まさに不死鳥! 建設現場の廃材たちから生まれた美しいフェニックス(写真ギャラリーあり)

まさに不死鳥! 建設現場の廃材たちから生まれた美しいフェニックス(写真ギャラリーあり) 1

これは資本主義の残骸...ではなくて栄光。

重さ12トン、長さはなんと約30メートルに及ぶこの巨大な不死鳥は、中国の建設現場で使わなくなったヘルメット鉄骨梁チェーンなどの残骸を使って作られたもの。ちなみにもう1羽います。

まさに不死鳥! 建設現場の廃材たちから生まれた美しいフェニックス(写真ギャラリーあり) 2

こちらが2羽目。下にいる人と比較するとその大きさに圧倒されますね。

作者は中国人アーティストの徐冰(シュー・ビン)さん。ビンさんは中国の建設現場を訪問し「出稼ぎ労働者」と呼ばれる人たちの話を聞き、この作品のインスピレーションを得たそうです。出稼ぎに来ている労働者たちは技術や能力を持っているにも関わらず、過酷な労働環境の下暮らしています。それはある意味で資本主義や都市の発展には必要な、それでいて直視したくない現実です。

しかし、今日の中国における商業・都市・文化の発展は彼らの労力なしには語れません。そんな労働者の功績を表現したのが、この廃材から生まれた不死鳥なのです。

この不死鳥の制作期間は約2年。もともとは北京五輪の最中に作られたものですが、中国を飛び立ち、アメリカのマサチューセッツ現代美術館(MASS MoCA)に展示されることになりました。

下の画像は不死鳥の一部を拡大したもの。こうしてみると廃材から美しい不死鳥が誕生しているのだと実感します。

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この2羽の不死鳥の荘厳さ、美しさは、労働力の証なのですね。死ぬことのないフェニックスですが、彼(彼女)たちはいつも私たちに働くこと、ひいては生きることの意味を教唆してくれるのかもしれません。

MASS MoCA via hyperallergic via My Modern Met

(嘉島唯)