グーグルグラス、僕はこんなときに使ってます。(動画あり)

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スマホよりグラスが最高! なのは、どんなとき?

グーグルグラス(以下グラス)って実際、いつ便利なんでしょうか。メール見たり写真撮ったり…って想像はしても、それスマートフォンじゃダメ? って思えたりして、実生活でどう役立つのかがわかりません。そんなグラス未体験者に実際のところを伝えるべく、どんなときにグラスの価値を感じているのかをまとめてみました。

これまでにグラスの使用感が書かれた記事に共通していたのは、それがグラスを「使わなきゃいけない」人の視点だったってことです。でもこの記事は、グラスを「使いたくて使ってる」視点で書いています。少なくとも、僕自身が「使いたくて使ってる」ときのことを書いています。

元々グラスについて、公式なレビューをするつもりはありませんでした。なので、自分がグラスを使うのにふさわしいと思えるときに使ってきました。それは、スマートフォンとかアクションカメラより、グラスの方が適していると思える場合ってことです。そして率直に言って、そんな場面は多くはありません。でも実際使えるときになれば、グラスがあることで大きな違いが生まれます。

自転車に乗るとき

僕自身、実はグラスについてちょっと生暖かい目で見ているんですが、自転車に乗るときには最高だと思っています。ターンバイターンのナビゲーションの実装の仕方が、自転車乗りにはほぼ完ぺきです。曲がるところの1000フィート(約300m)手前でアラートがあり、骨伝導スピーカーでどの道で曲がればいいか、どこまでいくのかを教えてくれます。そして曲がる直前にはスクリーンが光ります。それは目障りにならない程度に視野の外側にあるし、スクリーンがオンじゃなければその先を見通せます。

受信するテキストメッセージを読んだり(というか、聞いたり)、返信したりも道路から目を離さずにでき、ユタ州でマウンテンバイクに乗っているときにはビデオ通話まで始めました。ただスピーカーの音量はたいていの場合、特に周りに車が走ってるときは小さすぎます。会話は一方通行になり、ナビゲーションに関しても、耳で聞いたナビゲーション情報を再度スクリーンを見て確認する必要があります。それでもすごいシステムだと思います。

グラスは一人称視点アクションカメラとしても素晴らしいです。もちろん衝撃耐性とか防水性はないんですが、あらゆるアクションがGoProを必要とするほど激しいわけじゃありません。グラスで撮れる画質もGoProとかアクションカメラの上位機種には全く及びませんが、常時接続性といった付加機能が欠点を相殺しています。

特に最高と思えるのは、動画に関してです。ユタ州では、記事にするために新しいマウンテンバイクを試していて、いろんなテクニックが必要なコースをロングショットで撮りながら走ることになりました。コースにはジャンプ(初めてやりました)とか、丸太とか、橋とか、シーソーとか、小高くて狭いカーブ道とかがあってすごくスリリングでした。そしてグラスは、見どころをほぼ僕自身が見た通り捉えていたんです。

もちろんカッコ良いところばかりじゃなく、カッコ悪いところも撮れてます。上の動画の最後の部分を見ると転倒の恐怖がよみがえってきますが、撮れてよかったとも思います。そしてこの転倒にもかかわらず、グラスは壊れませんでした。特に耐衝撃仕様というわけじゃないし、わざわざ衝撃を与えるようなことはしない方がいいのでしょうが、そんなにやわでもないようです。

次のOSについて注文を付けられるとしたら、「長い動画を撮って」っていうシンプルなボイスコマンドがあればと思います。そうすれば、ハンドルから手を離さずにビデオカメラを回せます。というのは、今のグラスのボイスコマンドでは動画は10秒間しか撮れなくて、もっと長く撮りたいときは手でカメラボタンを押さなきゃいけないんです。「長い動画を撮って」コマンドがあれば、グラスは完全ハンズフリーのアクションカメラになるんです。ただしやっぱり、画質はもっと改善するという想定の上、ですが。

引っ越しのとき

僕は最近米国横断の引っ越しをして、人生のすべてを段ボールに詰めてきました。何週間もかかって、大変でした。さらに仕事上の〆切もいくつか迫ってました。メールやテキストメッセージもどんどん来ます。着信音を聞いてグラスを見て、メールが重要じゃないのを確認して、そのときやってる作業を中段せずに済んだのはすごく助かりました。あるときなんて、巨大な箱を階段で3フロア運んでいたら大事なテキストメッセージが来たので、箱を持ったままで返信したりしました。なかなか良い気分でした。

つまりグラスがあることで、今やってる作業を止める必要がなくなったんです。引っ越しで疲れてて、中段する言い訳がほしくてたまらなかった(でも休んじゃいけない)ので、すごく助かりました。これが役立つのは引っ越しのときだけじゃなく、ゴミ出し中とか普段の買い物とか、ペンキ塗りしてるときとか、何であれ両手を使うような作業をしてるときには便利だと思います。

ただ、これも完ぺきではありません。読めるメールはGmailだけで、仕事のメールは読めませんでした。それから、グラスで読んだメールはGmail内では未読として扱われるので、あとでパソコンとかスマートフォンで再度Gmailを読んだときには未読のままで再度表示されます。「既読にして」みたいなボイスコマンドがあれば良いと思います。

すぐに写真を撮りたいとき

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他にもグラスが便利なのは、出かけたときに何か、面白い写真とか動画が撮れそうな気配がするときです。上のマウンテンバイク動画の最初の10秒間、ミニ竜巻みたいなものが起こって、消えていくのが撮れています。ミニ竜巻すげえ! ってなりましたが、長くは続きませんでした。一緒にいた人たちの中で、この動画を撮れたのは僕だけでした。なんでかって、僕のカメラ、つまりグラスはすでにそこにあって、電源が入ってたんです。ただレコードボタンを押すだけでよかったんです。他の人たちは、ポケットを探ってスマートフォンを取り出したりしてて、その間にミニ竜巻は消えちゃったんです。

他にも似たようなことが何回かありました。何か面白いこととかかっこいいものがあると、一番にそれを撮れるんです。別に大したことじゃないと思われるかもしれませんが、実生活ではキラー機能です。「持ち歩いてるカメラがベストなカメラ」と言った人がいますが、それがさらにつねにオンになっていて、しかるべき方向を向いていて、すぐに撮れる状態だったらもっと良いカメラじゃないでしょうか。画質は今年のハイエンドスマートフォンほどじゃありませんが、悪いっていうほど悪くもありません。

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自分のじゃない車を運転するとき

【告白】僕はターンバイターンナビゲーションに完全にスポイルされています。自分の車では、僕はスマートフォンをフロントガラスの一番下に設置できる車載ホルダーを使ってます。それで、道路をちゃんと見つつスマートフォンのナビゲーションも把握できる…と、僕の中ではそれが一番安全なやり方になってます。

でも引っ越し期間中は、友達の車とかレンタカーを借りる必要がありました。どちらにしても、車載ホルダーは使えませんでした。そんなとき、これまではスマートフォンをカップホルダーの中とかひざの上に置いて、必要なときだけこそっと見る、というやり方になってました。安全とは言えません。

グラスを使えば、ナビゲーションは必要なときにスクリーン上の視野のちょっと上に出てきます。実際安全な感じがするし、ひざとかカップホルダーを見るよりずっと、注意をそむけずに済みます。とはいえ、今でも車載ホルダーを使うのが一番だとは思います。

ダダイストになりたいとき

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グラスはフレームの上部にカメラボタンがあって、すごく簡単に押せます。そしてグラスの構造上、平らな場所に上下逆にして置くのが一番収まりが良いです。すると、何が起こるでしょうか?

他のグラスユーザーにも聞いてみたんですが、それはあちこちで起きているみたいです。何かって、グラスをポンとそのへんに上下逆に置くことで、うっかり写真が撮れてしまうってことです。たいてい上下逆さまで、ぼやけた変な写真です。この新時代のダダイズムを祝すべく、「うっかりグラス写真」アルバムなんて作ってみました。たいてい無害な写真ですが、一度は全裸写真が撮れてしまいました。

しょうもない写真なので、結局削除することになるかもしれません。でもストレージの1MBくらいしか使わないんだし、グラスの視点が自分の世界に入ってくる感じは面白いです。

未来感を味わいたいとき

グラスについてはっきり思えるのは、好き嫌いはさておき、それが未来だってことです。たしかに、今のバージョン自体は未来じゃないかもしれません。今あるグラス、Explorer Editionはプレ・プレ・ベータです。バグもたくさんあるし、実際今のユーザーがやってるのはそれをつぶすことです。みんなで改善する道を探していて、多分もっと良くなります。そして、これから遠くない将来、グラスのようなウェアラブルガジェットはコミュニケーションのメイン手段になっていくことでしょう。少なくとも多くの人にとっては。

僕がグラスをかけて人前に出ると、1ブロックも歩かないうちに誰かに呼び止められます。ちょ、それ何? 良いのこれ? 試していい? といった具合に。なので僕はどこかに行くときはグラスをかけるのをあきらめました。だって、失礼な態度をとらない限り、遅刻しちゃうからです。でもとにかく、みんなグラスのことを聞きたいんです。それが本当に未来の姿なのか、知りたいんです。それが自然な反応です。それは好奇心であり、素晴らしいことでもあります。僕は全く知らない人にグラスの好きなところ、好きじゃないところを話すこともあるし、彼らにグラスをかけさせてあげたりもします。なので話のきっかけが欲しい人にとっては、グラスは僕の知る限り最高のものです。少なくとも、みんながこれを持つようになるまでは。

これから何年も経てば、僕らは今のバージョンのグラスを振り返って、そのできることの少なさを笑うことでしょう。たとえば今、ランボルギーニの誰かがT型フォードを振り返るときのように。でもグラスは、時代の重要な転換点を体現しています。それは、この未来のかけらが空想と現実に動くハードウェアの境界を越えたところにいます。

僕は自分が未来にいるって感じたいときにグラスをかけています。というか、未来に行きたいって思うときに、グラスをかけています。

Brent Rose(原文/miho)