2014年デザイン・オブ・ザ・イヤー、建築部門12候補をご紹介

2014年デザイン・オブ・ザ・イヤー、建築部門12候補をご紹介 1

十人十色ならぬ、十二人十二色の建築。

ロンドンのデザイン・ミュージアムが主催するベスト・デザイン・オブ・ザ・イヤーの、建築部門ノミネート作品が発表されました。同賞は建築だけに限らずプロダクトデザインやUXデザインといったジャンルの中から、最優秀作品を4月に決めます。ちなみに昨年は英政府のサイトでした。

今年は建築部門からの受賞となるのでしょうか? 個性豊かな建築が揃った12のノミネート作品をご覧ください。

6a Architects作「ポールスミス ショップのファサード」(イギリス、ロンドン)

鋳鉄製の格子は、今世紀ではあまり見られないものです。審査員によると、この立派で装飾的なファサードは「近隣のジョージ王朝時代様式の豪邸とのコントラスト」を作ることで、過去の芸術を蘇らせているそうです。さらに、「円が重なり合うしなやかな模様は、伝統的な摂政時代の建物に抽象的な解釈を加える一方、カーブしている窓は近隣のアーケードのガラスと調和している」んだとか。

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NLÉ と the Makoko Community Building Team作「Makoko Floating School」(ナイジェリア、マココ)

以前から世界中の低海抜諸国では、水に浮かぶ構造の住居のプロトタイプとなるものが建てられてきました。ナイジェリアの水上に浮かぶコミュニティであるマココでは、安価な材料と地元のノウハウで、この三角形の建造物を組み立てたのです。これは、理論上では、世界中の海岸地域でも再現できる住居モデルなんだそうです。

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Johan Celsing作 森の墓地「The New Crematorium」(スウェーデン、ストックホルム)

ストックホルム近郊に位置する、慎ましくも威厳のある火葬場。審査員曰く「(世界遺産である)森の墓地の、木々が茂った起伏のある土地に佇むNew Crematoriumは、剛健であると同時に繊細な建物が、むき出しの白色のコンクリートと白色の施釉れんがで出来ていることが特徴」なんだとか。

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王澍(ワン・シュー)作「Wa Shanゲストハウス」(中国、杭州)

中国美術院にあるこのゲストハウスを設計したのは、一昨年のプリツカー賞受賞者である王澍。注目すべきは、軒下の木細工! 技術力があるから成せる素晴らしい技巧ですね…。この細工があるからこそ、豪奢ではないけど、息をのむような素晴らしいゲストハウスになっています。

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ジョン・ポーソン作「サンモリッツ教会」(ドイツ、アウクスブルク)

アウクスブルクにある古めかしいバロック調の教会が、何故ノミネートされているの? と思われるかもしれません。でも、中に入れば納得。建築家のジョン・ポーソンによる内装のリノベーションは美しくミニマムで、「光に溢れた部屋として設計され、視線は日光を採り入れるアプスへと惹きつけられます。」外観と内装にこれほどのギャップがあるとは…。

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archi5作「Mont de Marsan Mediatheque」 (フランス、モン•ド•マルサン)

設計事務所archi5の作品は、「軍の荘厳な訓練場にそびえるメディアライブラリーはワクワクするような文化的なシンボル。」と評されています。文化施設としてデザインされた四角い建物を覆うガラスからは建物内の様子が見えるので、開放的な印象があります。

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ザハ・ハデイドとパトリック・シューマッハ作「ヘイダル・アリエフ文化センター」(アゼルバイジャン共和国、バクー)

新国立競技場のデザインでも有名なザハ・ハデイドが設計したヘイダル・アリエフ文化センターは歴史を感じさせる建物がひしめく街では、論争の的になるようなデザインですが、それでもリスト入りを果たしました。

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ラカトン&ヴァッサル作「Frac Nord-Pas De Calais」(フランス、ダンケルク)

ここは、とても斬新なリノベーションが行われる前は古い倉庫でした。建築ユニットのラカトン&ヴァッサルが、この老朽化した倉庫をギャラリーやイベントスペースを併設した現代アートセンターに変えたのです。建物を覆う透明な屋根が秀逸。

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ジャコブ+マックファーレン作「Frac Centre」 (フランス、オルレアン)

現代アート機関Fracの建造物から2つめのノミネート。こちらはオルレアンにある建物。多面体のファサードは、まるで地表から引っ張り出されたかのよう。パネルの一枚一枚に埋め込まれた小さなLEDライトでデータが映るようになっています。

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デイビッド・チッパーフィールド作「ムセオ・フーメックス」(メキシコ、メキシコ・シティ、)

デイビッド・チッパーフィールドが設計した「ムセオ・フーメックス」は、カルロス・スリムのために建てられた、近年の建築でも最もアグレッシブな美術館「ムセオ・ソウマヤ」のすぐ近く。対を成すかのように控え目に佇んでいます。インダストリアルなギザギザの屋根が良い感じ。

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アリソン・ブルックス作「Newhall Be」(英エセックス州、ハーロウ)

唯一リスト入りを果たした住居は、アリソン・ブルックスによる84戸のプレハブ団地です。審査員によると、「住居スペースを最大限に広くし、家族が増えてもそのまま住める、非常に効率的な総合計画」であり、「この住宅団地(のモダンな外観)は、人々が住みたいのはトラディショナルな外観の家だという施工業者の考えに、疑問を投げかけている。」んだとか。

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Brasil Arquitetura作「Praca das Artes 舞台芸術センター」(ブラジル、サンパウロ)

サンパウロの荒廃した地域の、入り組んだスペースに建つこのセンター。この複合体は新築のビルと以前からあるパフォーマンス用建物とを高さ順につなぐことで、既存の建物の歴史的な重要性を与えているそうですよ。

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ユニークな作品が揃いましたが、このなかからデザイン・オブ・ザ・イヤー受賞となるのでしょうか。発表が楽しみですね。

KELSEY CAMPBELL-DOLLAGHAN(米版/たもり)