Facebookの新アプリ「Paper」レビュー:未完成、だけどいつかはこれメインになる…かも!(動画あり)

友達の近況も世間のニュースも、これひとつで見やすく。

Facebookの新アプリPaperは、Facebookのメインアプリではありません。今のところは。でもそこには、Facebookの使い方全体を変えてしまうようなポテンシャルが感じられます。Facebookの鳴り物入り「画期的」アプリといえばFacebook Homeを思い起こしますが、あれとはだいぶ違います。

Paperとは?

それはFacebookの新しいスタンドアロンアプリで、Facebookのタイムラインといろんなカテゴリのニュース記事を並列に表示します。デザイン重視の非常に直感的なリーダーアプリで、友達の何の気なしの近況アップデートが、まるでちょっとした格言みたいに見えます。そして友達の近況やニュース記事を、ほんのスワイプひとつで次々と見ることができます。

どんな人向け?

ライトなFacebookユーザー向けです。速いペースで新しい情報が見たいからって、FacebookからTwitterに乗り換えた人にもいいでしょう。気が散りやすくてFacebook嫌いだったティーンエイジャーも、これで捕まえられるかもしれません。

どこがすごいの?

Facebook Homeがユーザーのモバイルライフの中心に立とうとした見果てぬ夢だったとすれば、Paperはその夢を実現したものです。ただし既存のFacebookアプリは、これからもユーザーの自分起点な情報源として使われていくとは思います。今もみんな、Facebookでは大学の友達がどうしているかとか、みんなが自分の近況にいいね!してくれたかとか、都合の悪い写真にタグ付けされてないかとかをチェックしてます。その過程で面白いニュース記事を見つけることも時々ありますが、Facebookをニュースチェックの目的で使う人はあまりいません。Twitterはそういう使い方もされています。

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でもPaperでは、情報源のウェイトを個人から世の中のニュースへとシフトしています。アプリを開くとまずタイムラインが表示されて、自分とか友達が関心を持っているカテゴリの中で何が起きてるかチェックできます。コンテンツをキュレーションしているのはFacebookの中の人だけじゃなくて、表示されるのはFacebook上で人気の記事ばかりです。みんなが読んでる記事が自動的に表示される感じです。

デザイン&使用感

PaperはFlipboardに似てるとよく言われますが、本当にその通りです。記事が大きなカテゴリの中で表示され、それぞれはカード状になっていてひとつずつズームしたり縮んだり、大体Flipboardと同じです。ただ違うのは、情報源として設定できるのは大きなカテゴリだけ(たとえば「Headlines」とか「Tech」とか「Flavor(グルメ)」とか)で、情報源のサイト(たとえば「ギズモード」)を指定することはできません。

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各カテゴリにはひとつのスクリーンが割り当てられ、スワイプでカテゴリを切り替えます。表示するカテゴリはアプリを最初に開いたときに設定しますが、あとから追加や削除もできます。従来のFacebookのタイムラインも他のカテゴリと並列に、同じような形で表示されますが、唯一他のカテゴリと違うのは削除ができないってことです。

今のところPaperの表示上でコントロールできるのはこれだけです。各カテゴリの画面は上下に分割され、上の大きめの部分に一番人気の記事が、下の部分はさらに細かく分かれて他の記事のプレビューが表示されます。ここに表示されるニュースは、共有やいいね!の数に基づいて選別されていると思われます。

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従来のFacebookアプリとは全く違う構造のようにも感じられますが、共通することもあります。記事をクリックしたときの挙動は従来のFacebookアプリと基本的に同じで、記事に付いたFacebookコメントを見たり、いいね!したり、またはそこから情報源サイトに飛んだりできます。つまり枠組みとしては今までのFacebookのニュースフィードと同じなんですが、Paperではあくまでコンテンツが強調されていて、Facebookの機能はオマケみたいに感じられます。

好きなところ

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とにかくきれいです。それに使いやすいし、動作もちゃんとしてます。情報更新のための操作も必要なく、新しいカードはポストされると同時に飛び込んできます。さらに従来のタイムラインが、読んで楽しいものに変わります。そう、Facebookが(再び)楽しくなるんです。まあデザインで目先が変わったってだけかもしれませんが、少なくともこれまでのFacebookのスタンドアロンアプリでは同じことが言えませんでした。

好きじゃないところ

PaperがもしFacebookの使い方を本当に変えたいなら、今回のバージョンはまだ「お試し」であってほしいです。今のところ、Paper上に友達リストやイベントやグループを管理する機能はありません。イベントとかグループって、みんながしょっちゅう使う機能じゃないかもしれませんが、Facebookの便利な機能のひとつには違いありません。今のところPaperでは、このへんをざっくり落としちゃってます。

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とはいえPaperはまだこれが初代なので、これから改善していく余地はたくさんあると思います。Facebookとしてはまずユーザーに新しいインターフェースに慣れてもらって、それから従来のFacebookのいろんな機能を載せようとしているのかもしれません。

ダウンロードすべき?

Paperは現在米国App Storeでしかダウンロードできませんが、iPhoneを持っていてダウンロード可能な環境にあるなら、入手してみて損はないかと思います。しばらく使ってみると、やっぱり従来のFacebookアプリの方がいいやってなるかもしれません。でももしFacebookがPaperにいろんな機能を載せてくるなら(多分今後はそうなると思いますが)、我々は今までのFacebookアプリにサヨナラして、Paperに移行してしまうのかもしれません。

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Ashley Feinberg(原文/miho)