マイクロソフトのスーパーボウルCMでMSペイント操る半盲目の絵師@98歳(動画)

今年のスーパーボウル広告はマイクロソフト良かったね、米ギズも1位に選んでます

このナレーションの声は、元NFL花型選手で現在ALS闘病中のスティーブ・グリーソン(Steve Gleason)さんがMS Surface ProでTobiiの視線入力使って話してる人工の声だっていうのが最後にわかって、中継を見守る1億1150万人(米TV史上最高視聴数)の心を打ちのめします。

あと動画の0:14~0:18と0:41~0:43のセグメントに登場するのはギズでも一度ご紹介したハル・ラスコー(Hal Lasko)さん。Windows 95のMSペイントで絵を描く98歳のおじいちゃんです。

実はハルさん、もともとグラフィックデザイナー兼タイポグラファーだったんですが、黄斑変性症で視界の真ん中がボヤけてほとんど見えなくなってしまったんです。「これでアーティスト人生終わったな」と諦めていたんですが、縁は見えるので単純なピクセルベースのMSペイントでならなんとか自分の思うような絵が描けることに気づいて、それで表現活動を再開したんです。

以下はそのドキュメンタリー。

きっかけはお孫さんにもらったコンピュータだったようですが、当のお孫さんも「まさかあれがこんなに重要な意味をもつものになろうとは思いもしなかった」と話してますよ。

これがコンピュータで初めて描いた作品のひとつ。完成までに2年かかりました。

マイクロソフトのスーパーボウルCMでMSペイント操る半盲目の絵師@98歳(動画) 1

20年前の8ビットのお絵描きソフトでここまで到達できるとは…。

CM放映後Mashableがハルさんに取材してみたら、CMの反響がすごくて心底驚いたと語ってたそうです。作品は家族がネットで販売しているほか、デザインの名門シンシナティ大学カレッジ・オブ・デザイン・アーキテクチャー・アート&プランニングのギャラリーに展示中。悪くない1週間ですね。

美しいもの作るのに高度な技術は要らない、必要なのはアティチュードとビジョンだということをハルさんに教えられた気がします。

ROBERT SOROKANICH、MICHAEL HESSION (原文1原文2/satomi)