コラム:飛行機で移動しやすい時代。LCC格安航空とガジェットを使いこなす!

コラム:飛行機で移動しやすい時代。LCC格安航空とガジェットを使いこなす! 1

日本国内では、2012年より国内線にPeach、ジェットスター・ジャパン、エアアジア・ジャパンのLCC 3社が相次いで就航したことから日本における「LCC元年」と言われています。

LCCは「座席が狭い」「遅延することが多い」などのデメリットがある事も事実ですが、それでも「従来よりコストを抑えて移動することができるようになった」恩恵は大きく、LCCで移動ができる都市については、以前よりもずっと近くになったように感じています。

私は現在、東京を拠点にして暮らしていますが、昨年LCCが国内線に就航してからは、LCCを利用して国内を移動、旅行する機会が一気に増加しており、LCCが就航している各地へのアクセスが、時間的にも費用的にも負担が小さくなったことを、LCCを利用して移動する度に実感しています。

成田を拠点とするLCCでは、成田から札幌、福岡、那覇といった都市のから運航が開始されたあと、徐々に就航都市を拡大しており、九州地方の鹿児島、大分、四国地方では愛媛県の松山など、地方都市への路線も参入しています。

これらのLCC就航都市へのアクセスは従来より安く・気軽にできるようになり、自分自身だけでなく、身の回りでもLCCを利用して旅行や移動をする人が多くなっていることを実感しています。

大阪の関西国際空港を拠点にするLCC、Peachでは、福岡、長崎、鹿児島などの九州方面のほか、沖縄県の石垣島への直行便を関空から運行してしています。国際線では関空から香港、台北、ソウル、釜山のほか、那覇から台北への就航を発表しており、こちらも就航路線が順次拡大しています。

また、Peachは10月からは関西〜成田にも就航することを発表しており、既に関西〜成田に周航済みのジェットスター・ジャパンに加えて、首都圏から関西方面へアクセスするLCCの選択肢が広がるのが楽しみです。

路線を拡大するLCCがある一方で、ANAホールディングスとマレーシアのエアアジアの合弁事業としてスタートした「エアアジア・ジャパン」は、就航から一年を待たずに合弁を解消しており、現在のエアアジアブランドでの運行は2013年10月をもって終了するなど、国内線に就航しているLCCの業績は、どの会社も順調という状況ではありません。

LCC各社のスマートフォンへの対応は発展途上

従来の航空会社と比較して料金を抑えて利用できるLCCですが、スマートフォンへの対応についてはまだ発展途上であるという印象があります。

LCCにおけるスマートフォン対応の不便な点は、

(1)スマートフォン向けのサイトが充実していない航空会社がある

(2)基本的にチケットレスで飛行機に搭乗することができない

といった点です。

搭乗率などの指標ではLCCの中でも善戦しているPeachですが、スマートフォン向けサイトは、完成してから日が浅いこともあり、情報量は少々少なめですが、航空券の予約や購入などの基本的な操作に対応しています。

コラム:飛行機で移動しやすい時代。LCC格安航空とガジェットを使いこなす! 2 コラム:飛行機で移動しやすい時代。LCC格安航空とガジェットを使いこなす! 3

Peachのスマートフォン向けサイト

各ページの最後に、「詳しくはPCサイトへ」と言うリンクがあり、スマートフォン向けサイトでは情報が充実していない項目については、PCサイトで情報を確認するように促しており、スマートフォン向けサイトで不足している情報をPCサイトで確認することができます。

スマートフォン向けのサイトの使い勝手については、ジェットスターのWebサイトが充実しています。

コラム:飛行機で移動しやすい時代。LCC格安航空とガジェットを使いこなす! 4

スマートフォンに合わせたサイトが用意され、スケジュール変更や遅延に関するお知らせは「重要なお知らせ」としてサイトトップにリンクが配置されているほか、セールなどの情報も掲載されているので、例えば外出中にセールが開催された場合でも、スマートフォン向けサイトからチケット予約を行うことも簡単にできます。

コラム:飛行機で移動しやすい時代。LCC格安航空とガジェットを使いこなす! 5

ジェットスターでは、スマートフォン向けのサイトからのWebチェックインにも対応しており、預け入れの手荷物が無い場合には、搭乗当日に空港カウンターでのチェックイン手続きが不要になります。なので、空港での手続きが面倒な場合や、早朝の便を利用する際に、チェックインの手続きにかかる時間を短縮するのに役立っています。

LCCで少々不便なのは、チケットレスで飛行機に搭乗することができず、基本的には「搭乗券を印刷した状態で持っていく」必要がある点で、大手航空会社の飛行機ではチケットレスで搭乗することもできるのと比べると、搭乗券を印刷する手間そのものは決して大きく無いのですが、搭乗回数が増えてくると手間に感じてしまうため、「チケットレス」で搭乗ができるようになると嬉しいです。

旅行の出発前に搭乗券を用意するのを忘れてしまった場合など、何らかの理由によって旅行先で搭乗券を印刷する場合は、オンラインの印刷サービス、「ネットプリント」を使ってセブンイレブンで搭乗券を印刷することもできます。もちろん、搭乗券はネットプリントで印刷したものでも問題ありません。

飛行中も活用できるスマートフォン/タブレット

国内線に就航しているLCC3社は、各社共通してパーソナルTVが備え付けられておらず、大手航空会社のように、飛行中にパーソナルTVで映画を楽しむことは出来ないのですが、LCCでは国内/海外を問わず、自ら用意したタブレットやスマートフォンで、予めダウンロードしておいた映画やマンガを楽しむ乗客をよく見かけます。

コラム:飛行機で移動しやすい時代。LCC格安航空とガジェットを使いこなす! 6

私自身も、以前はタブレットに映画をダウンロードして飛行機で視聴する。ということを行っていましたが、LCCが日本国内線に就航してからは、LCCに搭乗する回数が増えたことで「映画などのコンテンツを事前にダウンロードする」という準備を手間に感じるようになってしまったため、今は機内で映画を見ることはあまりありません。

一方で、「機内で映画などを楽しみたい」というニーズはあるので、映画などのコンテンツを事前にダウンロードしなくても、機内でオンデマンドで映画を視聴することが気軽にできるようになれば、乗客としては便利ですし、航空会社側としても運賃以外の収入を伸ばす可能性がありそうです。

事前に映画などのコンテンツをダウンロードしなくても、機内でコンテンツを楽しむサービスとしては、シンガポールを拠点にするScoot(スクート)が提供する「Scoot TV」という、機内で映画などを楽しめるタブレットを有料でレンタルするサービスが行われています。

タブレットそのものを貸出するサービスの場合、航空会社側がタブレットを保管する必要があり、貸出時や返却時の対応にコストがかかることを考えると、「低コストによるオペレーション」が必要なLCCに見合ったサービスとは考えにくく、タブレットやスマートフォン向けに、コンテンツを有料で提供するサービスが拡大したら、利用してみたいなと思っています。

LCCの利用は預け入れ手荷物なし&Webチェックインがオススメ

私は国内線・国際線合わせて直近1年間でLCCに70区間ほど搭乗していますが、LCCの利用時は基本的に預け入れ手荷物なし、Webチェックインで搭乗しています。

・預け入れ手荷物なしで費用を節約

LCCでは預け入れ手荷物が有料化されており、預け入れ手荷物がある場合、航空運賃とは別に片道1,000円程度(日本国内線の場合)の費用が発生します。

国内線での預け入れ手荷物の費用はそれほど高く設定されてはいないと感じますが、搭乗する回数が多くなればなるほど、預け入れ手荷物の費用が大きくなり、また空港カウンターにてチェックインの手続と荷物を預ける必要があるため、LCC早朝便を利用する際など、チェックインまでの時間がタイトな場合には、費用だけでなく時間的にも荷物の負担が大きくなりますので、思い切って機内に持ち込みできる手荷物だけで移動することをオススメします。

コラム:飛行機で移動しやすい時代。LCC格安航空とガジェットを使いこなす! 7

持ち込み可能な手荷物だけで移動することで、預け入れ手荷物の費用だけでなく、預け入れ時や着陸後の受取の待ち時間が短縮されるため、旅が非常に身軽になります。

・Webチェックインで時間を節約

もう一つのメリットは、Webチェックインの利用によって、カウンターでのチェックイン手続きに必要になる時間が短縮できることです。

預け入れ手荷物が無い場合、航空会社によってはチェックイン手続きがスマートフォンからでも可能になるため、空港カウンターでの待ち時間が無くなり、空港での待ち時間が短縮されます。

特にLCCの場合は、早朝便も多くなっているため、空港カウンターでのチェックイン締切時間に間に合うか微妙な場合でも、預け入れ手荷物なし&Webチェックインによる手続きを行うと、時間と費用の両方を節約できます。

※なお、PeachはWebチェックインに非対応となっており、セルフチェックイン機でのチェックイン手続きが必要です。

LCCとスマートフォンの普及で移動がしやすい時代に

日本国内線にもLCCが就航したことと、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスが発展したおかげで、日本国内も従来より格段に「移動しやすい」時代になったことを実感しています。

従来は「家に引きこもって使う」という要素が強かったデジタルデバイスが進化した結果として、「いつでもどこでも使える」ようになり、結果として移動がしやすい環境が整えられていることは、とても興味深い発展のように思います。

インターネットが従来の「屋内に留まり利用するもの」から、スマートフォンの普及によって「いつでもどこでも、移動しながらでも情報収集&発信をする」環境が整っており、少々表現が難しいのですが、「現実」とインターネットなどのデジタル情報の世界を指す「仮想空間」という意味での区別は無くなったように思います。

今後数年間のテーマとして、LCCやモバイルデバイスを活用しながら、「移動し続ける生活」を一つのテーマにしていきたいなと思っています。

(島田 純)