米政府閉鎖、NASAの火星探査計画も停止の危機に

米政府閉鎖、NASAの火星探査計画も停止の危機に 1

打ち上げまであと数週間のタイミングで。

米国で新年度予算案が議会を通過せず、10月1日、懸念されていた通り米国政府がシャットダウンに突入してしまいました。政府が進めるテクノロジー系プロジェクト全般も影響を受けますが、特にNASAの火星探査計画MAVEN(Mars Atmosphere and Volatile EvolutioN)にとっては大問題になっています。

政府のシャットダウン中は、NASAもほとんどスリープモードです。といってもプロジェクトの真っ只中に仕事を止めざるを得ないので、休みといっても職員はむしろ迷惑しているようです。今年11月18日から12月7日の間に打ち上げ予定のMAVENに関わっている人たちは、特に憤慨しています。あるNASA職員は、Tumblrで強い危機感を表しています。

シャットダウンが2、3日以上も続こうものなら、MAVENの準備フローによって打ち上げ日が遅れてしまうかもしれない。打ち上げ日が予定されていた期間より後になってしまったら…。

6億5000万ドル(約640億円)をかけたミッションは、2016年まで棚上げせざるを得なくなる。そしてこのミッションで得られたはずの成果は、太陽周期のタイミングを逃すことできわめて少ないものになるだろう。

MAVENは火星に行ってその大気構造を調査し、火星上での水や生命に関する過去を解明するヒントを得ようとしています。マーズ・リコネッサンス・オービターとマーズ・オデッセイをベースに設計されたその宇宙船は、火星の大気に残る粒子や磁場を感知するための装置を搭載する予定です。

これだけでも大きな機会損失になりそうですが、政府のシャットダウンで迷惑をこうむる仕事はこれ以外にもたくさんあります。NASAに関していえば、運営しているビジターセンターも全て閉鎖されてしまうので、それによる収入もシャットダウン中はなくなります。何しろNASA職員1万8250人のうち、1万6000人は働きたくても働けない状態になるんです。

うーん、政治って何のために…。

For All Mankind

Adam Clark Estes(原文/miho)