北極点はカナダのものになる? 今週、国連に領有権申請へ

北極点はカナダのものになる? 今週、国連に領有権申請へ 1

サンタクロースはカナダ人に?

カナダのイメージってなんとなく、のんびりして温厚で、欲とかあんまりなさそうな気がします。でもカナダだってひとつの国家です。実は過去10年間、カナダは2億ドル(約205億円)を投じて、ある地域の主権を主張すべく準備してきたんです。それは、北極点を含む北極の海底、100万平方フィート(約9.2万平方メートル≒六本木ヒルズの敷地より少し大きい)にわたる地域です。

カナダの研究者たちが、研究室とカナダ最北端のエルズミーア島北岸の氷上キャンプを行き来しながら、北極の海底地図を作ってきました。調査ではヘリコプターや飛行機、そして氷の下で何日も過ごす無人の遠隔操作潜水艦が駆使されました。そんな汗と涙が凍りついてそうな地図をもとに、カナダは今週金曜日(12月6日)までに北極の一部の領有権を国連に申請しようとしています。

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CBC Newsによれば、「国家は自国の大陸棚が経済水域を越えて続いていることを示せれば、海底について追加で領有権を主張することが許される」そうです。そしてカナダのカルガリー大学の北極の専門家、ロブ・ヒューバート氏がCBC Newsに語ったところでは、ロモノソフ海嶺なる海底の隆起があることで、カナダが北極点を含む地域の領有権を主張可能になるそうです。

ただ、主張可能だからといって、本当に主張するとは限りません。結局のところ、カナダ政府が北極をそこまで欲しがるかどうかにかかっています。ヒューバート氏は次のようにコメントしています。

もしかしたら、そこまでの価値がないかもしれない。もしかしたら「国際平和と安定のために、領有権を申請することに拘らない方がいいかもしれない。我々の研究は研究そのものを目的として行ったもので、それが我々の主張の基本だ」となるかもしれない。ただそれでは、最善を尽くしたとは言えない。

もちろん、領有権を申請したとしてもそれが認められるとは限らないし、認められるとしても相当の時間がかかります。主張の科学的正当性の確認に5年、最終決定までにさらに15年といった長い年月が必要になるかもしれません。それでも、もし北極点がカナダのものになるとしたら、(一説には)北極に住むと言われるサンタクロースもカナダ国民になるんでしょうか?

CBC News

Ashley Feinberg(原文/miho)