津波は海上原子力発電所で乗り切ればいいというロシア的発想(動画あり)

2013.07.11 12:00
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原子力潜水艦、原子力砕氷艦を半世紀以上運行してきたロシアが、海上原子力発電所の建造を進めています。

陸上原発はコストとリスクが高すぎて建設しても割に合わない、そんなロシア極北・極東の遠隔地への電力供給が目的。



ご覧のように第1号「アカデミック・ロモノソフ(Akademik Lomonosov、Академик Ломоносов)」は2010年に進水したのですが(そう、日本の津波の前からのプロジェクトです)、その後、資金不足で開発が止まっていました。それが2012年12月に新たな契約が成立して開発再開、現在は2016年稼働開始を目指しています。

KLT-40形原子炉2基で生み出す電力は最大70MW――住民20万人の街の電力供給がまかなえるほどの規模です。

最初は都市から離れた油田採掘現場などでの使用がターゲットですが、ゆくゆくは日本のような場所で使えば津波がきても陸上原発ほどには安全面のリスクがないため、文字通り荒波をこれで乗り越えられるのでは、との思惑も働いているようです。

この移動発電所にはもうひとつ、他にはない機能もあります。海水から塩を抜く浮遊式脱塩化処理プラントにも簡単に改造できるんですね。そちらの用途に使えば1日24万立方メートル分の淡水が確保できます。

災害で地上の発電設備がやられても、この浮上式原発を派遣すれば電力は確保できるので沿岸部の復旧も海上からサポートできるのでは、と考えられています。

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関連:海上立地浮体式原子力発電所
OKBM via RT

ANDREW LISZEWSKI(原文/satomi)
 

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  • 東日本大震災スーパー復興案 ~原子力発電所を海上へ! 津波に絶対負けない街は作れる! ~
  • 町田 守|文芸社
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