電力自給率100%超! 消費するよりも多くの電力を発電する街

140312_FutureVilla1.jpg

究極のエコフレンドリー。

想像してみてください。もともと見捨てられ荒れ果てていた土地が、たくさんの緑に囲まれた美しく未来的な街に生まれ変わるのを。環境にやさしいこの街では、1年間に発電される電力が消費される電力を上回ります。水はリサイクルされ、自動車は電気で走ります。非現実的? いえいえ、今回ヴィンセント・カレボーさんが実際にデザインしたんです。

このプロジェクトの名称は Flavors Orchard(趣の果樹園)。今後もし資金を調達することができれば、中国雲南省の昆明付近に建設される予定です。荒廃した産業地域を活用する予定で、敷地は9万5千平方フィート(約2万9千平方メートル)に及ぶのだそう。自然環境とうまく融合して現代的で便利な暮らしと自然との一体化を実現します。ヴィンセントさんはこのプロジェクトの革新性を、中国の他のエリア、ひいては世界全体にも広げたいと考えているそう。

その革新性とは何かというと、電力自給率が100%を超える街づくりと街中での有機栽培。通常、都市と言えば、食べ物も電力も消費する一方なので、それらの自給率を上げるというのは面白い試みですよね。建物の窓は三重ガラスになっていて、電球やエアコンの使用を抑える仕組み。屋根に取り付けられた太陽光発電パネルと太陽熱発電パネルで発電された電力は、建物で使用する電力だけでなく、電気自動車の充電もまかないます。歩道をゆったり歩けるよう、自動車は地下に。水はすべて貯水池にリサイクルされ、農業の灌漑やトイレの水洗に使用されます。

140312_FutureVilla2.jpg

建物のデザインは3種類。メビウス・ヴィラ(上画像)は、名前のとおりメビウスの輪のような形状で、屋上にリボンのように連なるソーラーパネルと植物が特徴的です。輪の内側に位置する2つのパティオの片方には植物が植えられ、もう片方は水が貯められています。

140312_FutureVilla3.jpg

マウンテン・ヴィラ(上画像)も、マウンテンという名前がぴったりの形状。中国の扇子っぽい180°のアーチは、木材と太陽光発電ガラスパネルとの二重式で、木造部分は開閉式です。またこれらのパネルはバイオ水素を生み出す藻で満たされています。

140312_FutureVilla4.jpg

ワインのデカンタみたいな形のシェル・ヴィラ(上画像)は、6本のステンレススティールの柱に支えられていて、風力タービン付き。まるで巨大風車ですね。中からはパノラマビューが楽しめ、木造の梁で囲まれたパティオが3つあります。

デザインは素敵だし、アイデアも素晴らしい。あとは資金と建設業者を探すだけですが、かなりの費用がかかるであろうことは、素人目にも明らかです。ヴィンセントさんのエコフレンドリーなアイデアたち。いつか実現されるといいですね。

140312_FutureVilla5.jpg

140312_FutureVilla6.jpg

140312_FutureVilla7.jpg

140312_FutureVilla8.jpg

140312_FutureVilla9.jpg

Vincent Callebaut Architects via My Modern Met

Adam Clark Estes(米版/mana yamaguchi)