米政府閉鎖、影響はこんなに。テクノロジー関連11の被害

米政府閉鎖、影響はこんなに。テクノロジー関連11の被害 1

スキだらけになるのでは…。

米国で新年度予算案が議会承認を得られず、政府のシャットダウン状態に入って1週間になります。でも実際、日常生活にはあまり変化がありません。買い物も普通にできるし、電車も乗れるし、道を歩けば警察の人も働いてます。

でもだからって、何もデメリットがないわけじゃありません。このシャットダウンのせいで、特に科学技術の分野はいろいろな被害をこうむっています。動物園が閉まっちゃう、くらいの事案ならまだしも、中には健康や安全に大きく影響しそうなものもあります。

ティラノサウルスが見られない

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今年6月、ワシントンD.C.の国立自然史博物館が全長38フィート(約11.6m)、重量7トンのティラノサウルスの標本1体を購入しました。その古い骨たちは今モンタナ州にいて、本来なら10月16日までにワシントンD.C.に運ばれる予定でした。でもシャットダウンのためにその予定が崩れ、博物館でティラノサウルスが見られる時期は来年春に延期されてしまいました。

パンダも見られない

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予算が使えない今、国立動物園のパンダカメラ(リンク先はシャットダウン中見られませんが)なんてぜいたくなものも停止しています。ただカメラがつながってないだけで、パンダたちに必要な食事とかケアはちゃんと与えられてるといいですね…。

実験用ネズミは安楽死へ

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命を消されてしまう動物もいます。国の機関で実験用に飼われている動物は、通常きめ細かなケアを受けながら行きています。でも今研究者が仕事ができないので、実験動物をただ飼っておくのはムダ扱いされてしまいます。それに予算が使えないので、動物の世話をする人にお金を払うことも今はできません。なので残る選択肢は、多くの場合安楽死ということになってしまいます。もともと実験用とはいえ…。

インフルエンザ予防にも影響が…

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米国疾病予防管理センターは、通常今頃インフルエンザ対応モードに突入し、インフルエンザの広がりを把握し、ワクチンの配布先を検討します。でも今年は、それがまだできません。米国保健福祉省によれば、シャットダウンが続く限り、同センターは「例年この季節に行うインフルエンザプログラムをサポートできない」からです。

がん患者を門前払い

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アメリカ国立衛生研究所によれば、通常は臨床研究センターで受け入れている患者も、シャットダウン中は受け入れられません。そのため門前払いされる患者数は週に200人ほどにも上る見込みで、中には小さな子供もいるそうです…。

1億ドル(約97億円)かけた脳活動マッピングも停滞

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科学や医療の分野におけるオバマ政権最大のプロジェクトのひとつがBRAIN(Brain Research Through Advancing Innovative Neurotechnologies、先進的神経科学による脳研究)です。このプロジェクトには米国のトップ神経科学者たちが集結し、世界で初めて人間の脳の活動全体を地図化しようとしています。でも今、今までの苦労が水の泡になるかどうかというところにきています。彼らの仕事も今、完全に停止してしまっているのです。

排出量新基準の確立も見送り

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米国環境保護庁では、2014年を目標に発電所による排出物質や再生可能燃料の基準量について新たな基準を提案する予定でした。でも職員の7%ほどしか稼働していない今では、その〆切を守るのも難しそうです。

食品安全性検査もストップ

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米国食品医薬品局の職員も45%が自宅待機となり、残りの55%も新薬のレビューなど、利用者からお金をもらえる仕事に集中せざるを得ません。つまり普段やっている食品の安全性検査とかはお休みになり、食品による集団感染の監視とか、輸入品の検査とかもしないってことです。米国出張、旅行とか行く人、在住の人は注意した方がいいかも…。

危険な車もリコールしない

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米国運輸省は「ルーチンで行っている、メーカーや消費者からの不良品やリコール情報のレビューはしない」と言ってます。なので今乗ってる車に何か不調があっても、たまたま自分の車がおかしいのか、根本的な不具合なのかがわからないままになります。車もおちおち乗ってられませんね…。

放射能汚染にも対応せず

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米国保健福祉省の事前準備対応次官補局は化学・生物・核兵器、放射能といったものによる汚染が起きたときに対応する機関です。でも政府のシャットダウン中は、彼らには頼れません。

アルマゲドンでも気付けない

NASAのTwitterアカウントAsteroid Watchでは、小惑星や隕石の地球への接近をいつもみんなに伝えてきました。でもこのアカウントも、シャットダウン中は運営を停止しています。なので当面、巨大隕石が落ちてこないかどうか、自分で見張ってなきゃいけなさそうです。

以上、米国政府シャットダウンによる11の迷惑でした。短期的に生活レベルでは問題なくても、長引けば大きな問題とか損失につながりかねないんじゃないでしょうか。早く政治家同士の綱引きが終わるといいですね…。

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Ashley Feinberg(原文/miho)