オックスフォード大学の図書館、1936年から77年間を経て初めてイスのデザインを変更

オックスフォード大学の図書館、1936年から77年間を経て初めてイスのデザインを変更 1

歴史ある場所に新たなイスが。

オックスフォード大学のボドリアン図書館。イギリスでは大英図書館に次ぐ規模で、414年もの歴史ある図書館。この中のものには全て歴史が詰まっています。例えばイスもその1つ。ボドリアン図書館で使用されてきたイスは、この長い歴史の中でたったの3タイプ。ですが、今新たなイスに変更するために、4番目となるデザインが選ばれました。

イスのデザインが変更されるのは、1936年以来77年ぶりのこと。図書館の建物のうちの1つが大規模修復中なので、この機会に新しいイスを手がけることに。

2012年、新しいイスのためにデザインをイギリス中で広く募集。60の応募作品からトップ6までしぼり、ついに優勝作品が選ばれました。選ばれたのは3つ脚タイプのイス、ロンドンのデザイナーEdward Barber(エドワード・バーバー)さんとJay Osgerby(ジェイ・オズガビー)さんの作品。

ボドリアン図書館のイスのデザインには、いくつか条件があり、バーバー&オズガビーコンビの作品は、この条件に華麗に応えたもの。ボドリアン図書館はそもそも参考図書館であり、そこで働く人々のワークスタイルは何百年と変わることなく維持されています。例えば、内部にパソコンはありませんし、本のダメージを防ぐためコピー機も禁止されています。イスのデザインに求められるのは、丈夫で音をたてないもの=つまり稼働パーツがないもの、同時に学者達が120度方向に動ける機動性のあるものでなくてはなりません。さらに、ここでは多くの人が長時間利用するので、もちろん使いやすく居心地のいい生物工学にちなんだ設計は絶対。これら数々の条件をクリアして選ばれたイスは、77年ぶりのニューフェースとして恥ずかしくないデザイン。

新しいイスが図書館に姿を現すのは来年。自分がデザインしたものが、この歴史ある建物でこれから何十年も使われるというのは、素晴らしいことでしょうね。

Co.DesignBBC

そうこ(KELSEY CAMPBELL-DOLLAGHAN /米版