Big DogにCheetahに。このロボット軍がグーグル傘下に入ります

2013.12.17 21:00
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グーグルのボストン・ダイナミクス買収で。

グーグルが、すごいんだけどなんだか怖い歩行ロボットの会社ボストン・ダイナミクスを買収したことがわかりました。その買収で、グーグルは何を手に入れたんでしょうか? どんな荒れた戦場でも歩いたり、走ったり、よじ登ったりできる、恐ろしく有能なロボットたちです。そんなロボット軍のメンバーを以下にご紹介します。


Atlas



今年の夏に公開されたAtlasは6フィート(約1.8m)の探索・救助ロボットで、DARPA(米国防総省国防高等研究計画局)のロボティクス・チャレンジではその制御ソフトウェアが競われる予定になっています。

体重は330ポンド(約150㎏)ありますが、ゴツゴツした地面の上を歩いたり、障害物を避けたり、ランニングマシンの上を走ったり、20ポンド(約9㎏)もあるボールでどつかれても片足でバランスを取ったりできています。

Atlasの「目」はレーザーレンジファインダーとステレオカメラ、四肢はアルミとチタン製で油圧式、さらに人間みたいな手もあって、危険な環境で人間みたいな作業のできるヒューマノイド・ヒーローになるべく作られています。

2014年には、DARPAの探索・救助ロボットコンテストとして6つのチームがその制御プログラム作成を競う予定です。ちなみにそのコンテストは、日本の福島第一原発の事故処理も動機のひとつとなっています。
 


Cheetah



Cheetahはボストン・ダイナミクスにおけるスピードの鬼です。時速28.3マイル(約45.5㎞)というそのスピードは、脚付きロボットとしての世界記録を完全に破っただけじゃなく、最速の人間ウサイン・ボルトも凌駕しています。

DARPAのMaximum Mobility and Manipulation(最大の機動性と操作性)プログラムの資金で作られていたCheetahのスピードの裏側には、名前の通りチーターにインスパイアされた設計があります。Cheetahの背骨は一歩進むごとにしなるので、歩幅が長く、より速く進むことができるんです。ただ幸いこのクリーチャーには電力供給のためのケーブルがいっぱい付いてるので、こっちに向かってくることはなかった、のですが…。


WildCat



Cheetahには電源用に綱が付いてるから怖くない、と思いきや、こちらWildCatにはガソリンエンジンが付いてて自由に動き回れちゃいます。ただ恐ろしくうるさくて、エンジンで重くなった分Cheetahよりは遅いですが、それでも最高時速16マイル(約25.7㎞)を達成しています。

ここにご紹介したものは大体そうですが、WildCatもものすごく動きが機敏です。カーブするときちょっと体を傾けるところなんかもう…。最高時速はボルト選手よりちょっと遅くなるとはいえ、人間と違って燃料が続く限りずっと全速力を保てます。これに追いかけられたくないですねー。


PETMAN



PETMANは上のAtlasの前世代の歩行ロボットで、まるで人間みたいに歩き、ジャンプし、よじ登ることができます。たまたま人間っぽくなったんじゃなくて、PETMANは有害な環境で使われる化学防護服の耐久性を試すために人間らしく作られたんです。だから腕や脚はまるで人間みたいにいろんな角度で動いてます。ただちょっと動作音が怖いだけで。

Cheetah同様、PETMANは開発ステップの初期のもので、Atlasのお父さん的存在です。Atlasの方がはるかに強力ですが、PETMANの方が細かい動きは得意だったりします。


Big Dog



ボストン・ダイナミクスでもっとも屈強なのがこのBig Dogです。最大340ポンド(約154㎏)の荷物を運ぶことが出来ます。2005年から開発を進めていて、傾斜35度の坂道を上ったり、氷の上を歩いたり、蹴飛ばされてもバランスを保てたりします。

もともと、従来の乗り物では進行が難しいような場所で兵士の装備を運ぶことを目的として開発されていましたが、今年はさらに頑丈な腕がくっつきました。だからセメントブロックも放り投げられるし、その間体を微妙に動かしてバランスを保っています。またBig Dogのお兄さん版のLS3は400ポンド(約181㎏)の荷物を運べて給油なしで20マイル(約32㎞)歩くことができます。


SandFlea



ちょっと大きなリモコンカーみたいに見えますが、普通のリモコンカーはSandFlea(スナノミの意)みたいにビルに飛び乗ったりできません。SandFleaは、ジャイロで安定されたボディで、30フィート(約9.1m)まで飛び上がれます。

SandFleaにはカメラが搭載されているので、これを使うと兵士や救助隊員は危険な建物や施設の中の様子を安全な場所から確認できます。大きな車輪に低い車高、そしてこのジャンプと、SandFleaはこのロボットチームの中では愛嬌のある存在ですね。


RHex



RHexには車輪や一般的な脚がなく、代わりにカーブしたパドルが付いてます。これで、不安定なでこぼこした地面でもグリップして進めます。6本のパドルが別々に動き、スマートに調節されることで岩場でも浅い水場でも難なく進んでいます。

ライトとカメラが目と鼻みたいに見えて、このRHexも可愛らしい感じです。WALL-Eの友達キャラになれそうな。

以上、ボストン・ダイナミクスのロボットまとめでした。どんな地面でも進んでいける、何なら飛び上がってカメラで捉えられる…って特性から思い浮かぶ使い道は、まずストリートビューをますます精緻化することですが、他にもいろんなことができそうな気がします。


Robert Sorokanich(原文/miho)

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