最後に天の川を見たのは、いつ? 光汚染で消えていく夜空

最後に天の川を見たのは、いつ? 光汚染で消えていく夜空 1

てか、見たことありますか?

今、子供たちの10人のうち8人は、夜空で天の川を見られないそうです。あらゆる場所に設置された照明のおかげで、便利だったり安全だったりする反面、我々は暗闇を失い、星もどんどん見えなくなっています。

そしてそれは都市だけの現象じゃないんです。この問題について書かれた書籍『The End of Night:Searching for Natural Darkness in an Age of Artificial Light(直訳 夜の終わり:人工光の時代に自然の闇を探して)』の著者、ポール・ボガードさんは、「闇は天然資源のひとつ」とすら言っています。

ボガードさんはVenueで、米Gizmodoの新編集長となるジェフ・マノーさんと、そのパートナーのニコラ・トゥイリーさんからのインタビューを受けています。そこでボガードさんは、真の闇がいかに消えつつあるか なぜ人類はその問題に対処してこなかったのかを語っています。その中で以下のようなことを教えてくれました。

  • Bortle Scaleという闇の深さの尺度があります。「我々は夜が暗いと思っていて、それ以上考えません。でもBortle Scaleでは、都市はClass 9で、一番明るいんです。我々のほとんどは、夜は良くてもClass 5、たいていは6か7で過ごしています。それ以上暗くなることは非常にまれです。
  • 歴史的に、光は国力を意味してきました。「照明は国家権力で作り出されるものでした。これはルイ14世、太陽王までさかのぼることで、彼はロウソクを道に掲げさせて闇を消すことで、その力を誇示しようとしたのです。フランス革命前の時代、多くのパリ市民にとって街路の光は暴政の象徴でした。オイルランプが日常的に壊されていました。
  • 光汚染で人間の目にも影響が出ているかもしれません。「思うに、これからさらに人工的な光にさらされていけば、最終的に暗順応機能(暗いところでも目が慣れていく機能)を失ってしまうんじゃないでしょうか。」
  • 光は経済的な状態と逆の相関を示すこともよく見られます。囚人、または夜間労働者や低収入世帯に見られる特徴だそうです。「元受刑者のケン・ランバートン氏が、刑務所で光に強制的にさらされたことについて書いています。彼は、夜に毛布で顔を覆うことすら許されなかったんです。まるで光に当たることも刑に含まれていたかのように。」

…と、読んでいくと人工の光の怖さを感じてしまいますが、夜道が暗いのにも別の怖さがあり、人間がどうしていけばいいのか考えてしまいます。マノー新編集長は、たとえばウェストバージニア州にあるNational Radio Quiet Zone(この中にある電波望遠鏡との干渉を防ぐため、他の無線通信を規制した地域)みたいに、光を規制する地域を作ってみるのはどうかと示唆しています。

都市とかその周辺に住んでいても、たまには満天の星を見たいものです。

Venue via The Atlantic

Kelsey Campbell-Dollaghan(原文/miho)