99年前に建てられた発電所に行って来た(ギャラリーあり)

99年前に建てられた発電所に行って来た(ギャラリーあり) 1

僕は工業の美学の大ファンです。工場や発電所を崇拝しています。何時間も技術やそれを可能にした科学について思いを馳せています。変態と呼ばれても気にしません。今までに数十個の工場を見学してきました。古いのも新しいのも、稼働中なのも廃業しているものも、発電所も醸造所も。僕はその中にいる1秒1秒を楽しんでいます。

電気時代の夜明けの頃、発電所というものは単なる施設ではありませんでした。世界を変える魔法のようなものを作りだす場所で、建築にも力が入っていました。しかし、そういった発電所のほとんどはすでに壊されてしまっており、残っているものはわずかしかありません。僕が訪ねたKelenföld(ケレンフェルド) 発電所はそのわずかなものの1つ。99年前に建てられた発電所で、とても美しい場所です。

ケレンフェルド発電所は1914年に稼動を始めました。当時はもっとも進んだ発電所でしたが、周辺地区の電力需要を受けて、何度かの拡張と改築を行っています。現在は公の手を離れて、私的な団体が所有しています。この発電所の2つの目玉、伝説的な制御室と変圧器の部屋は、20世紀工業デザインを語る素晴らしいものですが、基本的に非公開です。どうしても見たければ、年に何回かあるNGOによるガイドツアーに応募する必要があります。

また、この建物は法律によって保護されており、壊されることはありません。しかし同時に、それはこの建物に手を入れることができないという意味でもあります。通常のメンテナンスもできません。そのため、建物の状態は年々悪くなっていっています。この朽ちて行く感じを歓迎しているのは、映画や音楽ビデオを撮る人たちくらいではないでしょうか(実際、撮影場所として使われています)。

こういった産業時代に入ってすぐに建てられた建物を見ると、技術に対する期待を感じることができます。制御室の天井にはめられたアールデコの天窓、入り組んだスイッチ、ノブ、計器、コイル。ジューヌ・ヴェルヌの世界観を反映した、電気の神殿とでも言いたくなります。

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美しい!

そして、工場萌え的なものは世界共通だったんですね。

[ケレンフェルド発電所  Hengermalom 60, 1117 Budapest, Hungary]

原文/mio)