モバイル端末のコンテンツをTVで見る方法まとめ(動画あり)

モバイル端末のコンテンツをTVで見る方法まとめ(動画あり) 1

Chromecastだけじゃない!

先週グーグルから発売されたChromecastは、スマートフォンやタブレット上のストリーミング動画や音楽をTVでも視聴するための小さなデバイスで、発売開始早々に売り切れ続出の大人気となりました。でも、Chromecastを使わなくても同じようなことは可能です。というわけで、以下にChromecastについてもおさらいしつつ、5つの方法をまとめてご紹介します。

 

 

AirPlay

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iOSユーザーなら、AirPlayが使いやすいです。このアップル独自の仕組みによって、オーディオや動画や画像を、モバイル端末やコンピューターからTVに対してWi-Fi経由で飛ばせます。

AirPlayは元々、オーディオをアップル製デバイス間で飛ばしあえるAirTunesという仕組みでした。が、そこから進化して、画像や動画の利用、ディスプレイ・ミラーリング(モバイル端末やコンピューターの画面上のものがTV画面にもリアルタイムで表示される仕組み)が可能になりました。また、デバイスに関してもBoseやBowers&Wilkins、フィリップスやパイオニアといった多くのサードパーティメーカーにライセンスされ、それらのデバイスでもAirPlayの信号が受信できるようになりました。

AirPlayのデバイスには、センダーレシーバーのふたつがあります。センダーとは、iOS4.2以上とiTunesを搭載したデバイス(またはMacでのディスプレイ・ミラーリングに関してはMountain Lion以降)で、コンテンツを送信する側のデバイスです。レシーバーとは、送られた信号を受信するAirPlay対応デバイスで、AirMac Express、Apple TV、または上に挙げたようなサードパーティ製のデバイスです。センダー側はメディア再生時のリモコンとしても使えますが、そのときはリモコンアプリを別途立ち上げる必要があります。

iOSデバイスをApple TVにつなぐ方法は、比較的シンプルです。

  1. iOSデバイスとApple TVをホームネットワークに接続する。
  2. ホームキーをダブルタップして、最近使ったアプリを表示。
  3. 左から右に2回スワイプしてAirPlayメニューを表示、再生用のレシーバーデバイスを選択。
  4. プレイボタンを押す。

AirPlayを使う際のシステム要件などの詳細については、アップルのサポートページで確認してください。

まとめると、AirPlayはiOS中心のエコシステムをメインで使っている人には理想的な仕組みです。ただ他のプラットフォームとは互換性がなく、iOSの他のアプリからもそのままでは使えません。たとえばパソコン上のSpotifyをAirPlay対応デバイスで再生するには、別途Airfoilのようなサードパーティアプリが必要です。

Chromecast

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iOSを使っていない人やApple TVを持っていない人には、グーグルが先週発表したChromecastがオススメです。それはプラットフォーム横断のソリューションで、HDMIプラグでTVに接続すれば、モバイル端末で視聴しているコンテンツをクラウドからTVにストリームできるというものです。またChromeブラウザで見ているものもTVにビームできます。

AirPlayに似ているんですが、アップルみたいな独自規格じゃなく、既存のMiracast規格をベースにしています。どのストリーミングサービスを使っていても、リモコンアプリは別途必要になりません。AirPlay同様、1080pのストリーミング動画をサポートしています。

Chromecastを使う手順は以下の通りです。

  1. ChromecastをTVのHDMIポートに接続し、電源ケーブルをTVの空いているUSBポート(あれば)、または付属のアダプタを使ってコンセントに差し込む。
  2. Chromecastアプリ(iOS, Android, and Windows 8)をダウンロードし、スクリーンに表示の指示に従う。
  3. Chromecastが自動的にホームネットワークを検知するので、ネットワークキーを入力、ChromecastとTVが両方ネットワークに接続されているのを確認する。
  4. 見たいストリーミングアプリを開く。現段階ではGoogle Video、YouTube、NetflixでChromecastが利用可能で、Pandoraももうすぐ使えるように。また、Chromeブラウザからも利用可能。
  5. 見たい動画、または聴きたい曲をデバイス上で開いて、スクリーン上のChromecastアイコンをタップ。ダイアログボックスが現れて、ストリーミング先のTVがどれか聞かれるので選択。

Chromecastを使うには、Android 2.3以上、iOS 6以上、Windows 7または8、Mac OS 10.7以上、またはChrome OSを搭載したデバイスが必要です。

Chromecastで見られるコンテンツは今のところ限られてますし、Wi-Fiも安定していないとうまく使えないようです。ただ価格が35ドル(約3500円)とものすごく手頃なので、それでもまあいいか、と思えてしまいます。

DLNA

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DLNAは、ネットワーク経由でメディアを共有する際の標準規格のひとつです。ChromecastやAirPlayでは音声や動画のフィードを送るだけですが、DLNAではデータをWi-Fiまたはイーサネット経由で簡単にプッシュできます。つまり画像とか音楽をTVやステレオで流すだけじゃなく、ラップトップからプリンタに画像データをプッシュして印刷、といったことも可能です。

この仕組みは、Universal Plug and Play(UPnP)のアーキテクチャ上に作られています。UPnPでは、ネットワーク上のデバイスがメディアの出元であるサーバーなのか、メディアが表示されるレンダラーなのか、再生を操作するコントローラーなのかが自動的に検知されます。さらにDLNAでは、それらのデバイスで利用可能なファイルタイプや再生オプションが指定されます。

DLNAにはサーバーとクライアント、ふたつのコンポーネントが必要です。クライアントはDLNA対応の端末で、現在DLNAの認証を受けたガジェットが1万8000種類ほどあります。ステレオからBlu-rayプレイヤー、LGのフラッグシップモデルの8600シリーズみたいなTV、冷蔵庫、デジタルフォトフレームまであります。DLNAサーバーに関してはもっと限られていますが、Windows Media Player 11搭載のWindows 7デバイスはネイティブでDLNAサーバーとして動くことができます。ただアップル製品の場合、自前で同じようなことができるAirPlayがあるので、DLNAには対応していません。

MHL

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Mobile High-Definition Link(MHL)はAirPlayやChromecastからワイヤレス接続をなくしたようなものです。この規格では、データをモバイルデバイスからHDTVやオーディオレシーバーに対し物理ケーブル経由で送るためのものです。多くはmicroSD to HDMIコネクタが使われます。MHLでも、最大1080p動画と8チャンネル(7.1サラウンド)オーディオをサポートしています。

MHLの対応デバイスはたくさんあり、レシーバー、TV、コンポといったものがあります。ストリーミングスティックのRokuはポピュラーなMHLデバイスです。MHLをサポートしないデバイスの場合でも、MHL-HDMIアダプタを使えばOKです。電力供給用にUSB接続が必要なChromecastと違い、MHLはTVから給電されます。さらにMHL標準では、TVで元々使っているリモコンを使って再生時の操作ができます。

Miracast

Miracastは比較的新しい存在です。2010年にWi-Fiアライアンスによって、AirPlayの代替となりうるオープンかつワイヤレスのスクリーンミラーリング技術として作られました。サムスンのGALAXY S IIIやLGのOptimus Gは、Miracastに対応しています。

MiracastはP2Pベースの技術なので、ネットワークの中心となるルーターとかアクセスポイントがなくても使えます。代わりにWi-Fi Direct接続を使って、Bluetoothみたいなアドホックネットワークを形成します。いわばMiracastは、HDMIケーブルを無線化したようなものともいえます。H.264コーデックと独自のDRMレイヤーを使って、あるスクリーンに映ったものを別のスクリーンへコピーするんです。

Miracastを使えば、最大1080pの動画6チャンネル(5.1サラウンド)オーディオをふたつのデバイス間でミラーリングできます。プラットフォームに関係なく、ワイヤレスで可能です。ただしそれぞれのデバイスがMiracastの認定を受けている必要がありますが、MHLと同様、レガシーガジェット用に使えるアダプタもあります。

DLNA同様、アップル製品にはAirPlayがあるのでMiracastには対応していません。Miracastが使えるのは主にAndroid 4.0以降のデバイスですが、今後正式公開されるWindows 8.1Blackberry 10.2でもネイティブで使えるようになる予定です。

[Wikipedia(1234)、WhichGoogle PlayApple、Top Image:Sam Spratt]

Andrew Tarantola(原文/miho)