削ってほしいの! スクラッチするとアートが出てくるバス停の広告

削ってほしいの! スクラッチするとアートが出てくるバス停の広告 1

味気ない通勤通学の待ち時間が楽しくなるナイスアイデア。

バス停留所の広告って傷だらけで本来の広告が台無しだったりします。もうね、何かを宣伝するためではなく、バスを待つ間の退屈凌ぎに引っ掻いて遊ぶための板なんだよ…と言えそうなくらい哀れ。でも、そんな残念な宿命を逆手に取った、斬新な広告があったとしたら? つまり、どうぞ削って下さいと言わんばかりに引っ掻くのウェルカムな広告が。

下の画像にある、美術館の展覧会を告知するモノトーンの広告。引っ掻いてみると、あら不思議! なんと別の絵柄が露わになりました。これは、考古学とアートが融合した展覧会The Way of the Shovel: Art as Archaeologyを宣伝するため、シカゴ近代美術館が採用した特殊な広告なんだとか。硬貨や爪で広告面を引っ掻いてラクガキしても良し、展覧会のテーマにちなんで考古学者さながらに広告の下に眠るアート作品を掘り起こすも良し。表面をスクラッチすることで新たにアートが現れるなんて、遊びゴコロがありますね。

広告制作を手伝ったプリント会社のClassic Colorが、その仕組みを解説してくれました。

広告に使用した削れる素材は、宝クジのようにスクラッチすることで剥がれていく、特殊なコーティングなんです。シルバー色の(コーティング)を、バス停の外側にあたるプラスチック板に塗りました。ちなみにコーティングを削ると現れるイラストは、反対側から描かれています。外側の塗装を終えた後、ショベルの絵と展覧会のコピーを直接コーティングにプリントするため、巨大なフォーマットのデジタルプリンターを使いました。そして、夜間にはスクラッチされた部分が光るようにバックライトを仕込んでいるんです。

削ってほしいの! スクラッチするとアートが出てくるバス停の広告 2

シカゴのこちらのバス停で広告をチェックできますよ。

#101 at 237 N. Michigan Avenue, just south of Wacker

#157 at 2 E. Chicago Avenue, Chicago and State

#31 at 360 W. Madison Street, Madison and Wacker

#974 at 55 E. Monroe Street, Monroe and Wabash

まさに、展覧会のコンセプトと宣伝方法が見事にマリアージュした広告ですね。展覧会は現在開催中で3月9日まで。スクラッチに興じてたらバスに乗り遅れちゃいそう!

画像提供MCA.。ショベルのイラストはMark Dionさん作。下の写真はTony Tassetさん撮影。

[Classic Color via DesignTAXI]

たもり(Sarah Zhang/ 米版