検索したら警察が自宅にピンポーン、そんなキーワードとは?

検索したら警察が自宅にピンポーン、そんなキーワードとは? 1

おちおち検索もできないこんな世の中じゃ。

ForbesやBoing Boingで記事を書いているライターのミシェル・カタラノさんの自宅前に、ある朝突然3台の黒いSUVが止まり、銃を腰に着けた男性6人がわらわらと降りて来ました。そのときはカタラノさんの夫だけが家にいて、玄関に出たところ「カタラノさんですね」「はい」「中に入っていいですか?」…そして家族や職業やいろんなことを聞かれ、ざっととはいえ家中をチェックされました。そんなこんなで45分ほど後、カタラノさんはあやしくないと判断した警察官たちは満足して帰って行きました。

カタラノさんは、なぜ警察が自宅に来たのかはっきりとはわかりませんでしたが、彼らの質問から理由が推測できました。警察はカタラノさんの夫に「圧力鍋を持っていますか?」と聞いていたのです。そしてカタラノさんの夫が「いや、炊飯器はあるけど」と答えると、「炊飯器で爆弾を作れますか?」と。

圧力鍋と爆弾といえば、今年4月に起きたボストンマラソンでの爆発テロで使われたものです。またカタラノさんは、ボストンのテロでは圧力鍋爆弾がリュックサックに入れられていたこと、そしてカタラノさん自身は圧力鍋を、カタラノさんの夫はリュックサックを検索していたことから、「圧力鍋とリュックサックの組み合わせがまずかったらしい」と推測しました。

果たして、ほぼその通りでした。カタラノさんがこの件をネット上で公開すると、ガーディアン紙The Atlantic Wireでも取り上げ、それを受けて当局から以下のような声明が出されました(太字は訳者)。

ニューヨーク州サフォーク郡(訳注:カタラノさんの住む地域)の犯罪情報警察は、ニューヨーク州ベイショアにあるコンピューター企業から「最近解雇した従業員による疑わしいコンピューター検索があった」と通報を受けた。元従業員は、その企業のコンピューターから「pressure cooker bombs(圧力鍋 爆弾)」「backpacks(リュックサック)」というキーワードで検索をしていた。

その企業の担当者に確認の上、サフォーク郡警察はその疑わしい検索行為について事情を聞くため被疑者の自宅を訪れた。サフォーク郡犯罪情報警察が調査した結果、犯罪要素がないものと判断された。

つまり、勤務先の会社が社員の検索行動を監視していて、あやしいものがあったら通報してたんですね。だからこれは特殊なケース…かと思いきや、カタラノさんの夫が警察官に聞いたところでは、彼らは似たような自宅訪問を1週間に100件くらいこなしているそうです。週100件がサフォーク郡だけだとしたら、米国全体ではどんな規模になっているんでしょうか?

さすがに海を越えてやってくることはないでしょうけど、こうなるといつどこで何が理由でテロリストの疑いをかけられるか、わからない感じですね…。

[The Guardian(12)、The Atlantic Wire、]

Pressure Cooker image via Shutterstock

miho(米版/Dewya Bellimi)