まさに生物の神秘。ある条件下でバクテリアを育てたら、まるで人が書いたようなイラストが完成

まさに生物の神秘。ある条件下でバクテリアを育てたら、まるで人が書いたようなイラストが完成 1

毛細血管のような怪しい触手をもつこの物体。まるで異界に生息するモンスターのようですが、実はバクテリアを使って描かれたフラクタル・アートなのだそうです。いったいどうしてこんな絵になるのでしょう?

テルアビブ大学で科学者兼アーティストとして活動するEshel Ben-Jacobさんの本作品は、ちょっと変わった方法によって一緒に成長する2つのバクテリアの性質を利用しているといいます。

Smithsonianの解説によると、Ben-Jacobさんはバクテリアをただ一定条件下で育てているわけではありません。一つの細菌培養器、つまり同一の温度でバクテリアたちを育て、それを取り出して外気にさらしてから、また元の培養器に戻しているそう。また、物理反応を活性化するため、ときどきシャーレに抗生物質投与などの処置を実施。バクテリアはこうしたストレッサーへの反応として、互いにコミュニケーションをとるのだといいます。そして、バクテリアたちは潤滑油を分泌し、動めきながら、精巧なドットや植物のつるのような枝を描いていくのだとか。

このコロニーを見た最初の瞬間から、Ben-Jacobさんはこれをバクテリア・アートと呼んでいます。「何の知識もなければ、何らかのドラマが進行している感覚になるだろう」と彼は言います。Ben-Jacobさんはバクテリアがどのように成長するのか予測できるようになったそうです。この一見びっくりなアートは、彼の研究の末に生まれた作品なんですね。

[Smithsonian via Neatorama]

JAMIE CONDLIFFE(Rumi 米版