初代iPhoneのプレゼン、実は…な裏話(動画あり)

初代iPhoneのプレゼン、実は…な裏話(動画あり) 1

10月5日といえば…

スティーブ・ジョブズの命日。あれから2年が経ちましたね。多くの人達がジョブズの思い出について語っていました。その中でも注目なのはNew York Timesに掲載された初代iPhoneの発表デモが終わるまでを語ったレポート。手短に話すと、それはもう…めちゃくちゃだったそうです。

2007年にジョブズが「数年に1度、全てを変えてしまう新製品が現れる。」という言葉で始めたプレゼンテーションを覚えていますか? あのプレゼンテーションでのデモを観たときの衝撃覚えていますか?

じつは、あのプレゼン、かなりのドキドキものだったそうです。iPhoneの技術はとっても最先端だったので、プレゼンの時点ではまだ未完成だったとフレッド・フォーゲルシュタイン氏がTimesのレポートで語りました。

iPhoneは、歌かビデオを再生することはできたけれど、完璧にすべてのクリップをクラッシュせずに再生する事ができませんでした。メールを送って、ネットサーフィンをすれば大丈夫だけど、順序を逆にするとフリーズしてしまうような状況でした。iPhoneの開発者たちは、苛立つジョブズに怒られ脅されながら何時間も何百回もトライ&エラーを繰り返して、iPhoneがフリーズしない操作の順序「黄金の道(golden path)」を発見したんです。

そんな、綱渡りな状態でプレゼンしてるなんて、全然感じませんでしたよね。そして、確か3000人のヲタたちで埋め尽くされた部屋の中でインターネット接続しなくちゃいけなかったんですよね。

対策として、iPhoneのワイヤレス・キャリアのAT&Tは、ポータブルの携帯電話用基地局を会場に持ってきて受信状態を良くしました。また、ジョブズは事前にプログラムを組み直し、本来の強度に左右されずに常に受信感度のバーが5本立つようにしたんです。

特別設置した基地局、プレゼン用のカスタマイズなどなどの気が狂いそうな準備を行い、約100回のリハーサルを行ったけれど1度として不具合なくプレゼンテーションを終えることができなかったそうです。で解決策は? 

いろいろ用意したけれど、どのその場しのぎの対策もiPhoneの最大の問題を解決することはできませんでした。1度にいくつものタスクを要求されるとメモリを使い果たしてしまい、再起動しなくちゃいけなかったんです。この問題を解決すべくジョブズはいくつものデモ機を用意しておいたんです。もし、1つのデモ用iPhoneのメモリが不足が発生したら、そのiPhoneが再起動するまで違うiPhoneを使っていました。

2007年1月9日のジョブズ氏の初代iPhoneの15分間のデモンストレーションは本当に素晴らしかったですよね。こんなにドキドキするような事情を抱えながら行われていたとは思えない! まさに奇跡?

フォーゲルシュタイン氏のレポートは、なかなかの長文だけれど読むに値する内容なので、興味のある人はぜひ一読を。

NYT

-Adam Clark Estes(原文/junjun)