新iPhoneにiOS 7、ジョナサン・アイヴとクレイグ・フェデリギ大いに語る

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iPadの過去もサラっと。

Business Weekが、iPhone 5s/5c発表から一夜明けてのアップルのジョナサン・アイヴ氏クレイグ・フェデリギ氏のインタビューを掲載していました。それぞれデザイン担当とソフトウェア・エンジニアリング担当の上級副社長として、新iPhone 5やiOS 7の開発を振り返っています。アイヴ氏はギズモードにもたびたび登場してますが、フェデリギ氏は今年のWWDCのプレゼンで、ものすごく弁舌さわやかなのが印象に残った方です。

社内でも「1分の距離」で仕事をしているというふたりが打ち解けた雰囲気で、新製品に限らず過去の裏話とかデザイン思想とかアップルへの愛とかとか、あれこれ語ってます。読み応えのある内容でしたが、以下にハイライトを抜粋してお伝えします。

難しい問題を簡単そうに解く(アイヴ)

僕はいちユーザーとして、製品の複雑さが見えない方が嬉しいです。僕らの仕事は難しい問題を解決することですが、解決できてもその難しさを表には見せないようにしています。世の中には難問を解決してできたモノとかソフトウェアがいろいろありますが、うーん…往々にして、彼らの解いた問題の難しさがはっきり見えてしまってるんです。

Touch IDはうまく作れないなら、ない方がいい(フェデリギ)

たとえば「指で電話をアンロックしたり、物を買えたりしたらいいんじゃない?」と考えたとします。それはシンプルなアイデアのように思えます。でもきちんと作れなかったら、どれだけの場面でそれがむしろ悪になりうるでしょう? 我々はこう考えます。「たとえば誰かが悪意のコードを書いたり、誰かがiPhoneに侵入しようとしたり、誰かが指紋をキャプチャしようとしたりは、まずいよね。どうしよう? 悪意の人物は、それを他の場所で使おうとするだろうか? それは、他人の電話に侵入するときに使われるだろうか?」と。

そうなったら、指紋認証がない状態よりもっとまずいですよね。そんな考え方を突き詰めていって、「あー、こりゃシリコンの中に小さな島を、壁で囲んだ小さな陣地を作らなきゃダメっぽいね。誰かがデバイス自体を手に入れても、そこで任意のコードを動かされたとしても、メインプロセッサから指紋を取り出せないようにしなくちゃいけないね」となったんです。チップを出入りする通信用の物理的な線では、通信内容が外に出られない作りになっていません。これは、僕らがこの課題全体を解くときに根本的に重視したことです。

ユーザー教育か、既存市場を活かすか(アイヴ)

(フェデリギ氏と)最初に一緒に仕事をしたのはだいぶ前のことですが、マルチタッチが良い例です。それは当初、iPadとなるものを想定した機能でした。でもその頃わかってきたのは、マルチタッチという全く新しい操作方法の価値をユーザーに理解してもらうと同時に、タブレットという全く新しい商品カテゴリの価値も理解してもらわなきゃいけないってことでした。なので最初にタブレットでなくiPhoneという携帯電話にフォーカスしたのは、携帯電話であれば当時でもその価値を説明する必要がなかったからなんです。そこにはすでに市場があって、みんな携帯電話のことは知っていましたから。

iOS 7の視差効果の背景(アイヴ)

みんなiOS 7は「フラット」だと言っていますが、僕らがやろうとしたことのひとつは、iOS 7をすごく深くすることだったんです。視覚的に設計されていて、情報という観点では、非常に深いUIなんです。でも僕らは影とかハイライトの大きさに依存したくなかったんです。するとどうなるでしょうか? 

レイヤーを作ったのは、装飾的な目的じゃありません。それはいろいろなレベルの情報を処理するための方法として、ユーザーが今自分自身どこにいるかを把握するための手段として作られたんです。

アップルへの愛(フェデリギ)

そう、僕はテクノロジー・フリークです。でも僕の脳をマッピングしたら、僕らの製品と関連して、愛がニューロンに出てくることでしょう。つまり僕らはアップル製品に対する心からの愛を感じていて、僕らの顧客もそうだと思うんです。僕らが愛するものであり、他の人達も愛するものを作ること、それが僕らの仕事だと思っています。

Businessweek

Jamie Condliffe(原文/miho)

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