iPhone 5sと競合スマートフォンのカメラの徹底比較:新しいカメラは突出して優れているわけでは無かった

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リニューアルされたiPhone 5sのカメラと既存の主だった競合製品との比較テストをしてみました。

iPhone 5sのアップグレードはもちろんですが、それよりもスマートフォンのカメラがここまで軒並み進化していることに感動を覚えました。

去年はiPhone 5のカメラ(iPhone 5Cとほぼ同様)の比較テストでは、iPhone 4Sから大きく改善されていたのは目に見えて明らかでした。当時買えるスマートフォンの中ではベストの画質だったと思います(ノキアの41メガピクセルの808 PureViewカメラの方が優れていたのですが、現在開発終了したSymbian OSの端末だったので普及モデルでは無かったので除外しても差し支えないかと)。

そして今では、数数多のスマートフォンが高クオリティのレンズを搭載してくるだけでなく、革新的な様々な機能を搭載してきています。

HTC OneやNokia Lumia 1020は特に素晴らしい。HTC OneのUltraPixelカメラではなく、8-12MP標準の、特大フォトダイオード4MPカメラは素晴らしかったし、一方ノキアは41メガピクセルに高度な画像処理機能を搭載。

 

アップルによれば、白とアンバーの2つのLEDを備えたTrue Toneフラッシュや光感度を33パーセント向上したカメラセンサー、F2.2のレンズ、自動手ぶれ補正など、iPhone 5 から自社テクノロジーを結集して多くの改善を行ったと自信を持っています。この改善は相当すごいに違いない…と思いきや、いつも期待通りの結果となるわけではないようです。

昼間

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この写真はニューヨークのGawker本社の屋上から撮影したもの。各画像の解像度は関係なく、全て同じ大きさに画像を拡大縮小して並べました。機種の違いによって、どのくらい差が出るのか分かりやすくするためです。

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これは比較的簡単な類のシチュエーションで、全ての機種のカメラで綺麗に撮れていると思います。正直iPhone 5 とiPhone 5sの違いはほとんど見られませんが、iPhone 5sの方が若干ダイナミックレンジが改善されているようです。このようなシチュエーションだと、画質のシャープさの点で、Lumia 1020 よりiPhone 5sの方が好みといったところかな。

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自動モードで近景になると、iPhone 5とiPhone 5s間でも微妙に違いが出てきます。iPhone 5の方がディティールに情報量を多く撮影できていますね。シンプルでシャープ、なんてこった。

勝者:iPhone 5

暗所

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暗所でフラッシュ無しのシチュエーションだと、iPhone 5sは輝きますね。HTC Oneのカメラが唯一惜しいところまで来ていますが、5sの方がずっとシャープで写りもグッド。比較するとiPhone 5 は若干ざらつきが目立ちます。

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上の写真で比較すると、iPhone 5sは暗所での画像処理能力が向上したことがわかります。より大きなピクセルで撮影できるように再設計されたカメラのセンサーと大口径レンズのお陰で、光が少ない暗い場所でも美しく撮影できるようになりました。

iPhone 5で採用されていたテクノロジー、複数の画像から情報を合成し、高ISO値で撮影した写真のノイズを低減させて、暗所での写真を精細にする「ダイナミックローライトモード」が新しいiPhoneでは採用されていません。

ISO値が低い状態で撮影された写真はiPhone 5sの方がずっと良く、これはさらに速いレンズにより良いセンサーのおかげです。この写真だと同じように見えるかもしれませんが、よーく見ると、新しいiPhoneの方がノイズが出ていません(オートフォーカスのスピード向上も忘れてはいけません)。

勝者:iPhone 5s

フラッシュ

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iPhone 5sのハードウェア改良の中で一番分かりやすいのが「True Toneフラッシュ」です。

「これは白とアンバーの2つのLEDを備えたフラッシュで、フラッシュをオンにして写真を撮ろうとすると、iSightカメラがソフトウェアアルゴリズムを使って撮影環境の色温度を測定、それをもとにiPhone 5sが、1,000以上もある組み合わせの中から、アンバーの光に対する白い光の最適な比率や強度を選ぶ」というもの。

iPhone 5とiPhone 5sで撮影した画像を横並びにしてみると違いは明らか。でもどっちが好みなのかは今ひとつピンと来ませんが。

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iPhone 5s の色温度は温かみのある感じになっていますが、この効果は人工的で、なんだかLEDフラッシュの欠点をインスタグラムのフィルターで解決しようとしているように見えますね。上の男性の写真では、顔に血の気があって人間らしく見えます。右の方はマネキンみたいな感じ。でも写真としての色の正確さを再現できているかといえば…うーん。

iPhoneの新しいアプローチの弱点は、フィギュア画像で明らか。陶磁器部分は白くあるべきだし、バットマンのマントは黒であるべきですよね。でも、両方ともうまく再現できているわけではなさそうです。

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iPhone 5s とNokia 1020の比較画像もみてみましょう。

ノキアはLEDフラッシュからキセノンベースのフラッシュにスイッチしたスマートフォンをもつ唯一のメーカーですね。キセノンはデジタルカメラも含む多くのカメラのフラッシュとして利用されています。ノキアのカメラは、カラー調整を行うこと無く、男性をより人間らしく見せています。

勝者:Nokia Lumia 1020

結論:全てのプラットフォームが素晴らしいカメラを搭載している

色々比較してきましたが、今のスマートフォンは本当に素晴らしいカメラを搭載していますね。でも、もしカメラの機能だけでスマートフォンを選ぶとしたら…、私ならやはりLumia 1020を選ぶと思います。

もちろん、iPhone 5 もiPhone 5sも素晴らしい機種です。iPhone 5とiPhone 5sの違いは微妙ですが、iPhone 5 のフラッシュはそもそもあまり利用していなかったですし、5sの暗所での撮影パフォーマンス向上はこれから大活用されると思います。

このことはつまりそれって、iPhone 5cを選んだとしても5sとのカメラの差に悔しい思いをすることはそんなに無いだろうとも言えます…。HTC Oneは未だにシチュエーションによっては優れているところが多いと言えそうですし。

でもとにかく言えることは、昨今のスマートフォンのカメラの進化は素晴らしいということです。

AndroidでもWindows Phoneでも、もちろんiOSでも、最新のものであれば機種によってカメラに大きな機能差がある、ということが随分なくなってきましたね。

mayumine(MARIO AGUILAR AND NICK STANGO /米版

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