2013年はインターフェースのアイデア当たり年。収穫11選(動画あり)

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10年後、人と機械の接点はとんでもないことに…って予感。

過去10年を振り返ると、いろんなことが変わりました。2003年には米大統領はジョージ・W・ブッシュだったし、日本じゃその後自民党政権が終わってまた復活するなんてみんな思ってなかったし、携帯電話で動画を撮ったりなんてごく限られた端末でしかできませんでした。それを考えると、これから10年後に電話を操作するときは声とかジェスチャー、脳波で動かせるなんて当たり前かもしれません。2013年は特に、そうした人と機械のインターフェースに関わる新しいことがたくさんありました。

それから、2013年はスマートフォン端末自体への関心は(過去数年に比べれば)落ち着いてきて、必ずしもスクリーンを搭載してない、多様なデバイスが浮上してきました。今年の注目ガジェットはパソコン/スマートフォン的な形状から脱皮し、あらゆる形やサイズをとりはじめました。また大事なのは、どちらかというとテクノロジー寄りじゃない人たちが、自前のソフトウェアやデバイスを作って興味深い実験をし始めてることです。そんな2014年にもつながっていきそうなトレンドのハイライトを以下にまとめました。

ハードウェアは脇役に

2013年、モバイルデバイスに関して大きなトレンドがひとつあったとすれば、それは主役がデバイス自体からソフトウェアに移行していったことです。グーグルやアップルといった会社のフラットデザインをめぐるあれこれから、iOS初の大きなオーバーホールまで、ソフトウェアは今年ユーザー体験の器としてもっとも重視された要素でした。米Gizmodoのバレット記者がChromebookに関して書いていたように、「消費者向けテクノロジーにおいて、ハードウェアが一番後回しになる時代がやってきた」んです。

触覚で感じるインターフェース

マサチューセッツ工科大学(MIT)のTangible Media(実体のある、触れるメディア)グループディレクターの石井裕氏は、スクリーンとリアル世界の間の橋渡しをする実験的インターフェースの波を作り出しています。彼らが作っているのは本当に触れる、形のあるインターフェースで、視覚とか聴覚じゃなく触覚に訴えかけるものです。上のプロトタイプは数週間前にWebで公開されたもので、センサーの下にあるもの全てをリアルタイムで再現してしまうんです。

ヘッドアップ・ホーム

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2013年はヘッドアップディスプレイ(的なもの)がエレクトロニクスのメインストリームに進出した年でした。この印象を強く持ったのは、Nest社の火災報知機Protectを知ったときです。警報が鳴ったときにそれが間違いならProtectに向かって手を振るとオフにできるとか、夜中に人が起きだすとさりげなく光って暗闇で転んだりしないようにするとかってものです。

このトレンドは、道路スキー場や、そして日々の生活にもやって来てます。

シンプルなモノのインターフェース

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今年もっとも面白かったプロジェクトのひとつは、もっともシンプルなものでもありました。たとえば上の花瓶みたいなラジオは、陶器にパラジウムの模様がペイントされてて、側面の波模様部分をなぞると音量コントロール、ふちのほうの三角模様で周波数コントロール、って具合になってるんです。

HIBOU - Gilded ceramic radio from Raphaël Pluvinage on Vimeo.

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もしくは、紙1枚の上に組み立てたシンプルなスピーカーとかも面白かったです。こちらは、紙の上に導電性インクで回路がシルクスクリーン印刷されてるんです。

車もスマートに

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自動車産業は車のネット接続についてのんびりしてるような気がしてましたが、でも今年、流れが変わり始めました。1月には米国政府がつながった車(ネット常時接続車両)の研究をはじめましたし、イギリスでは世界初の高速道路用インターネットの構想も立ち上がりました。それからAutomaticってガジェットは、車のデータポートとスマートフォンをつなげて、運転の良し悪しについてフィードバックしてくれたりします。さらに別のデザイナーは、運転中のメッセンジャー利用を抑えるために「機内モード」より厳格な「Car Mode」を提案したりしてます。

旧メディアの革新

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今年は紙メディアの新しいアイデアもいくつか見られました。一番特筆すべきはニューヨーク・タイムズで、レイアウトを大きくいじっただけでなく、クリーンな新しいWebアプリToday’s Paperも今月発表しました。ニューヨーカーでも13年ぶりのデザイン変更があり、フォントを刷新したり、写真や絵の扱いを改善すべくレイアウトが変わりました。これまで、こんな大きな変化はもっと少なくポツポツとしかありませんでした。従来型メディアが新しいメディアに適応しようと努力してるのは素晴らしいです。

医療のためのジェスチャーコントロール

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ジェスチャーコントロールは、イーロン・マスクやトニー・スタークだけのものじゃありません。Leap Motion的システムはもっと意外なところでも活躍するはずです。たとえば医療分野難しい手術中に情報を引き出したり、分子構造をモデリングしたりといった場面で使えるべく、アプリが開発されてます。

いいね!の親指が消えた

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Facebookを使う人が増えてユーザー像は多様化してきましたが、FacebookのUIはそこまで大きく変化してませんでした。でも「いいね!」の親指は静かになくなっていきました。結局、いいね!は国ごとに意味が違ってたりもしますしね…。

キッチンサイズのコンピューター

コンピューターはかつて部屋ひとつくらいの大きさがありましたが、今また部屋の大きさに戻ろうとしてます。でもその理由は、昔とは全然違います。たとえばFrogのジェイリッド・フィックリン氏が発表したプロトタイプ、RoomEです。ボイスとジェスチャーでコントロールでき、家の照明やコンピューター、リアルのモノを操作することで、ホームコンピューティングがより環境に溶け込み、動かしやすくなります。「もっとヘッドアップ状態で使えるポテンシャルがあり、それによってユーザーはその環境の中にい続けることができます。」とフィックリン氏は語り、全てのものを包摂する部屋サイズのコンピューティングを示唆しています。

スマートな衣服

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アイコンタクトに反応するドレスから、光電池を埋め込んでてガジェットを充電できるジャケットまで、2013年はスマートな衣服の年でした。こうしたプロジェクトのほとんどは実験的なものとはいえ、ウェアラブルテクノロジーは単に腕時計型にとどまらないってことを示唆してくれるものでした。

Xbox Oneのボイスコントロール

今年のXbox OneでXbox One発売のハイライトのひとつが、つねにユーザーの声を待ち受けてくれるボイスコントロール機能でした。プライバシーを気にする声もありましたが、未来のボイスコントロールのあり方を示しています。米Gizmodoのレビューでも大絶賛してました。

以上、2013年に出てきたインターフェース周りのアイデアまとめでした。「え、この話入ってないの?」とかあれば、コメントでもお寄せください!

Image:Coralie Gourguechon

Kelsey Campbell-Dollaghan(原文/miho)