GALAXY Megaレビュー:巨大スマホ=ミニタブレット=買ってはいけない

GALAXY Megaレビュー:巨大スマホ=ミニタブレット=買ってはいけない 1

スマホなの? タブレットなの? どっちにしても…。

6.3インチサイズのスマートフォン、GALAXY Megaが登場しました。大きめGALAXYと言えばたとえば5.5インチのGALAXY Note IIがありますが、それを上回る大きさです。「もっと大きいスマートフォン」を求めるユーザーに答えるものになっているんでしょうか? 米Gizmodoのローズ記者がレビューしてくれました。

 

GALAXY Megaって何?

うーん、そう、何なんでしょうね。サムスンのGALAXY Megaは自称スマートフォンではありますが、スクリーンは6.3インチ。てことは、5インチのGALAXY S4よりもずっとNexus 7に近いんです。

これを電話と言えるでしょうか? もし音声通話でメインに使うなら、迷わず電話と言えるでしょう。ただ、今どき他のどんなスマートフォンだって通話メインとは言えません。僕の知ってる人はほとんど、料金プランに込みの無料通話時間をほとんど使ってません。電話はすでに、テキストメッセージ・メール・Facebook・Webサーフィン・アプリ利用のためのデバイスなんです。

じゃあ今、あえて「電話」と呼ぶことに意味があるんでしょうか?

わかりません。強いて言えば、「ファブレット」と言わなくてもいいってことくらいでしょうか。GALAXY Megaは6.3インチ720p(233ppi)のスクリーンを備え、Android 4.2.2搭載、サムスンの重いTouchWiz UIも載ってます。中身はクアルコムのローエンドな1.7GHzデュアルコアのSnapdragon 400、RAMは1.5GBです。カメラは800万画素、AT&TのLTEネットワークが使えます。

短く言えば、巨大スクリーンのミッドレンジフォンです。

どんな人向け?

目がものすごく悪い人。基本的には電話というより小さめタブレットが欲しいけど、たまには通話もしたいという人、向けです。

デザイン

GALAXY Megaレビュー:巨大スマホ=ミニタブレット=買ってはいけない 2

巨大です。高さ167.6mm、幅88mmもあります。それに対し厚さは8㎜と驚くほど薄いんですが、とはいえ両手操作は必須です。僕は手が大きいんですが、それでも片手で使おうとすると激しくフラストレーションがたまりました。サムスンのデバイス共通の残念な特徴、背面がプラスチックでもあります。

背面といえば、800万画素カメラの出っ張りがあります。前面にはサムスン標準の物理ホームボタンに、タッチ式の戻るボタンとメニューボタン。このへんはAndroidとしては必要ない作りになったので、メーカーもそれに合わせた方がいいんじゃないかと思います。

使ってみてどう?

GALAXY Megaレビュー:巨大スマホ=ミニタブレット=買ってはいけない 3

GALAXY Megaで通話すると、なんかバカっぽく見える気がしてしまいます。顔全体がほぼ隠れる大きさです。カメラとして使うのも、片手で使うと落としそうで危険です。テキストメッセージを打つのも、キーボードが幅広いのでひと苦労です。ただ、大きなスクリーンでWebサイトを読むのはすごく快適です。

TouchWizは相変わらずフラストレーションですが、他のサムスンデバイスほどじゃありません。ただし動作が遅いのは問題です。すごく遅いんです。

一番良いところ

バッテリーライフは本当っに長いです。巨大スクリーンだから3200mAhあってもすぐ減っちゃうだろうと思いきや、そんなことないんです。普通~ヘビーくらいの使い方で、日中充電しなきゃいけないことはいちどもありませんでした。かなりライトな使い方なら、2日も持ちました。この点はかなり評価できます。

残念なところ

GALAXY Megaレビュー:巨大スマホ=ミニタブレット=買ってはいけない 4

まず、たいていのズボンのポケットには入らないっていうわかりきったことは、置いておきます(ちなみに上の画像はリーバイスの501で、オサレなスキニージーンズなんかじゃありません)。無理やり前ポケットに押し込んだりしようものなら、うっかり何かを拾おうとしてかがんだだけでスクリーンが割れて肉に刺さり…なんてことも織り込み済みです。

もっと悲惨な問題は、動作の遅さです。アプリを開こうとして、タップしたとします。立ち上がりに5秒くらいかかります。ホームスクリーンに戻るときも同様です。間違ったアイコンを押そうものなら、元に戻って本来やりたかったことができるまでに15秒以上かかるってことです。

カメラの立ち上がりも、よっこらしょという感じです。ホームスクリーンの動作にもラグがあります。比較的単純なゲーム(たとえばSlingshot Racing)でも、もっさりです。まるで本体が大きいからって、中の頭脳までのっそり、もっさり動いてる感じです。

変なところ

GALAXY Megaレビュー:巨大スマホ=ミニタブレット=買ってはいけない 5

まず、この電話はサムスン自身が作っている車載ホルダーには大きすぎます…が、なんとかはめこむことはできます。そうするとターンバイターンのナビゲーションは本当に見やすい…んですが、偏光メガネ(サングラスとか)をかけるとあら不思議、スクリーンが真っ黒になるんです。スクリーンを90度回転させてタテにすれば、また見えるようになります。偏光のマジックです! 

これはGALAXY Megaに限ったことじゃなく、他のデバイスでも同じことが起こる場合はあります。ただGALAXY Megaの場合、ホルダーにタテにはマウントできないので問題は大きいです。ほとんどの車にはマウントできないし、仮にできたとしても、ダッシュボード上のスペースを取り過ぎます。

テストメモ

GALAXY Megaレビュー:巨大スマホ=ミニタブレット=買ってはいけない 6

  • 以前GALAXY Note IIをテストしてたときは、5.5インチスクリーンを見た通りすがりの人が「うわー、でか! 何それ? でかすぎ!」なんて言ったものでした。「あー、それあと1インチ大きかったらねー」なんて言った人がいたかといえば、ゼロです。そんなこと言った人はひとりもいなかったんです。上の画像は、左からGALAXY MegaとGALAXY Note II、そしてGALAXY S4を並べたものです。そんなに大きくないと思うなら、それはGALAXY S4がすでに大きいからです。
  • これまでのサムスン製デバイスの慣例と違って、GALAXY Megaには音量の大きなスピーカーが搭載されました。だから着信音を聞き逃すこともないし、ターンバイターンのナビゲーションの音声も、高速道路で窓を開けてたって聞こえやすいです。
  • もうひとつ慣例と違うのは、スクリーンが今までGALAXYラインで使われてきたAMOLEDじゃなくTFT液晶ってことです。スクリーンは大体問題なく、目にピクセルが見える感じもあまりしません。たださほど鮮やかじゃないことと、GALAXY S4みたいな黒の深さがないことは感じられます。
  • カメラはシャープには撮れますが、ダイナミックレンジがちょっと厳しいです。ディテールがいつも影で消えてしまいます。色再現性も良くありません。それにやっぱり、このデバイスでは写真を撮ること自体やりづらいです。

買うべき?

答えは一言、率直に言って、ノーです。電話としても良くないし、タブレットとしても良くないです。短く言えば、良いものじゃないんです。

もし本当に大きめの電話が欲しくて、今すぐ買いたいって人は、GALAXY Note IIを買うべきです。十分大きいし、優秀なスマートフォンです。またはもう何週間か、GALAXY Note IIIが発売されるまで待つのも手です。多分もっと良く、そして十分な大きさを保ちつつ小さく、なっていると思われます。

・サムスン GALAXY Mega スペック

OS:Android 4.2.2、TouchWiz UI搭載

CPU:1.7 GHz デュアルコア Snapdragon 400

スクリーン:6.3インチ 1280 x 720 TFT液晶(233PPI)

RAM:1.5GB

ストレージ:8GBまたは16GB、microSDで最大64GBに拡張可能

カメラ:背面800万画素・前面190万画素

バッテリー:3200 mAh リチウムイオン電池

寸法:167.6mm x 88mm x 8㎜

重量:199g

価格:2年契約条件で150ドル(約1万4700円)~

ネットワーク:AT&T


Splash image by Stefanie Charlotte.

Brent Rose(原文/miho)