米国で一番家賃が高い町は? NYでもSFでもLAでもありません。

米国で一番家賃が高い町は? NYでもSFでもLAでもありません。 1

1LDK、24万4000円から。

東京の家賃は高いって言われますが、ノースダコタ州ウィリストンにはとてもかなわなそうです。Apartment Guideの調査によると、米国内で安いアパートメントを探す場合、一番高く付くのがこの小さな町なんです。

この調査では、「エントリレベル・アパートメント」の家賃を町ごとに比較しています。まず米国中にあるアパートメント(日本の「アパート」から「マンション」まで含む感じ)の建物の中で一番小さくて安い部屋の家賃を洗い出し、その平均を地域ごとに出したんです。小さいっていっても大体はリビングにキッチンにベッドルームとバスルームが各ひとつという構成で、面積は700平方フィート前後ってことなので、日本で言えば約65平方メートルの1LDKです。その条件で一番安い物件を探すと、家賃の高い地域トップ5ではこれくらいかかるそうです。

1位:ノースダコタ州ウィリストン:2394ドル(約24万4000円)

2位:カリフォルニア州サンノゼ・サニーベール・サンタクララ地区:1881ドル(約19万2000円)

3位:カリフォルニア州サンフランシスコ・オークランド・フレモント地区:1776ドル(約18万1000円)

4位:ノースダコタ州ディッキンソン:1773ドル(約18万1000円)

5位:フロリダ州キーウェスト:1640ドル(約16万7000円)

カリフォルニアのシリコンバレー周辺はともかく、ノースダコタの名もない町がふたつもランクインしている理由は何かっていうと、ずばり石油です。ノースダコタ周辺での石油生産が急速に活発化しているために、仕事を求める人たちが流入、人口が急増しているんです。

ウィリストンはバッケン油田のそばにあって、人口は2010年の1万4700人から今では3万人超と倍以上になっています。まるで19世紀中盤、ゴールドラッシュでカリフォルニア州の一部が急速に都市化していったときのようです。

油田周辺にはあまりに多くの人が流入してくるので、急場しのぎで作られた「マン・キャンプ」なる建物が増えています。男性ばかりだから「マン」キャンプ。家賃24万円の「アパートメント」がこんなものだったりするってことです。

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厳しいですね…。

こんな風に住宅不足は深刻で、車で寝起きする人が相当数いたり、ホームレスの人が去年だけで倍増したりしています。ホームレスの人用シェルターも公的なものがないので、仕事を求めて身ひとつで来た人たちのために教会がシェルター代わりになるための申請を出しています。2011年には手頃な新しい住宅建設促進のために3500万ドル(約36億円)が投入されましたが、去年にはもう使い尽くされてしまいました。

テクノロジー企業の成長でサンフランシスコ周辺が変わってしまった、という話もありますが、今米国で一番急激に成長し、変化している地域はノースダコタなんですね。そしてその変化を起こしているのは、テクノロジー企業でもスタートアップでもない、石油だと。

ちなみに一番家賃の高そうなニューヨークはどうなってるかといえば、上の調査では「ニューヨーク・北ニュージャージー・ロングアイランド地区」と大きめのくくりに入っていて、1504ドル(約15万3000円)と上位に比べれば控えめです。マンハッタンの相場はもっと高いぜ…と米Gizmodoのコメント欄で盛り上がってるんですが、これは地域の区切りがコアベース統計地域っていう切り方にのっとってるのでニューヨーク郊外まで入ってることと、その地域のアパートメントの中で「一番安い物件の平均」をとってることが理由だと思われます。他の地域も含めて、ここの地図上で確認できます。

Apartment Guide via KGO-TV、Top image: Pump jack outside Williston,North Dakota by Matt Novak、NYTimes

Alissa Walker(原文/miho)