はやぶさ2、小惑星表面にクレーターを作る装置の実験に成功(動画あり)

はやぶさ2、小惑星表面にクレーターを作る装置の実験に成功(動画あり) 1

2014年、生命の起源への旅に向けて。

小惑星から粒子を持ってきたはやぶさの次世代プロジェクト、はやぶさ2が着々と進んでいます。打ち上げは2014年の予定ですが、今回まずは地球上(ちなみに岐阜県)で、小惑星表面に弾丸を打ち込んで人工のクレーターを作る装置の実験に成功しました。

そのJAXA(宇宙航空研究開発機構)独自の装置は、重さ2kgほどの金属製で、爆破させると弾丸となって秒速2kmで小惑星表面に衝突するようになっています。小惑星表面は宇宙の厳しい環境にさらされているため、より多くの情報が得られる内部の土壌を入手するため、人工的にクレーターを作るんです。どんなものか、動画でご覧ください。

はやぶさ2がターゲットとするのは、地球と火星の間の軌道を周回する小惑星1999 JU3です。はやぶさ2は1999 JU3に近づいて上の装置をリリースし、爆発させる前に1999 JU3の陰に隠れます。すると地球上の研究員が遠隔で装置を爆発させ、直径数メートルほどのクレーターを作ります。その後はやぶさ2はクレーターのできた場所に戻り、できたての小惑星デブリ(宇宙ゴミ)を回収するという手はずです。

1999 JU3はイトカワと違う「C型」の小惑星と考えられていて、太陽系の初期の状態から比較的大きく変わっていないとされています。つまりその粒子を分析すれば、太陽系の成り立ちがより深く理解できるかもしれませんし、生命の起源にも迫れるかも…!ってことなんです。JAXAの英文サイトには次のように書かれています。

地球を形成する鉱物や海水、生命を成り立たせる素材は、太陽系初期の原始的な太陽系星雲と強く関連していると考えられています。そのため我々は、C型小惑星のような原初の天体からサンプルを入手し、分析することで生命の起源を明らかにすることを期待しています。太陽系における有機物や水、それらが相互に影響しながら共存するあり方を分析します。

はやぶさ2が1999 JU3に到着するのは2018年中頃、地球に戻るのは2020年とされています。JAXAのみなさん、がんばってください!

RTJAXA

Ashley Feinberg(原文/miho)