね。いつも空になるまで使ってもボカンと爆発するとか、そういうのはないんですが、バッテリー寿命は縮んでしまいます

しかし! だからと言って四六時中充電しっ放しも禁物ですよ。リチウムイオン電池が過熱しちゃうので。幸い、今は充電器の方が賢くなってて携帯とかは満タンになると自動的に切れるようになってますが。

もっとややこしいのが、100%満タンにするのも良くないこと。100%の手前で充電器から外した方がバッテリーは最高のコンディションで動くし、もう満タンなのに充電繋ぎっ放しにしてるとバッテリーがやや劣化してしまうんですね。

そんなわけでバッテリー寿命を最大にしたいと真剣に考えてるなら、40%前後まで減ったら1回の充電で80%前後まで足すよう心がけてください。ちょこっとずつしょっちゅう充電するのは100%から0%を毎度繰り返すよりはマシですが、ベストというわけでもありません。飽くまでも40%から80%まで一気足しのイメージで。

 

冷やす

昔の充電式電池は充電の仕方に気を遣うので、そっちに気をとられて忘れられがちですが...リチウムイオン電池はもっと手強い天敵がいるのです。そう、熱。熱くなるとスマホのバッテリーはずっとずっと速く劣化します。酷暑の環境では、使っても、使わないでその辺にただ転がしておいても関係なく起こります。

リチウムイオン電池の最大キャパは平均気温華氏32度(0℃)だと年6%、華氏77度(25℃)では20%、華氏104度(40℃)ではななななんと35%も減るんです! 携帯を冷蔵庫入れるなんて実用的じゃないし変な人だけど、暑い車内で長時間酷使した後とかはやるだけの価値あります。

ワイヤレス充電は避ける

対応スマホはこれ使うと本当に便利! だけど、ワイヤレス充電にはマイナスも...現在市販されてる非接触型のワイヤレス充電器は熱が結構出るんです。電気のムダ使いなら残念で済むけど、充電中に熱で電池がトーストされちゃうんですね。これは良くない。多少不便でも普通に差し込んで充電する式の方が、バッテリーの状態は良く保てます。特に暑いところにいる人は気をつけようね。

絶対空っぽにしない

使えば劣化は当然起きますが、iPadとかは物置きに置いとくだけでも電池がゆっく~り死んでいきます。この避けようのない老化を遅らせる裏ワザは...充電を残しておくこと。

リチウムイオン電池を長期保管の際には充電は最低40%残しておきましょう。ニッケル水素電池みたいに月30%も浪費はしませんけど、リチウムイオン電池でもおそらく毎月5~10%減ります

リチウムイオン電池は残量が減り過ぎる...つまり0%になると、ものすごく不安定になって充電も危険になるんです(過去記事「バッテリーの抱える問題」参照)。爆発のような最悪の事態を避けるためリチウムイオン電池には自壊の回路が内蔵になってて、本当に底を打つと自動的にバッテリーを無効化(=壊す)仕組みになってるんですね。お陰でバッテリーの酸が顔に飛び散る心配はないけど、バッテリーが1個死んでしまいます。

気にしすぎも良くない

バッテリーは心がけひとつで守れる簡単なことですが、そんなの気にしないで生きるのに流されるのも同じぐらい簡単...それでいいんです。リチウムイオン電池は普通3年から5年もつし、それだけもてばどうせ次のに機種替えしたい時期ですからね。毎晩ケータイを充電器に差し込みっぱなしで寝るとか、ワイヤレス充電使うとか、バッテリーには良くない生活習慣だけど、わかっちゃいるけど便利を選ぶ人も当然いるだろうし、選ぶだけの価値はあります。

でも毎日満タンからゼロになるまで酷使しないとか、暑い車の中にいつも置きっ放しにしないとか、そういうのだったら今からでも実践できそうだし、それでバッテリーが健康に保てるならやってみようかなって人もいるのでは?  家に帰ってまだバッテリー残ってるの見たらきっとみなさんも「やっといて良かった」って思いますよ。

Eric Limer(原文/satomi)