プログラミング意外とハマるわ! 手書きタブレット「enchantMOON」のプログラミングが独創的すぎる!

2013.09.06 11:00
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

0828enchant072.jpg


これはもう手書きだけじゃなかった。

ギズモードを見ている方や、ガジェット好き、新製品情報に敏感な方なら、7月から発売している「enchantMOON」のことはご存知か、あるいは耳にしたことがあるのではないでしょうか? 予約殺到で製品が届かないとの声も聞こえるこの日本製のタブレット最大の特徴は、「手書き」入力に特化している点で、まさに「斬新」という言葉がよく似合う製品です。

ギズモードでもこれまでenchantMOONを「予約開始」「製品発表会」「発売日」「発売記念イベント」と全てのイベントをフォローして、密かに注目を高めてきました。製品発表会の記事に製品のギャラリーがありますので、クロースアップはリンク先でご覧ください。

でもいざ「手書き」と言われても、どうしていいのか迷ってしまいますよね。中には、enchantMOONを買ったものの、手書き入力だけでそれっきりという方もいるのではないでしょうか。

いえいえ、そこで便利になるのが、手軽にアプリケーションが構築できるプログラミング機能です。そしてこの機能は、プログラマーでもない一般のユーザーでも簡単に使えるように設計されていました。

今回enchantMOONはメジャーアップデートを行い、このプログラミングに新機能を追加しました。製品出荷以来初めて「ブロック」を追加して、プログラミングに新たな機能を加えることが可能になりました。自分のプログラムの内容に幅を広げたいなと思っていた既存のenchantMOONユーザーにとっては、まさに渡りに船。より一層楽しみ方を工夫できるので、かなり魅力的な進化ではないでしょうか?

ということで、まずはアップデートしたenchantMOONの新機能を見て行きましょう。


アイデア次第で使い方が広がる「ブロック」


0828enchant01.jpg


去る8月26日(月)にリリースされたアップデート2.5.0。今回は、3つの新機能として以下のブロックが追加されました。

・サウンドブロック
・確率ブロック
・グローバル変数ブロック

enchantMOONのプログラミング機能の中では、あらかじめ用意されたプログラムを「ブロック」と呼んでいます。これらのブロックを指先でパズルのように組み合わせてプログラミングを実行していくのが、enchantMOONのプログラミング方式。目で見て指で触りながらなので、迷うこともなくスイスイとオリジナルのアプリケーションが構築できるのは、新鮮な感覚ですね。

今回追加されたブロックを見てみましょう。まず「サウンドブロック」は、指定したアクションで予め用意した音を鳴らすことが可能なブロックです。「確率ブロック」はおみくじや占いアプリで使える、確率設定を簡単に行うことが可能なブロックです。「グローバル変数」は、オブジェクトに付随した変数だけを、どのブロックからも共通で使うためのブロックです。後の二つのブロックは、これまで使ってきたブロックの代わりの役割となってくれて、プログラミングする時にブロックの数を大きく減らせる便利なオプションとなっています。

新しいブロックはバージョン2.5.0からの対応になりますので、アップデートをお忘れなく。直接アップデートして入手する以外にも、ZIPファイルでもダウンロードして、USBケーブル経由でインストールすることも可能ですので、ぜひ試してみて下さい。


初enchantMOON体験でソフトウェアをアップデートしてみました


0828enchant04.jpg


ここからは実際に編集部でも2.5.0へのアップデートを試してみることにしました。アップデートの方法は、まず指で円を描き、その中に「Update」または「アップデート」とペンで書くと、アップデート画面に切り替わります。


0828enchant02.jpg


ディスプレイにいきなり「完了までに数時間」と表示されて少し驚きましたが、実際に試してみたら、僕の場合は1時間5分程でアップデートが完了。その後はすぐに新機能が使えるようになりました。


0828enchant08.jpg


機種や通信環境によって、時間は変わるのかもしれませんね。念のため、時間に余裕のある時に試してみたほうがいいかもしれませんね...


MOONBlockで驚くほど簡単にアプリケーションをプログラミング


0828enchant09.jpg


「プログラミング」と聞くとつい専門的で難しそうに思ってしまい、その道に詳しくない人からすれば全く興味も沸かないかもしれません。

enchantMOONもう一つの特徴として内蔵されている、独自のビジュアルプログラミング言語「MOONBlock」は、そんな概念を一掃するために、簡素なプログラミング機能を簡単に実現できるのがポイントです。といってもenchantMOONはまだ出来たばかりの製品で、プログラミングで実現できることにも限りがあることは確かです。ですが、MOONBlockを使えば、パーツをブロック遊びのように組み立てる単純な操作で、簡単なプログラムを誰でも手軽に組めるようになるのがベリーグッド。


0828enchant10.jpg


ちなみに僕はプログラマーではありませんし、プログラム経験もありません。ですが、今回MOONBlockを使ってゲームアプリ作りをゼロから行いましたが、完成までに15分もかかりませんでした。


0828enchant12.jpg


今回僕は新しく追加された3つのブロックの一つ「サウンドブロック」を取り入れて簡単なゲームアプリを作ってみました。ギズモードのロゴマークが画面上に現れた無数のiPhoneの写真を取っていくゲームで、iPhoneを取る度にコインのサウンドを鳴らすように設定してみました。


0828enchant19.jpg


MOONBlockでは好きなブロックを選び、追加するだけ。わずかこれだけの動作でしたが、数回この動作を繰り返すだけで実行可能なプログラミングが簡単に実現できました。そしてこのプロセスが楽しい! ハマる! 普通のタブレットでは味わえない感触なのです。何かを組み立てる感覚ってこんな感じなのでしょうか?

iPadを購入してからというもの僕の頭には、タブレットはタップしてダウンロードしたアプリを立ち上げるものというイメージが常にあります。それ以外の触り方が存在するなんて普段は考えもしません。ですがその考えも「enchantMOON」を触ってから一掃されました。

これだったら「プログラミングは分からない」僕でも、機能をカスタマイズしながら実際にプログラミングしたアプリケーションを動かすことができます。いつの間にかenchantMOONでブロックを組み合わせる作業に没頭してしまっていました。


動画もあるよ! 開発者向けイベントが開催されました


アップデート2.5.0のリリースを記念して、8月26日には一般参加の開発者向けイベント「enchantMOON Crew&Developers Conference#1」が五反田のゲンロンカフェで開催されました。

このイベントでは、UEI社長の清水さんからenchantMOONの今後の開発について説明があり、そして同じくUEIの開発者の方々から独自OS「MOONPhase」や、新しくリリースしたブロックの説明やプログラミング実演がありました。

もし参加できなかった、内容が気になるという方には、Ustreamにアーカイブがありますので、そちらで確認してみて下さい。





このイベントで清水社長が挙げていた特徴的な流れとして、enchantMOONのプログラミング機能を応用して、JavaScriptを用い独自のアプリケーション(シールアプリ)を開発する人が現れ始めたということでした。


20130903enchantmoon01.jpg


どのようなものがあるのか、ここでシールの例を紹介したいと思います。

● enchantMOONに罫線表示ができるシールダウンロードリンク
● イラストをストロークごとTwitterにアップロードできるシールダウンロードリンク

うわっ、描いた筆順にイラストが完成する様子が分かって、このシールは面白い。そう思っていたら、すでに多数の方がTwitterに投稿されているのを発見。皆さん、enchantMOONを自由に使っていますねー。

MOONPhase2.4.0からは、シールのエクスポートダウンロード機能が実装されたので、誰でもダウンロードできるように、作ったシールを公開する人が次々と現れてきています。

それくらいに、すでにenchantMOONアプリデベロッパーが増えているのです。この流れが進むと、使う人が増えれば増えるほどアプリケーションが開発される機会も増えて、自分が使いたいと思う機能をenchantMOONに追加できるようになっていけるようになるに違いありません。


ユーザーには嬉しい! ブロックは今後毎月リリース予定


0828enchant11.jpg


UEIは、今後enchantMOON向けに毎月ブロックをリリースしていく予定だそうです。これはユーザーの方にとってはプログラミングの幅が広がる嬉しいお知らせですね。もしこんなブロックが欲しいという要望があれば、Twitterなどでアイデアを共有してみると、実現されるかもしれませんよ。


0828enchant13.jpg


またアップデート2.5.0のリリースと同時に、enchantMOONのバグ報告や新機能情報など、情報共有ができるサポートサイト「enchantMOON Issue Tracker」が公開されました。UEIとユーザーとが共同でenchantMOONの情報を交換しながら製品の性能を高めていく、本格的なコミュニティ作りに視野にいれています。ここでも新しい機能やブロックの要望なども募集していますので、気になる方はチェックしてみてください。

今回初めてenchantMOONを使ってみて思ったのは、enchantMOONは高いカスタマイズ機能と簡易的なプログラミング手法で、だれもがプログラマーになれるキッカケを作ってたこと、そしてアプリケーションを作る楽しさを体感できるタブレットの進化型だな〜と思いました。

今はまだ一部のコンピューター・プログラミング好きな方が注目するタブレットですが、MOONBlockのプログラミング機能であれば、将来的には子供でもプログラミングが問題なくできる気がします。今後タブレットの普及が家庭にも進んでいけば、プログラミングするデバイスがenchantMOONのようなタブレット端末になっていくことも、十分に考えられそうですよね。

手書き機能も面白いのですが、ガジェット好きなコンピューター好きな方にとってはプログラミング機能のほうに没入してしまうのでは?と、今回体験して思いました。プログラミングをしたことない初心者が安心できる、アプリケーション作りを完全サポートしてくれると思います。

改めてプログラミングの面白さが認識できましたよ。これだと思いますよ! まだお持ちのenchantMOONをアップデートされていない方、新しい機能を試していない方は、是非新機能を体験してみてください。


enchantMOON株式会社ユビキタスエンターテインメント

(鴻上洋平)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加