まず生きて出れない…ウィキリークスに公電漏えいのブラッドリー・マニング兵に最大136年の刑

まず生きて出れない…ウィキリークスに公電漏えいのブラッドリー・マニング兵に最大136年の刑 1

もう3年も経つのか…

米軍のデータベースから外交公電70万件をダウンロードしてウィキリークスに渡したブラッドリー・マニング兵(25)にようやく判決が下りました。

1番刑の重い敵勢力の幇助(利敵行為)は無罪。それ以外は容疑21件のうちスパイ防止法違反、窃盗など20件が有罪で、全部加算すると禁固最大136年にもなります。136年って161歳まで生きないと出れない、事実上の終身刑ですね。内部告発でこれだけ重刑が言い渡されるのは米史上でも類がありません。

マニング兵はイラクで逮捕された後、クエート、米クアンティコで最初は留置されていましたが、クアンティコでは独房に監禁され、自殺しないように着衣を身ぐるみ脱がされることもしばしばでした。その国連拷問調査官も真っ青な非人道的扱いで軍が批判されましたが、裁判官のデニス・リンド大佐もあの処遇は違法だったと今年1月に認め、最終的刑期から112日減らすことを約束しています。136年から112日減らされても、って気もしますけどね…。

巷には、そもそもマニング兵の身柄を拘束すること自体おかしいという声もあります。支持派からすればマニング兵は外交公電70万件以上、戦場の報告書や映像(イラクで米軍ヘリがロイター記者ら民間人12名を上空から掃射する動画)を公開した内部告発者ですからね。

弁護団も、彼は私利私欲のためではなく不当な戦争の現実を暴いて世に問いたかっただけだと論陣を張りました。これに対し政府・軍は、あんなものは世間の注目を集めたいだけでそのためなら国民の生命を危険に晒しても構わない「ハイテク・テロリスト」のやることだ、と主張しました。マニング兵は結局、軍の同僚の陪審員ではなく軍法廷の裁判官の判断に判決を委ね、1番重い罪を逃れるため罪状21件のうち10件は有罪を自ら認める司法取引を選んだのでした。

裁判も終わってこうして判決が読み上げられたことで、マニング事件が今後の内部告発者に与える影響もクリアになってきましたね。マニング兵がリークした文書は規模こそ米史上最大ですが実は最高機密はそんなに含まれていません。あのあとマニング兵の足跡を辿って内部告発したエドワード・スノーデン元NSA委託職員がリークした方はNSAの最高機密バリバリなので、マニングで136年ならスノーデン、何年になっちゃうのだ…。「マニングが受けたような不当な扱いを避けるため」海外に高飛びしたのは正解だったかも…。オバマ政府は「死刑にはしない。拷問もしないから帰っておいで」と手招きしてますが。

ここまで重いと中には内部告発を思いとどまる人もいそうですね。まさにそれこそがマニング兵を吊るし上げた米政府の狙いなわけですし。

Image via AP

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ADAM CLARK ESTES(原文/satomi)