ライトセーバーみたいな分子、ハーバード大とMITが生成に成功

ライトセーバーみたいな分子、ハーバード大とMITが生成に成功 1

じゃ、ついにほんとのライトセーバーができちゃうの?

ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)の最新の共同研究で、「ライトセーバーみたいな分子」ができてしまいました。半年遅れのエイプリルフールみたいに聞こえますが、ほんとなんです。物理学者さんたちが光子をいじってたら、粒子が固まって、今までに見たこともないような全く新しい分子を作り出したんだそうです。そしてその分子の振る舞いは、まるで「ライトセーバーのよう」なんですと。

この実験をしていたのは、ハーバード大学のミカイル・ルーキン教授MITのヴラダン・ヴレティック教授の率いるチームです。彼らはルビジウム原子の雲に光子を送り込む実験をしていました。いっぺんに複数の光子を送り込んだとき、彼らは粒子がお互いにまつわりついて分子を形成することに気づいたんです。

「これがライトセーバーに似ている、というのはこじつけではありません」とプレスリリースで語るのはルーク…じゃなかったルーキン教授です。「光子と光子が、お互いに押し合い、偏光させ合っています。つまりこの分子の性質は、あの映画(スター・ウォーズ)で見るのと同じような状態にあるのです。」

この実験の背景には、「リュードベリ・ブロッケイド(Rydberg blockade)」として知られる現象があります。そこには、通り過ぎる光子などによって励起された(高いエネルギーを与えられた)原子に隣接する原子は、最初に励起された原子と同程度には励起されないというルールがあります。なので、複数の光子が原子の雲を通り抜けるとき、原子同士の間に押し合いと引っ張り合いが同時に起こり、粒子がくっついて分子になるんです。

ただ、この発見によってすぐにライトセーバーが作れるわけじゃありません。というか、研究チームは武器を作るためにこの実験をしたんじゃないんです。彼らが目指しているのはより効率的な量子コンピューターを作ることで、でもそれはそれでまた、すごく未来的ですね。

Nature via PhysOrg

Adam Clark Estes(原文/miho)