ハロルド・ラミス追悼でゴーストバスターズを今生まれて初めて見ました

ハロルド・ラミス追悼でゴーストバスターズを今生まれて初めて見ました 1

一番左の眼鏡の人がハロルド・ラミス(Harold Ramis)、『ゴーストバスターズ』第3弾カメオ出演を前に現地時間24日ご病気で亡くなられた監督・俳優・脚本家です。

氏の監督・脚本作品『恋はデジャ・ブ(Groundhog Day)』は私も大好きな映画なのですけど実は何を隠そうこの私、『ゴーストバスターズ(Ghostbusters)』は生まれてから一度も観たことなかったんです…。

なんの前知識もないゼロ…というか、筋書き誤解してたのでゼロ未満からの出発だったんですが、編集部で「むしろその方が面白いから観て感想書け」って話になったので昨日観てみました。

生まれてから一度も観たことのない、初公開の6年後に生まれた人間の目で観た映画の感想は…

ものすごく面白かったです!

まず、過去24年1度もゴーストバスターズ観なかったことについては後悔なしです。お陰で子どもの頃に観た懐かしさとかじゃなく、新鮮な目で見ることができたので。

ゴーストバスターズのユーモアは本当にビックリするぐらい(少なくとも私にとっては)さりげなくて、クドくないんですね。

うんざりするような臭いキャッチフレーズもない。80年代のこと知らないと分からないところもない。いつの時代も変わらない人間の本質を突くウィットと視座が随所に散りばめられていました。

例えば世界の終わりを阻止するため現場に行きたいので許可してくれってピーター・ヴェンクマン博士(ビル・マーレイ)が市長を説得するシーンでは最後にこう言うんです。

自分が間違ってたら、何も起こらない! 俺たち全員、素直に黙って刑務所に行くよ。喜んで行く! でも仮に自分の言ってることが正しくて、俺たちの手で阻止できたとしたら…レニーさん、あんた何千万人という人の命を救うことになるんだぜ、有権者の。

こう言われてNOと言う政治家いませんよね。今観ても1984年(だよね? 生まれてないからわからない)と同じぐらい笑えます。『恋はデジャ・ヴ』もそうでしたけど、時代や状況に流されない普遍的テーマを描いているところがいいなって思いました。

もちろん細かい部分は「?」 と思うところもあります。例えば(後で出てくる黒人の新人)ウィンストンの登場シーンはもう少し伏線があっていいかな。面接しなくていいの? 訓練もないの? 負担減らすために雇ったはずなのにどうして採用後も全員出動なの? という疑問が。

なんでも答えを求めてしまういつもの悪い癖ってのもあるんですが、大学で奨学金が出るのも不思議でした。霊の存在に疑問を呈する人間は映画通してたったひとり、政府の職員ウォルター・ペックだけなんですよね。無条件で超常現象受け入れてしまうところがこの映画の魅力でもあるんですが、もう少し信じない人を混ぜ込んでも面白かったと思います。

逆に他の人は見過ごしてしまいそうな細かいところでひとり笑っちゃう場面も沢山ありました。ルイス・タリーが悪魔の犬にアパート叩かれて大家さんに怒られるーってハラハラするシーンとか、図書館員がスキゾフレニアが何か質問されて「うちのおじによるとヒエロニムスのことらしい」と言うシーンとか、ペックのことを毎度「dickless」って呼ぶところ、イーゴン(ハロルド・ライミス)の胞子・カビ・キノコの妙なコレクション、タリーがいくら泣き叫んでも悪魔に連れ去られてもレストランの客がスルーしてるところ、最初の問い合わせの電話に秘書ジャニンが「はい、もちろん全員大まじめですよ」と無表情に答えるところとか。

まあ、特殊効果は古いけど、それで面白さが損なわれるってことは渡しの場合、全くありませんでしたよ。特殊効果はプロットの大事な要素ではあるのだけれど、作品の面白さがそれに依存してるわけじゃないし。デジタル時代前の漫画みたいなスライマー(緑のオバケ)の画質も気にならなかったです。そんなのよりビル・マーレイとハロルド・ラミスと仲間の活躍が楽しくて楽しくて。そもそも絶対あり得ない設定なので幽霊は手描きアニメとかにしても影響なかったかもしれません。

私も他のみんなみたいに子どもの時にゴーストバスターズ観てたら同じ感想だっかどうかは(プラス&マイナス含めて)わかりません。懐かしさに浸って嬉しくて、よく見えなかったかも。待って良かった。今初めて観た方が面白いって思いました。

ASHLEY FEINBERG(原文/satomi)